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ファイアーエムブレムifの支援会話の「同性愛的表現」が北米版で一部のシーン改変へ


任天堂のアメリカ支社である任天堂アメリカが、任天堂3DS用ゲームソフト「ファイアーエムブレムif」内で行われる支援会話の一部にある「違法薬物的」「同性愛的」な表現に問題があるということで、英語版にローカライズする際に会話の内容に変更を施したことを明らかにしました。

Fire Emblem: Fates Changes Controversial Support Conversation in Western Regions - News - Nintendo World Report
http://www.nintendoworldreport.com/news/41814/fire-emblem-fates-changes-controversial-support-conversation-in-western-regions


そもそも「支援会話」というのは、ファイアーエムブレムシリーズに登場するゲームの幕間のようなもので、特定のキャラクター同士が久々の再会を喜んだり、二人の愛を確かめ合ったり、決闘したり、漫才してたりと様々な出来事が生じるシステムだそうです。これを行うことでキャラクター同士の「支援レベル」が上がり、近くに居るだけでお互いの能力が向上するので、単なるオマケ要素ではないというのがポイント。


その支援会話の一部が北米および欧州版では改変されることが、任天堂関連のニュースを取り扱うNintendo World Reportの報道で明らかになりました。そもそも、任天堂3DS用ゲームのファイアーエムブレムifは、日本では2015年6月25日に発売されましたが、北米では2016年2月19日発売予定となっており、発売直前になって日本語版にあった会話の一部が消えてしまうことが明かされたというわけです。

Nintendo World Reportによると、任天堂アメリカの代表から「アメリカおよび欧州版のファイアーエムブレムifでは、『同性愛』と取られるような表現や、薬物中毒であるかのようなキャラクター間の会話はなくなります」という内容のメールが届いたとのこと。日本語版では、隣接する仲間との支援レベルがアップするようになっており、支援レベルが最高ランクのSになると、ペアとなっているキャラクター同士が結婚します。

そんな中、問題になったのは登場キャラクターの中の1人である女性マーシナリーの「ソレイユ」。ソレイユは同性愛者として描写されており、ゲーム中では女性キャラクターを手当たり次第にナンパする模様。そのソレイユと主人公(男性)の支援レベルがSになると、主人公がソレイユに「男性が女性に見える謎の薬品」を飲ませ、同性愛者であったはずのソレイユと結婚するそうです。


この表現が「人間の心の状態を変えてしまうような薬を使っている」という部分だけでなく、「薬物を使った性的嗜好の治療」は多くの宗教団体で「同性愛者をノーマルにするため」に行われていることであり、これは科学的根拠のない乱暴なものであるということで、任天堂アメリカは変更を決定した模様。この変更に伴い、ソレイユの同性愛的表現なども変更されるものと見られますが、支援会話の変更がどの程度の範囲で行われるようになるのかは不明です。

日本語版の主人公とソレイユの結婚イベントは以下のムービーでチェックできます。

【ファイアーエムブレムif 子供】ソレイユ 結婚イベント【暗夜王国 プレイ動画】 - YouTube

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in ゲーム, Posted by logu_ii

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