暴走して人をはねまくるGoogleの全自動運転車がゲームに登場
世界中で6000万本以上売り上げたゲーム「Grand Theft Auto V」にGoogleの全自動運転車が登場しました。全自動運転車はソフトウェアが人間の代わりに運転し、安全性が飛躍的に向上するとされているのですが、GTA Vに登場したGoogleの全自動運転車は暴走して人を引きまくるとんでもない仕様になっているようです。
Google's Self-Driving Car in GTAV - YouTube
画面に右側から軽自動車がさっそうと登場し……
プレイヤーの目の前でキキッと停車しました。車内には誰も乗っていません。
ナンバープレートに「GOOGLE」と描かれていることから、これが全自動運転車なのは間違いなさそう。
運転手を乗せずに全自動運転で駐車場を走り回り……
そのままどこかへ走り去ってしまいました。
全自動運転車は歩道を爆走し……
そのまま目の前にいた2人の通行人をはね飛ばします。
赤信号では適切な車間距離をとって安全に停車するのかと思いきや……
速度を落とすことなく信号待ちの自動車に乗り上げてしまいました。
多数の通行人が歩いている歩道。
全自動運転車はちゅうちょせずに歩道に突っ込み人をはね飛ばしまくりです。
高速道路では逆走して、他の自動車を大混乱に陥れます。
車内の様子を映したカメラの映像には、暴走する全自動運転車に恐怖する同乗者の姿が収められていました。
ドアを開けたまま走り去るなどむちゃくちゃな全自動運転車ですが、このムービーはネタとして制作されたもので、実際にGoogleの全自動運転車がGTA Vに実装されたわけではないとのこと。ネタにしては完成度が高いものの、本当に暴走する全自動運転車が登場するとゲームプレイに支障がでそうです。
全自動運転に関してネタではなく真剣な話として、世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイのCEOであるウォーレン・バフェット氏が「自動車の安全性を高めることは、とても社会的な行動だと思う。しかし、全自動運転車が登場して自動車事故がなくなってしまうと、自動車保険の必要性がなくなってしまう。昔と比べれば自動車の安全性は上がってきたけれども、全自動運転車は運転者の安全性を劇的に向上させるという点で今までとは異なります」とインタビューで発言しました。全自動運転車の登場により運転の安全性が飛躍的に上がると、自動車保険業者は大きな痛手を負う可能性があるというわけです。
Warren Buffett, Bill Gates On Driverless Cars | CNBC - YouTube
また、Googleとイタリアを代表する自動車メーカー「フィアット」が全自動運転車に関する協力協定を結んだことが明らかになっています。フィアットとGoogleは「Chrysler Pacifica」というミニバンに自動運転技術を搭載し、100台限定のプロトタイプを開発する予定。Bloombergよれば、Googleはゼネラルモーターズと協定を結ぶことも模索したものの、自動運転技術とデータの所有権に関しする部分で同意に至らなかったそうです。
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