海軍航空隊の航空糧食を再現した中攻隊「海鷲辨當」と「加賀さん弁当」を食べてみました
「空母瑞鶴戦闘糧食 五航戦にぎり」を2015年冬のワンフェスで販売した「江戸まとい」が、ワンフェス2015[夏]で販売していたのが海軍省後援のドキュメンタリー映画「海鷲」に登場する実際の航空糧食メニューを海軍調理術教科書に照らし合わせて再現した中攻隊「海鷲辨當」と「加賀さん弁当」。いずれも「ドカ弁」の元になったと考えられているアルミニウム製の海軍弁当箱に入っているとのことで、実際に購入して食べてみました。
江戸まとい/お弁当,デリバリー
http://www.edomatoi.jp/detail/detail.php?_w=news&_x=form&g_id=67/
1ホールの「1-08-01」にあった江戸まといのブースはそこだけ世界観が確立していました。
お弁当は海軍省のドキュメンタリー映画に登場したメニュー「巻寿司・出シ巻・漬物」を再現した「海鷲辨當」と「加賀さん弁当」の2種類。なお、軍艦「加賀」では煙突の排気が流れ込むところに居住区を作ってしまったため、排煙によって搭乗員は蒸し焼き、航空機は燻り焼になり「海鷲の焼き鳥製造機」と呼ばれたのですが、加賀さん弁当はそのイメージで作ってあるそうです。
お弁当を購入し、スタッフに見送られながらブースを後にします。
ということで、「海鷲辨當」と「加賀さん弁当」を試食していきます。
コーヒーはおまけとしてもらいました。
中攻隊「海鷲辨當」は緑色の袋に包まれています。
「海軍省」と書かれたお弁当箱はアルミニウム製で、実際の戦闘配食の際には以下のようなお弁当箱の中に竹皮に包んだ握り飯を入れて配食したそうです。
パカリとフタを開けてみると、中には大きめの巻きずしが4つ入っていました。
巻きずしはいんげんやしいたけを煮たものや卵などがはいっていました。
薄黄色の物体は高野豆腐かと思ったのですが、実際はタケノコ。タケノコは甘酸っぱい味付けで、インゲンやたまごは甘めに仕上げられており、夏の暑い日でも食べられるサッパリした味わいです。
白いたくあんや……
卵焼きとグリーンピース。
卵焼きはふわふわの柔らか仕上げで、味は甘めでした。
続いて、「加賀さん弁当」
これにもしっかり「海軍省」の文字。弁当箱がうっすら黄色く見えるのはしゅう酸アルマイトという被膜が付けられているためだそうです。
これもパカリと開けてみました。
内容は炊き込みご飯・焼き鳥、つくね、きんぴらごぼう。
炊き込みご飯は特に具が入っているわけではなく、だしの優しい味でした。
タケノコはポリポリした歯ごたえ。
焼き鳥はコショウがたっぷりかかっていて、少しスパイシー。しょうゆで甘辛く仕上げられていて、肉身も柔らかかつジューシーです。
つくねは2個セットで、これも甘めの味付け。
きんぴらはごま油の香ばしい香りがグッドでした。
なお、「海鷲辨當」と「加賀さん弁当」はいずれも税込2500円です。
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