帝国海軍潜水艦で食べられていた劣悪な環境で生き延びるための航海食「伊八寿司」試食レビュー
第二次世界大戦中にドイツと日本の間を往復した「伊号第八潜水艦」で提供されていた帝国海軍潜水艦の航海食を再現したのが「伊八寿司」です。ワンダーフェスティバル 2016[冬]で販売されており、現代日本で暮らしながらも、劣悪な環境下で乗員たちが生き延びるために作られた食事を食べられるということで、実際に購入してみました。
ワンフェス会場1-06-01、「江戸まとい」のブースに到着。スタッフさんたちは軍服に身をまとい、ワンフェス会場の中でもここだけ雰囲気が異なります。
卓上には年季の感じられるヤカンなども置かれています。
江戸まといが今回販売しているのがコレ。「帝国海軍潜水艦糧食 伊八寿司」、税込2500円です。
ということで購入してきました。サンプルは食事が食器に盛られていましたが、お弁当は通常の形で提供されます。緑色の袋をあけてみると……
食器が入っていました。
食器には桜といかりを組み合わせたオリジナルの紋章が入っています。
そしてこれが伊八寿司。
包み紙を剥がすと、裏には帝国海軍潜水艦糧食についての説明書き。潜水艦の中の環境は劣悪だったため、食事は保存のきく形で、かつ兵士たちの食欲を刺激するようにと、酢や味噌などで濃く味付けされたものが出されたとのこと。なお、今回のメニューは昭和17年に発行された主計兵向けテキスト「海軍主計兵調理術教科書」のメニューが元となっているそうです。
お弁当箱をパカリと開いてみます。
みっちりと詰められているのは「ハム鮨」
もちもちした酢飯にハムを散らしており斬新さを感じますが、貯蔵品であるハムと酢飯という組み合わせは、高気圧の環境の中で五感のにぶった乗員たちの味覚に訴えるよう作られたものだそうです。確かにハムのうまみと酸味はマッチしており、パクパク食べ進められます。
また、素揚げしたサケはショウガ・酢・みりんのタレで漬け込まれており、食欲をそそる絶妙な味わい。
サケは揚げられているためサクサクと独特の食感がありました。
さらに、春雨とわかめを酢味噌であえたものも。味付けが濃いので、酢飯と合わせて食べてもよさそうです。
以下は牛肉と野菜を味噌&ウスターソースであえたもの。肉じゃがのような味でありながら、ウスターソースの香りが独特のアクセントを加えています。
また、グッドスマイルカンパニーのブースではアイドルマスター シンデレラガールズとのコラボフードが販売されていたので、ここでもワンフェスでしか食べられない食べ物を購入してみました。
購入したのは「Triad Primus 特製おにぎらず(税込600円)」と「アナスタシアのクラムチャウダー(税込500円)」
メニュー1つにつき特典であるブロマイド1枚をゲットできます。
まずはTriad Primus 特製おにぎらずから。
包み紙をあけてみると、おにぎらずが2個入っていました。
特に何の変哲もないようですが……
反対側をよーく見てみると、右側にうっすらとトライアドプリムスのマークが入っています。
食べてみたところ、おにぎらずの1つには照り焼きっぽい味付けのハンバーグとオムレツが入っていました。ワンフェスという戦場で炭水化物とタンパク質が一度に手軽に取れるのは便利なところ。
もう1つのおにぎらずは……
ポテト入りツナサラダと、昆布の組み合わせ。シーチキンマヨっぽい味わいで、これもウマウマ。
アナスタシアのクラムチャウダーも食べてみます。
スープの中には星形のにんじんが2つ入っており、クリーミーな味わい。
貝類も入っています。
黒い物体が入っていたので「?」と思って食べてみると、ジャガイモが焦げたものでした。この辺りも「慣れない料理で失敗したのかな……」などと想像を広げつつ食べると楽しめます。
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