レビュー

MosaicやNetscapeといったインターネット黎明期のブラウザでネットサーフィンできる「oldweb.today」


2016年の今でこそMicrosoftの「Internet Explorer(IE)」やGoogleの「Chrome」、Appleの「Safari」などさまざまな種類のブラウザを使うことができますが、インターネットが登場し始めたころはティム・バーナーズ=リーが作った「WorldWideWeb」や、その後に登場した「NCSA Mosaic」や「Netscape Navigator」などユーザーに多くの選択肢はありませんでした。そんなインターネット黎明期に普及していた昔懐かしのブラウザを使ってネットサーフィンできるのが「oldweb.today」というウェブサービスで、昔のブラウザデザインを見るべく実際に使ってみました。

oldweb.today
http://oldweb.today/

上記URLを開くと、上から「ブラウザ」「URL」「日時」と並んだページが表示されます。


まずは、ブラウザのボックスをクリックして「Netscape Navigator on Windows 4.08」を選択。


次にURLに「google.com」、日時には何も変更を加えず「SURF THE OLD WEB」をクリック。


ページが切り変わり、WindowsのNetscape 4.08が右側で起動して1999年11月29日のGoogle.comが表示されました。


GoogleのUIが懐かしい感じですが、それよりもブラウザのツールバーに並んだ各種アイコンも懐かしげ。


試しに検索バーに「gigazine」と入力して「Enter」キーを押してみると……


一瞬ページが切り替わりましたが、エラーが表示されました。oldweb.todayのブラウザで表示しているのは、世界のインターネットアーカイブに保存されているページ。つまり、「gigazine」の検索ページが表示されていないので接続エラーが出ているというわけです。


これは、LinuxのNCSA MosaicでGoogleを開いたところ。Mosaicは画像を扱える最初のブラウザの1つであり、Mosaicの登場によりインターネットのユーザーが増加したそうです。


MacintoshのNetscape 4.08でGoogleを開いたのがコレ。左上に表示されている、1976年の創業当時から1997年まで掲げられていたAppleのロゴを見たことがあるという人は、Netscapeを知らない人にも多いはず。


なお、oldweb.todayのMacintoshで各種ブラウザを使うと、毎回ブラウザの起動画面が表示されます。


MacintoshのIE 4.01でGoogleを開いてみました。IEのデザインが今とは比べものにならないくらい違うのがわかります。


これはIE 4.01の起動画面です。


Netscape 4.79 on Linux。


今度はMosaicや……


Netscape……


IE 4.01 on Windowsなど各種ブラウザでYahoo!(yahoo.com)を開いてみると、同じ日時のページのリクエストでも、違うUIのページが表示されるのは興味深いところです。


なお、日本のYahoo!を開くと接続エラーになりました。


ブラウザを変えて違うURLを入力しても、日本語のページできちんと表示されるものはなかなかありませんでした。


oldweb.todayはインターネット黎明期を知っているユーザーに懐かしい気分を、比較的新しいユーザーには新鮮な気分を与えてくれそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
なぜインターネット上では常に誤解が生まれるのか?言語の限界について - GIGAZINE

インターネットの出現と進歩でかつての日常がどのように変化したかがわかる「リ・イマジネーション(再構築)」 - GIGAZINE

わずか60秒の間にインターネットではどれだけ膨大な量の情報が飛び交っているのか? - GIGAZINE

インターネットを支える海底ケーブルを巡る知られざる盗聴戦争とは? - GIGAZINE

なぜインターネットでは「青色」が多用されているのか? - GIGAZINE

in レビュー,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.