試食

宅麺の「お取り寄せラーメンオブザイヤー2015」で賞を獲得した最高峰のお取り寄せラーメン3種を食べてみた


年末が押し迫ると一年を締めくくるいろいろな賞の発表が相次ぎますが、ラーメン・つけ麺の人気店や有名店の味を宅配で提供する宅麺.comが売上データをもとにその年の大賞を決める「お取り寄せラーメンオブザイヤー2015」が発表されました。今回は、ラーメン・つけ麺を通じての総合大賞に選ばれた中華蕎麦 とみ田の「つけそば」、ラーメン大賞に輝いた琴平荘の「中華そば(あっさり)」、そしてつけ麺部門の大賞を獲得した風雲児の「つけめん」の3つを食べてみることにしました。

お取り寄せラーメンオブザイヤー2015 | 宅麺.com
http://www.takumen.com/st/lp/award2015/


今回食べてみる3種類のラーメン・つけ麺がこちら。カチンコチンに冷凍された状態で宅麺.comから届いた商品を調理していきます。


袋の中には、各店それぞれのスープと麺、トッピングの具材などが含まれており、基本的にはこの袋の中身だけで各店の味を堪能できるようになっているようです。


◆総合大賞「中華蕎麦 とみ田」の「つけそば」
何はともあれ、まずは総合大賞に輝いた中華蕎麦 とみ田の「つけそば」を食べてみることにします。とみ田は、2014年度には同大賞の部門賞である「つけ麺大賞」を、さらに前年の2013年には「新人大賞」を獲得しており、3年連続入賞の上に総合大賞を獲得するという結果を残しました。


とみ田の「つけそば」は、麺とスープだけというシンプルなパッケージ。スープのパッケージには青く「柚子入り」と書かれています。


今回は3種類を一気に食べるため、3つのスープを一気に湯煎して解凍します。


別の鍋を使い、同時進行で麺を湯がいて行きます。


そして完成したとみ田の「つけそば」はこんな感じ。商品のパッケージに記載されていたオススメトッピングの中から、刻みネギとのりを別途用意して添えてみました。


とみ田が誇る超濃厚な魚介豚骨スープは、まさに濃厚の極みといったところ。一口すすってみると、ザラッとした魚介の風味のド迫力なスープが強烈な印象。濃厚スープと香辛料のピリッとしたパンチの中に、突然現れる柚子のさわやかな風味がフワリと漂うことで、濃厚とさわやかさが絶妙に共存するという不思議なスープになっています。これはうまい。


スープと一緒に冷凍されていた肉厚のチャーシューも出てきました。噛む前にホロッとくずれるほど柔らかく煮こまれたチャーシューから出る脂が程よいジューシー感を出しているようです。


小麦粉から独自開発したという麺は、こちらのスープに負けじと個性を主張してきます。小麦粉の風味がブワッと感じられますが、強烈なスープと渡り合うためにはこのぐらいの個性が欠かせないのかも。


がっつりと麺をスープにつけて食べると、スープの迫力と極太の麺のパワーが一体となって口に入ってきます。スープの存在感の中に極太の麺が絡み、ピリッと辛い香辛料と柚子が後味をピシャッとまとめてくれる感じがして、「この麺にはこのスープ、このスープにはこの麺しかない」と、一人ポエムをつぶやきながら黙々と箸を進めてしまうラーメンとなっていました。たしかにこれはすごい。


◆ラーメン大賞「琴平荘」の「中華そば(あっさり)」
続いては、ラーメン大賞に輝いた琴平荘(こんぴらそう)の「中華そば(あっさり)」を食べてみます。このラーメンは、山形県の旅館「琴平荘」で冬期のみ販売されるというもので、昼のみの営業にあわせて500人が訪れるというラーメンとのこと


パッケージには麺、スープの他に、チャーシューとメンマが別の袋に入って提供されていました。


麺を湯がき、トッピングを湯煎して完成したのがコレ。ねぎと海苔を添えるだけで、中華そばのお手本のようなラーメンになりました。


透き通った褐色のスープからは、しょうゆと魚介系のような香りがほのかに感じられます。がしかし、これはよく食べる魚介スープの香りではありません。コレはいったい……。


スープだけを飲んでみると、確かに魚介っぽさはあるものの、コレと特定できるヒントがないことに気がつきます。何だろうと思ってパッケージを見ると、スープの原材料には丸鶏、豚肉、鶏足、飛魚焼き干し、鯖煮干、イワシ煮干、鰹節、醤油、スルメ、玉葱など非常に多くの材料が使われていてビックリ。これだけの素材を使いながら、ここまで透き通ったスープになっているのは、さすが大賞を取るだけあると納得させられた瞬間でした。


自家製という独特のちぢれ麺は、これまた食感も独特でコシがありつつ、柔めの歯ごたえでとても優しい印象。「淡麗な味わいのスープの世界観と合わさって、どこまでも透明感のあるラーメンになっている」と、これまた独りごちながら食べてしまいました。


チャーシューは脂が少し控えめの、歯ごたえとジューシーさがちょうど良いバランスになっているタイプ。お手本どおりのラーメンなのに、気がつくと実はお手本のはるか上を行っているようなラーメンと感じました。


店主のこだわりというメンマは、コリコリとした食感がとても印象的。肉厚タイプが増えてきたメンマの中にあって、歯ごたえを確実に感じられる凝縮されたメンマとなっていました。


◆つけ麺大賞「風雲児」の「つけめん」
最後に、つけ麺部門でトップを獲得した風雲児の「つけ麺」を食べてみます。このつけ麺は、鶏をしっかり炊き出したクリーミーな味わいとストレート麺の相性が抜群とのこと。


パッケージの中身は、麺とスープ、そして別添の魚粉が入れられていました。


完成した「つけめん」がこちら。他のラーメンと同じく、のりとネギを別途用意して添えてあります。魚粉はスープの中に入れたのですが、沈んでしまって見えなくなってしまいました。


まずはスープをひと口。魚介の風味がきいたつけ麺のスープですが、全体的に感じられるまろやかさ・クリーミーさは確かに触れ込みどおりの味。ザラッとした魚介系の舌触りをトロンとしてくれるスープのおかげで、不思議とサッパリとした後味になっています。


白く光る麺は淡麗な感じがしつつ、小麦粉の香りが感じられる力強さがある仕上がり。まさにつけ麺ならではの麺といえるものでした。


ストレートに近い麺にクリーミーなスープが絡みつき、とても風味豊かに食べられるつけ麺に仕上がっています。最初に食べた「とみ田」がだとしたら、「風雲児」はという両者の対比が感じられるランキングになっていました。つけ麺ひとつ取っても、これだけ個性が表れるものかとしみじみと感じさせられる奥の深いランキングになっていたのがとても印象に残りました。


宅麺.comのサイトでは、総合大賞に輝いた「とみ田」と新人大賞を獲得した「麺屋一燈」の「濃厚魚介つけ麺」を2食ずつセットにした「総合大賞&新人大賞 食べ比べセット」(送料込み4510円・税抜)と、「琴平荘」と「風雲児」を2食ずつセットにした「ラーメン大賞&つけ麺大賞 食べ比べセット」(送料込4330円・税抜)が用意されているので、こちらで今年のトップをそれぞれ味わってみるのも良いかも。その他、サイトでは醤油部門、塩部門、味噌部門、豚骨部門、二郎インスパイア部門、つけ麺部門、その他部門と、各部門の新人賞が詳細に発表されているので、ラーメン業界の潮流の一端を確認したい人は要チェックです。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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