レビュー

ほったらかし&時短で豚の角煮やほくほくのおでんが完成、ご飯まで炊ける「電気圧力鍋 クックマイスター」レビュー


寒い季節にはおでんなどの温かい食べ物が食べたくなりますが、火加減の調整が難しかったり、コンロの付近でずっと鍋の様子を気にしなければいけなかったりと、面倒なことも。切った材料を入れてボタンを押すだけで勝手に料理を完成させてくれるのがsirocaの「電気圧力鍋 クックマイスター」で、圧力鍋としてだけではなく、スロークッカーや炊飯器としても使えるアイテムとなっており、手間を省いて料理の幅を広げられそうだったので、実際に購入してあれこれ作ってみました。

siroca 電気圧力鍋 クックマイスター SPC-101 | 株式会社オークセール
https://www.aucsale.co.jp/products/brand/siroca/spc-101.html

これがsirocaの電気圧力鍋「クックマイスター SPC-101」のパッケージ。


中にはレシピブック・取り扱い説明書・本体・しゃもじ・計量カップ・蒸し台・電源コードなどが入っていました。


本体の大きさは幅21.9×奥行23.3×高さ26.2cmで、iPhone 5と比較するとこのくらいの大きさ。1人暮らしで使う小さめの炊飯器ぐらいのイメージです。


付属のレシピブックは全48ページで、「圧力鍋料理」「お米の料理」「スロークッカーの料理」「スイーツ」の4章構成。レシピは写真つきで説明されているので、「調理家電を購入したものの、使い方がいまいち分からずもてあます」ということはなさそうです。


ということで、まずはレシピに従って豚の角煮を圧力調理で作ってみます。酒・しょうゆ・みりん・しょうが・長ネギの青い部分・豚バラ肉・砂糖などを用意。


まずは豚バラ肉・しょうが・長ネギの青い部分をカットします。


こんな感じに。


続いて、ウーロン茶にしょうゆや酒などを加えて……


カットした材料と共に、本体内部に入れる内なべに投入します。なお、内なべの調理容量は1.3Lで、お米であれば3合まで炊けます。


内なべを本体に設置し、コンセントに接続。


真ん中に1cmほどの穴をあけたアルミホイルをかぶせます。


ガチャンとフタをかぶせます。フタは以下ようになっており、奥の方に圧力切替弁と圧力表示ピンがついています。


加圧調理を行う場合は左側にある圧力切替弁を「密封」に合わせ、スロークッカーモードの場合は「排気」に合わせることで、正しく調理が行われるとのこと。


圧力切替弁の右側にある圧力表示ピンは、電気圧力鍋の内部が加圧状態にあると上がり、圧力がかかっていない状態だと下がります。調理前や、調理後に減圧が終了した時は以下の画像にあるようにピンは下がった状態です。


圧力がかかっているとピンが浮き上がります。なお、調理前にはピンがちゃんと上がることを確認しておきましょう。


あとはメニューボタンからモードを選ぶだけ。調理モードには「メニュー選択モード」「スロークッカーモード」「お好みモード」があり、メニュー選択モードは「白米」「玄米」「おこわ」「野菜」「魚介類」「肉類」「豆類」「白米」から目的のモードを選べば、素材に適した加圧調理を行ってくれるようになっています。スロークッカーモードは加圧調理を行わず、低温調理で最大24時間まで1時間単位で加熱時間を変更可能。お好みモードは加圧時間を1分単位で自由に設定できます。


今回は肉料理なのでメニュー選択モードの「肉類」を選ぶと、ディスプレイに「P 15」と表示されました。これは15分間の加圧調理が行われるという意味。


最後にスタートボタンを押せば調理開始です。


あとはほったらかしでOK。なお、加圧時間は15分ですが、きっちり15分で調理が終わるのではなく、鍋内部を温めるまでに5分ほどかかっていました。


加圧中は以下のように圧力表示ピンがピョンと浮き上がります。


15分間の調理が終わり、さらに10分ほどしたら減圧が終了し、ピンが下がりました。この状態になればフタを開けてもOKです。


パカリとフタを開けると、ショウガと豚バラの何とも言えないいい香りが広がります。


お皿に盛ってみると、角煮はこんな感じ。


脂はぷるぷるの状態ですが、煮崩れなどはなく、肉身はしっかりしています。


「噛む必要がないほどに柔らかいお肉」というほどではありませんが、ぷりっとした赤身の部分はそれでも箸でさくっと割れました。


味もしっかり染みており、脂身と赤身のうまみが絶妙に混じり合い、むちゃくちゃジューシー。やったことと言えばほとんど「材料を切るだけ」なのですが、火加減の調整など一切なしで、お手軽に角煮が完成していました。


続いて、スロークッカーモードを使っておでんを作ってみます。さつま揚げ・ジャガイモ・ゆで卵・厚揚げ・結び昆布・大根などを用意。


これも基本的に角煮と同じで、必要な作業はほぼ「材料をカットする」ということのみ。


準備した食材はこのくらい。


内なべに食材とだし汁・しょうゆ・酒・しお・みりんなどを合わせたものを入れて……


本体にセット。


なお、内なべには「調理MAX」というラインがあり、基本的に食材はこのラインに収まるように入れる必要があります。スロークッカーモードの場合は多少ラインを越えてしまっても問題ないようですが、加圧調理の場合にラインを越えてしまうと「大変なことになる」とのこと。


フタをして……


圧力切替弁は「排気」にセット。


今度は「お好み スロークッカー」というボタンを長押し。すると、画面の表示が「P」から「S 06」に変化しました。


あとはスタートボタンを押すだけ。


おでんの場合、調理時間は4時間。後は放置して好きなことをしていれば勝手にクイックマイスターが料理を完成させてくれるわけです。


4時間後、「ピピッ」と音がすれば、料理が完成。加圧調理の時と違って圧力表示ピンを気にする必要はありません。


フタを開けて……


お皿に盛りつけてみました。


ジャガイモは煮崩れていないにも関わらずほくほくの状態で、気持ちいいくらいに箸がスッと通ります。


だし汁は完璧に中まで染みており、どこを食べてもじゅわっと汁が染み出してきました。


大根も煮崩れなし。


これも、ほとんど力を入れずとも箸がスッ……と通り、感動的なほど。中まで味が染みているのはもちろんのこと、かまずとも舌でつぶせるほどの柔らかさに仕上がっていました。


いいだしを出してくれている結び昆布はとろとろの状態。


厚揚げや……


ゆで卵もいい色合いになっていました。


これも中までしっかり味が染みていて、コンビニおでんが目じゃないくらい。


また、クックマイスターはお米が炊け、炊飯器代わりにできるのもいいところ。おでんの残り汁で炊き込みご飯が作れるとのだったので、やってみました。おでんだし・油揚げ・ニンジン・きのこなどを用意。


まずは通常通り洗ったお米をざるに上げ、30分ほど水切りします。


その間に材料を適当な大きさに切っておきましょう。


お米の水切りが完了したら、内なべに白米とだし汁、そして野菜などを投入します。


内なべを本体にセット。


メニューから「白米」モードを選択して、スタートボタンを押します。


加圧時間はなんとたったの8分。


加圧調理が終了した後、圧力表示ピンが下がるのを10分ほど待って……


フタを開けると、こんな感じ。


付属のしゃもじでご飯をまぜまぜ。


盛りつけてみました。調理前は「果たして本当にご飯が炊けるのか?」と心配だったのですが、どこから見ても完璧に炊き込みご飯ができています。


おでんだしがしっかり染みているご飯は固すぎず、柔らかすぎず、ちょうどいい具合です。なお、炊飯の場合はメニューボタンの長押しでタイマー設定もできるので、通常の炊飯器のように狙った時間にご飯を炊けるようにもできます。


また、豚の角煮など、料理によっては加圧調理・スロークッカーいずれでも料理が可能とのことなので、どのくらい違いがあるのか、試してみました。豚バラ・ネギ・しょうがを調味料と一緒に内なべに入れて本体にセット。


落としぶたをして……


今度は「S04」のスロークッカーモードに設定します。これで、加圧調理を行わず、じっくりことこと4時間かけて豚肉を調理してくれるわけです。


スロークッカーの利点は「夜準備したら朝起きた時に勝手に料理が出来上がっている」こと。クイックマイスターには調理後6時間の保温機能も備わっているので、朝起きて温かい状態の料理を食べることができます。ということで、夜に準備し、朝起きてからフタを開けてみると……


こんな感じ。


お皿に盛ってみました。


短時間で加圧調理をした時よりもトロトロに仕上がっています。特に脂身は口の中でスッと溶けていくくらいの柔らかさでした。


お肉も箸で簡単に裂けるくらいの柔らかさ。口の中に入れるとほろほろと繊維がほどけていくようでした。


ネギなどもトロトロの状態で、思わず「白いご飯を!」と叫んでしまいそうなほどの絶妙な仕上がりとなっていました。


ということで、好みや状況に合わせて時にスロークッカー、時に圧力鍋で調理を行うことが可能で、行うべき作業がほとんど「食材を切る」だけで終了するにも関わらず、勝手においしい料理を作ってくれるという、忙しい人や料理が面倒だという人にとってはかなり便利なアイテム。容量が少し小さく、付属のレシピも2~3人前向けのものがほとんどなので、大家族向きではないですが、「普段は炊飯器として使用し、おいしいものが食べたい時には圧力鍋&スロークッカーを使用」という使い方が可能なので、1人暮らしの人にはかなりよさげ。大きな圧力鍋は扱いが面倒でついつい棚の中にしまいがちですが、コンパクトサイズなので内なべを洗うのも簡単で、使い勝手がよいのもポイントでした。

Amazonでの価格は税込1万2890円で、カラーはホワイトとレッドの2色展開です。

Amazon.co.jp: siroca マイコン電気圧力鍋 クックマイスター ホワイト SPC-101WH: ホーム&キッチン

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in レビュー,   ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log

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