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iPhoneのカメラ出っ張り問題の解消なるか、Appleが「球面フォトセンサー」を用いる超薄型・高画質カメラの特許を取得


iPhone 6シリーズで登場し、iPhoneファンの間でも論議の的になった背面カメラの出っ張り問題を解消しそうな技術が開発されました。Appleが新たに取得した特許は、従来は平らなフォトセンサー(光素子)を球面状に変えることでカメラユニット全体の厚みを非常に薄くし、さらに画質を向上させることが可能になっているようです。

Apple invention uses spherically curved photosensor for smaller, better iPhone camera
http://appleinsider.com/articles/16/01/26/apple-camera-invention-uses-spherically-curved-photosensor-to-save-space-boost-quality-

Patent Images


Appleが取得した特許は「スモール・フォームファクター・高解像度カメラ(Small form factor high-resolution camera)」と言うもので、これはつまりカメラユニット全体を小型化しつつ、解像度を向上させるというもの。公開された文書には、左から入る光線が3枚のレンズを通り、湾曲したフォトセンサーに届いて撮影される様子を示す構造図が書かれています。


フォトセンサーはパラボラアンテナのように球状に湾曲した形状になっており、曲面の内側で光線を受けるようになっている模様。


湾曲したセンサーを用いることで、レンズの数が大幅に減るようにも見える点も要チェックです。これにより、厚みを薄くすることが可能になるほか、光を通すレンズが減ることでいわゆる「明るいレンズ」になってf値が向上し、暗い場所での撮影性能が上がるなどのメリットもあるのかも。

ただし、センサーが湾曲することで画像の「ゆがみ」は発生してしまう模様。この点も考慮されているようで、画像のゆがみをソフトウェアで補正する仕組みも特許の内容に含まれているようです。


「デザイン性が高い」と言われてきたAppleのiPhoneシリーズにあって、背面からポコンと飛び出したレンズの存在に驚いた人も多かったはず。Appleでもその点はさすがに看過できなかったのか、このような新しい技術の開発が進められていた模様です。

なお、この特許を搭載した端末がいつ登場するのかは不明。Appleではこれまでソニー製カメラセンサーを採用しており、特許の技術をもとにした製品が製造されることになるのかは、これからの展開を見守る必要がありそうです。

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in メモ,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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