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被害金額がめちゃくちゃ大きかった歴史的事故トップ10


いつの時代も大事故というのは起こってしまうものですが、その被害金額をドル立てで換算したランキングがありました。犠牲者の命はお金に換えられないものとして被害金額の項目から除外されており、物的損害を金額に換算してランクづけをしたようです。

どの事故も被害総額は莫大な額となっており、なぜこんな大事故が起こってしまったのかと考えさせられるものとなっていますが、そのきっかけはどれもささいな人為的ミスでした。

ランキングは以下から。
Top 10 Most Expensive Accidents in History - Buzz Inn

◆10位:タイタニック沈没事故、1億5000万ドル(約132億円)


タイタニックと言えば沈没というイメージが強いかと思いますが、実は「不沈の船」と呼ばれる程高性能なものでした。なぜそんな船が沈没してしまったのかと言うと、直接の原因は氷山の存在を警告されたにも関わらず減速しなかったため、氷山と船腹が衝突して損傷部から海水が大量に浸水してしまったことにあるようです。出港が1時間遅れてしまっていたため、それを取り戻そうとしたが故の事故とも言えます。また、船体の性能を過信したために、映画でも描かれていた救命ボートの不足や、衝突直後に救助信号を出さなかったということも被害を大きくする要因となったようです。

◆9位:ドイツのWiehltal橋で起きたタンクローリー爆発事故、3億5800万ドル(約317億円)


Wiehltal橋の上で、3万2000リットルの燃料を含んでいるタンクローリーと車が衝突しました。タンクローリーは高さ30メートルのと橋の上から落下し、爆発しました。現場にはガードレールがあったものの、13トン以上の乗り物を止めるように設計されておらず、事故の抑制には繋がらなかったのも原因の一つと言えるかもしれません。

◆8位:メトロリンク通勤列車事故、5億ドル(約442億円)


ロサンゼルス近郊を結ぶメトロリンク(Metrolink)の通勤列車とユニオン・パシフィック鉄道(Union Pacific)の貨物列車が正面衝突し、死者25人、重傷者95人という大事故となってしまいました。事故原因はメトロリンク側の車両が赤信号で停止しなかったためとされています。

◆7位:B2ステルス爆撃機墜落事故、14億ドル(約1238億円)


B2ステルスは同重量の金と同価値といわれるほど非常に高価な爆撃機なのですが、それが24のセンサーのうち3つがグアムの高い湿度のせいで計測を誤ったため墜落しました。幸いパイロットは脱出して無事だったのですが、計器の湿気の除去は一部の隊員により秘密裏に行われている手順で、それが徹底されていなかったのが事故の直接の原因のようです。

◆6位:エクソンバルディーズ号原油流出事故、25億ドル(約2211億円)


カリフォルニア州に向かう原油タンカーのエクソンバルディーズ号が暗礁に乗り上げ、積載量の20%にあたるにあたる1100万ガロンの原油がプリンスウィリアム湾に流出してしまった事故です。原因として三等航海士が正しく操舵しなかったこと、船長が飲酒をしており航路の目視確認を怠ったこと、エクソン社が適切な人員を配置しなかったこと、そして沿岸警備隊が有効な船舶交通システムを提供できなかったことが挙げられています。

◆5位:パイパー・アルファ爆発火災、34億ドル(約3008億円)


北海の石油採掘プラットフォームが爆発、炎上した事故です。事故原因は必要な安全弁を技術者が取り外してしまったのが直接的なものとのことですが、連絡を置きメモで済ませてそれが紛失してしまったなど、人為的なミスが重なった結果と言えそうです。

◆4位:チャレンジャー号爆発事故、55億ドル(約4,865億円)


アメリカ・NASAのスペースシャトル・チャレンジャー号が発射直後に大爆発を起こし、7人の乗組員全員が死亡しました。打ち上げ時の気温はそれまでの打ち上げの時に比べて13~14℃ほど低く、そのためパッキンの部品が硬化し、ガス漏れ検査するための穴から燃料が漏れ、これに炎がロケット下部から燃え移り爆発したようです。

◆3位:プレステージ号事件、120億ドル(約1兆614億円)


スペインのガリシア沖で船が難破、船体に亀裂が生じて重油が漏れてしまった事故です。海底に横たわる船体は重油を流出し続け、流出量は最大で1日125トンにものぼると言われており、このために漁業関係者は職を失い、環境破壊が進むなど多大な被害が報告されています。プレステージ号は1976年に日本で建造された船ですが、この事故が起こったのは2002年。作られてから25年経過しており、かつメンテナンスが不十分だったため船体は老朽化、悪天候という要因も加わり亀裂が生じたために起きた事故だと見られています。

◆2位:コロンビア号空中分解事故、130億ドル(約1兆1499億円)


過去に向井千秋さんや土井隆雄さんも搭乗したスペースシャトル「コロンビア号」がテキサス州上空で空中分解、乗員7名全員が死亡しました。打ち上げの約80秒後に外部燃料タンクの断熱材が脱落し、左翼前縁部に時速850kmで衝突したために生じた損傷が事故の発端と見られており、NASAの安全軽視体質が事故原因の1つとされています。

◆1位:チェルノブイリ原子力発電所事故、200億ドル(約1兆7691億円)


あまりにも有名な事故ですが、その原因に関してはいくつもの要因が指摘されています。そもそも原子炉の暴走が生じやすい基本設計上の問題がベースにあり、しかも緊急停止用制御棒を挿入すると逆に反応が高まるという構造的欠陥を持っていたとのことです。その上さらに悪いことに運転員はそれらの原子炉の特性や欠陥について知らされておらず、また炉心全体を包む鋼製の圧力容器や格納容器はなく、圧力に耐えられる機能は持ち合わせていませんでした。爆発のメカニズムなどは未だ調査中とのことで、この被害総額もまだ確定というわけではなさそうです。

こうして見てみるとランキング内に自然災害が関わったものはほとんど無く、ほんのささいな連絡ミスや機器の点検もれから大事故が起きているということが分かります。何事も「まあいいや」と放っておく方が楽なのには違いありませんが、このような被害を生み出す前に気づいていれば、数百億円相当の甚大な被害は防げたのかもしれません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log