CES 2016・Intel基調講演まとめ、スポーツ・ゲーム・ロボット・ファッションと幅広い日常シーンを激変させる新技術満載
アメリカ・ラスベガスで2016年1月6日に開幕する国際家電見本市「CES 2016」に合わせてIntelがキーノートスピーチを開催しました。ボタンほどの超小型PC「Curie」を使ったセンサー技術や深度を測定できるRealSense技術など、Intelの技術によって今後、日常生活が大きく変わる可能性を感じさせる内容となっています。
Intel at CES 2016
http://newsroom.intel.com/docs/DOC-6976
IntelのCES 2016のテーマは「テクノロジーで新しい未来を切り開く」というもの。中でもセンシング(認識)技術が中心となって、日常のさまざまなシーンが激変していくとのこと。
最初にオーケストラによる演奏。音楽に合わせて会場の照明が変化し、Intelのロゴで締められました。
キーノートのテーマは大きく分けてスポーツ&ゲーム、健康、創造の3つ。
2015年までにEスポーツはプロフェッショナルな競技としての地位を確立しています。Intelは第6世代Coreプロセッサ「Skylake」シリーズでゲーミングPCの世界に貢献しているとのこと。
タブレットを抱えたスタッフが登場。
登場したスタッフはタブレットを使ってクルザニッチCEOを3Dモデル化してゲームの世界に転送させるデモンストレーションを行いました。その様子は以下のムービーから確認できます。
Intel puts you into the game with digital avatars - YouTube
動かないでとクルザニッチCEOを撮影し始めました。
角度を変えながらパシャパシャと撮影すると……
画面にクルザニッチCEOの3Dモデルが生成されました。
あっという間に3D化に成功。
そして、3DクルザニッチCEOをゲーム「Fallout4」の世界に転送。
RPGのゲームで「自分が」主人公になれるというわけです。さすがにクルザニッチCEOも苦笑い。
続いてスポーツ。観戦方法を変えるものとして「freeD」という技術が紹介されました。
バスケットボールをテレビで観戦するときに、カメラチェンジは放送局まかせで自分で選ぶことはできないもの。
しかし、freeDを使えば、画面にタッチして上下左右に移動させてカメラアングルを自由に変更可能です。
クルザニッチCEOが取り出したのは、CES 2015で発表した極小PC「Curie」
ボタンサイズのCurieはあらゆる物に組み込み可能で、各種センサーと組み合わせてさまざまな情報を取得することができます。
マウンテンバイクのアクションがスタート。
ライダーに取り付けられたCurieによって、飛距離、最高到達高、速度、G(加速度)などが瞬時に計測可能。見た目で分かりにくい技の難易度を知ることができるとのこと。
Curieの技術はエクストリームスポーツX Gamesにも提供されます。
X Gamesに新しい採点基準を提供し得る、センシング技術は以下のムービーで確認できます。
ESPN and Intel team up for X Games #CES2016 | Intel - YouTube
スノーボードのバインディングにCurieを内蔵して、エアをさまざまな要素で数値化できるとのこと。
また、IntelはRedBullとも提携。
ストリートにあるあらゆるモノを使ってアクションするパルクールにもCurieは使えます。
加速度や回転数などを瞬時に判定可能です。極小コンピュータCurieは発表会当日からサンプル出荷が開始されており、価格は1個あたり10ドル(約1200円)未満とのことです。
スポーツの次はドローン。自動で追従して自撮り可能なセルフィードローンを発表しました。セルフィードローンがどんなドローンなのかは以下の記事で確認できます。
Intelが衝突することなく4K画質で自撮り可能な自動追従ドローンを発表 - GIGAZINE
続いてCES 2015で提携を発表していたOakleyとの成果を発表。
サイクリスト
このウェアラブル端末「Radar Pace」は、トレーニングの様子をモニタリングして、適宜、音声でアドバイスしてくれるパーソナルアシスタント機能を持ちます。
「次はランニングにするよ」と話しかける男性。すべては音声コマンドで操作可能。
Intelのスポーツメーカーとのコラボは続きます。New balanceとも提携。
よく見るとクルザニッチCEOはNew balanceのシューズを履いていました。このシューズは3Dプリンターで出力されたもの。RealSenseカメラで足のサイズを寸分違わずスキャンできるようです。
将来的には自宅でNew balanceの靴を3Dプリントできるようにしたいとのこと。
パーソナルモビリティ「Ninebot mini」が登場。
よく見ると、ニーレスト部分にLED。
くるりと回転して、顔が登場。
なんとパーソナルモビリティがロボットに変化しました。このロボットはIntel AtomプロセッサーとRealSenseカメラを搭載しているとのこと。
スマート家電と連携させることで、例えば来客を検出すると……
玄関までお出迎え。その後、案内をすることも可能だとのこと。
さらに腕もアリ。
道具なしで取り付け可能で……
ロボットらしくなりました。
というわけでNinebot miniロボットはさっそうと会場をあとにしました。
IntelはファッションブランドChromatともコラボ。
モデルが登場。
3Dプリンターで製造された何と呼べば良いのか分からないパーツが背中に付いています。
大きくなったり小さくなったり……。
また、Intelはデジタルツールを自作する「メイカー」と呼ばれるクリエイターを支援するプロジェクト「AMERICA'S GREATEST MAKERS」というイベントを今春に開催。
24チームがオリジナルのガジェットを作成して、そのデキを競います。最優秀チームには賞金100万ドル(約1億2000万円)が与えられるそうです。
CES 2015に引き続き、Intelキーノートスピーチは内容盛りだくさんとなっていました。
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