午後11時40分:タイタニックは何とか氷山を避けようとしますが、右舷が氷山に衝突。
午後11時40分:防水扉が閉じられました。
衝突から数分後のタイタニックは、見た目にはほとんど変化が見られません。
午後11時45分:タイタニックは損傷を調査するために停止。
午後11時56分:再び全てのエンジンに停止命令が出されました。これがタイタニックのエンジンが機能していた最後の瞬間です。
午後11時59分:浸水してくる冷たい海水に触れて爆発が起きるのを防ぐため、ボイラー圧と蒸気が煙突から放出されます。
午前0時:日付が変わり1912年4月15日。
午前0時6分:一等船客用のラウンジを避難開始の集合場所として乗客に開放。
午前0時15分:無線電信オペレーターに救難連絡発信に備えて待機命令がくだされます。
午前0時17分:タイタニックが右舷から傾き開始。
午前0時22分:タイタニックの設計者のトーマス・アンドリューが、「損傷はタイタニックの沈没を招くほど甚大である」と報告。アンドリューは沈没まで1~2時間と推測しました。
午前0時25分:衝突から約45分後、最初の救難信号が出されました。
午前0時27分:水平線に他の船の明かりを発見。発見された船は救助に向かえる距離にいましたが、タイタニックには気づかなかったとのこと。
午前0時30分:貨物船のSS Mount Templeがタイタニックの救難信号を受信し、救助に向かいます。
午前0時32分:救命ボートが乗客を乗せる準備を開始。
救命ボートが次々に甲板の外側に下ろされていきます。
午前0時35分:タイタニックの位置が再計算され、正確な位置情報が電信室に届けられます。
午前0時37分:客船のカルパシアがタイタニックの救難信号に返信。
午前0時40分:救命ボート7号が乗客を乗せて脱出。この救命ボートは65人まで乗れましたが、実際に乗っていたのはわずか28人。当時パニックに陥っていた様子がうかがえます。
午前0時42分:SS Frankfurtがタイタニックの救難信号に返信。画像を見ると、タイタニックが船首の方から沈んでいているのがわかります。
午前0時44分:救命ボート5号が36名を乗せて脱出。
午前0時44分:救命ボートに乗客を迅速に乗せるべく、D甲板の舷墻(げんしょう)出入り口が開かれますが使われることはありませんでした。
午前0時45分:電信オペレーターがSOSを発信。
このとき船首は半分以上沈んでいます。
午前0時49分:カルパシアから「現在タイタニックに向かって航海中」と返信がありました。このとき、カルパシアはタイタニックから58マイル(約93km)離れた場所にいて、到達するのには約4時間必要だったとのこと。
午前0時50分:煙突から蒸気の放出が止まりました。
午前0時51分:二等航海士が「女性と子どもだけを救出するポリシー」を正式に承認。
午前0時53分:当時世界最大の百貨店メイシーズの経営者であったシュトラウス夫妻は、夫人が救命ボートに乗り込んだものの夫が乗れないことを知り甲板に戻ります。夫人の代わりにメイドが救命ボートに乗り込んだとのこと。
船内はどんどん浸水。
浸水の勢いはすさまじく、数秒で水位がぐんぐん上がっていく様子は恐怖です。
午前0時55分:救命ボート3号が32人を乗せて出発。
午前1時:救命ボート8号が27人を乗せて脱出。
午前1時5分:救命ボート1号が12人を乗せて出発。
午前1時7分:吸引ポンプが浸水エリアに配備されました。
午前1時10分:救命ボート6号が23人を乗せて出発。この救命ボートには一等船客の乗客ながらも他の乗客が救命ボートに乗り込むのを助け、タイタニックが沈没した後に海に投げ出された生存者を探すために戻ったマーガレット・ブラウンが乗っていました。
午前1時15分:タイタニックの左舷にあったネームプレートが海に沈みました。
午前1時18分:タイタニックが左舷方向に傾き始めます。
午前1時22分:ボイラー室4号が遺棄されました。
午前0時23分:左舷方向へ急激に傾きます。
午前1時26分:五等航海士が救命ボートに飛び乗ろうとする男性たちを追い払うために拳銃を発砲。
午前1時28分:SS Frankfurtが救助に向かうことを表明。
そのときのタイタニックの船内の様子。
午前1時31分:救命ボート9号が40人を乗せて脱出。
船体が傾いたことで船尾のスクリューまで海中から出てきてしまっています。
午前1時37分:救命ボート11号が50人を乗せて出発。
午前1時40分:救命ボート13号が55人を乗せて脱出しました。
船首は完全に海中に沈みました。
午前1時45分:タイタニックが「可能な限り早く救助にきてください。エンジンルームはボイラーまで浸水しています」とメッセージを発信。これが判読可能な最後のメッセージになったとのこと。
午前1時46分:一等船客として乗っていたベンジャミン・グッゲンハイムが「最上の服装に着替えてきました。これで紳士に相応しく沈んでいく準備は整いました」と発言し、従者と一緒に一等船客休憩室に現れました。
午前1時49分:タイタニックの姉妹船であるオリンピックが救助に向かうことを表明。ただし、オリンピックはタイタニックから800km離れた場所にいたとのこと。
午前1時49分:音楽家たちが甲板に集まり演奏開始。
午前1時56分:スミス船長が2人の無線電信オペレーターに職務を放棄すし避難することを許可しました。しかし、オペレーターはすぐに現場を離れず職務を全うしたとのこと。
午前1時59分:トーマス・アンドリュー、スミス船長、ウィルデ一等航海士の3人が、脱出した救命ボートの中にまだ人を乗せられるボートがあるなら戻ってくるようにメガホンで呼びかけます。
午前2時2分:乗組員が最後に残された折りたたみ式の救命ボートを航海士室の上で組み立て始めました。
午前2時3分:タイタニックの電力が減少し、電信がこれ以上機能しない状態になりました。
午前2時5分:折りたたみ式救命ボートDが20人を乗せて脱出。これが脱出した最後のボートになりました。
午前2時8分:タイタニックからの最後のメッセージが受信されますが、判読不能だったとのこと。
午前2時10分:マルドゥック一等航海士がいる場所から2発の銃声が確認されました。
どんどん浸水する船内。
午前2時12分:生存者が沈んだ船内から爆発音を4回確認。
タイタニックの船体の半分くらいは海の中です。
船尾が高く持ち上がった状態で、まだ約1500人の人が船に取り残されていたとのこと。
そして電気が消えてしまいます。
その瞬間、すさまじい音をたてながら海中にあった船首の部分から折れるようにして船体が2つに折れてしまいました。
船体が折れた衝撃で大きな煙突が倒壊します。
船体は左舷方向に傾きながら……
恐ろしいスピードで海に吸い込まれていきます。
船尾が沈んでいき……
午前2時20分:タイタニックが沈没。救助は沈没の約1時間40分後に到着したとのことです。
なお、ゲーム「Titanic: Honor and Glory」は記事作成時点で開発中です。ゲームは無実の罪を着せられた青年がタイタニックに乗り込んで沈没までに真犯人を探し出すという内容になっており、沈没そのものに焦点を当てたものではないそうです。