真っ二つに裂けたタンカーに取り残された生存者をたった4人で助ける奇跡の実話を映画化した「ザ・ブリザード」

真冬に発生した史上最大級のブリザードで真っ二つに裂けてしまった鋼鉄製の巨大タンカーに残された生存者32人の救出に向かったのはたった4人の沿岸警備隊で、救助に使うのはなんと定員わずか12人の木製の小型救助艇という、あまりにもムリゲー過ぎる救出ミッションが1952年2月19日にアメリカ合衆国東海岸で起きた「SSペンドルトン号の救出劇」です。

アメリカ沿岸警備隊史上最も偉大で最も不可能な救出ミッションとして現在も語り継がれるこの奇跡の実話を実写映画化した「ザ・ブリザード」が、日本では2016年2月27日(土)から全国ロードショーとなるのですが、予告編とは異なる特別映像がYouTube上に公開されており、奇跡の救助劇がいかに実現不可能なミッションであったのかがよく分かる内容になっています。

『ザ・ブリザード』特別映像 - YouTube


荒れ狂う海を航海する巨大タンカー

船内が映し出され、人の手が見えたかと思うと……

突如タンカー内の計器が破裂

そしてタンカー内に真冬の海の海水が猛烈な勢いで流れ込んできます

緊急事態に船内では「船の状態を確認しろ」という怒号が飛び交い……

船外に出てきた船員が見たのは……

自分たちの乗るタンカーが真っ二つに裂けた姿

タンカーからの救助要請を受けた沿岸警備隊では、乗組員の救助に向けた準備がスタート

しかし、救助任務を命じられたのは若い二人の沿岸警備隊員だけでした

同じ沿岸警備隊と思しき人からは「この天候だ自殺行為だぞ」と諭されますが……

「誰かが行かないと」と正義感に燃える隊員

しかも、救助に使うのは木製の船

「逆に救助されるかもな」

「大波が来たら終わりだ」

「誰ひとり助からない」と同行する隊員は半ば諦め気味

それでも救助隊員を4人乗せた船が出航します

もちろん海は大荒れです

タンカーは真っ二つに裂けてしまっているため、あと数時間で沈没してしまうことは確実

ここでベテラン船員から指揮を任された男性

「全員で生き残るんだ」と、生存を諦めかけていた船員たちを鼓舞します

真っ二つに裂けたまま海を漂うタンカー

船員の団結により希望の光が差します

甲板と制御室の通信は伝言リレーで行われます

すべてがうまくいくかに思えた瞬間……

大波がタンカーを襲い、再び絶望の淵へたたき落とされます

一方の救助艇側でもアクシデントが発生

まさかのコンパスを失うというハプニング

さらに救助艇のエンジンが停止し……

隊員が海に投げ出されそうになるなど万事休すの状況

そんなタイミングで救助艇に襲いかかる大波

コンパスを失った状態で、沿岸警備隊の面々は大西洋沖に浮かぶタンカーを見つけることができるのか

生存者32人を定員わずか12人の小型救助艇でどうやって助け出すのか

そして、救助艇は無事帰ることができるのか

なお、「ザ・ブリザード」のあらすじは以下の通り。

荒れ狂う冬の大西洋で起こった巨大タンカーの遭難事故。吹き荒れるブリザードと漆黒の海。沈没寸前のタンカーの命運は尽き果てようとしていた。真っ二つになった船をなんとか維持しようとするタンカーの船員たち。そんな過酷な状況の中、若き沿岸警備隊隊員バーニーと3人の仲間たちは、木製の小型救助艇で命懸けの救助活動を敢行する。タンカーの生存者は32人、だが、小型救助艇の定員は12人・・・。さらに、救助艇のコンパスは壊れ、荒れる海で帰る方向を探し出す術もなくなっていた。
そんなバーニーたちには、1年前同じ海で8人の命を救えなかったトラウマがあった。
「もう誰も死なせはしない！」
北米のこの海域を襲った最大級のブリザード。強大なハリケーンに匹敵する風速４０ｍの雨と雪交じりの強風、最大２０ｍを超える高波が行く手を阻む。操舵を操る手足はかじかみ、服は冷たく凍りつく。さらにコンパスを失った救助艇は、漆黒の海の中で、視界ナシ、方角不明の状況で、救助をすること自体が自殺行為とも言える。救助に向かう男たち、懸命にタンカーの沈没を食い止め救助を待つ男たち。基地や港で生存を信じて待ち続ける家族や恋人たち。様々な思いが交じり合いながら、運命の時間は刻々と迫っていく・・・。

ザ・ブリザードの日本での公開は2016年2月27日(土)です。