ハードウェア

たった5分でスマホを約半分も充電できる超高速充電可能なリチウムイオンバッテリーが誕生


スマートフォン販売で躍進を続けるHuaweiが、スマートフォンをたった5分で48%充電できる超高速充電可能なリチウムイオン電池を開発しています。

Huawei reveals the next generation of quick charging technology
http://www.huawei.com/en/news/2015/11/Huawei%20reveals%20the%20next%20generation%20of%20quick%20charging%20technology

Huaweiのバッテリー研究所Watt Labが開発した5分で半分充電バッテリーの充電デモの様子は、以下のリンク先ページのムービーで確認できます。

Huawei 5 Minutes Quick Charging Experiment - 高清在线观看 - 腾讯视频


バッテリー切れを起こした端末。バッテリーが空の状態から充電を始めます。


今回開発された高速充電可能なバッテリー(3000mAh)を取り外して……


専用の充電器に装着。


5分間、充電します。


5分経過したのでバッテリーをスマートフォンに装着。


起動させると……


48%まで回復。5分で約半分まで充電できる速度は、一般的なリチウムイオンバッテリーの充電速度の約10倍とのこと。容量も3000mAhなので、スマートフォンへの採用が期待できます。


容量600mAhの急速充電可能なリチウムイオンバッテリーも開発されています。爆速充電する様子は以下のリンク先ページのムービーで確認可能。

Huawei 2 Minutes Quick Charging Experiment - 高清在线观看 - 腾讯视频


急速充電可能なリチウムイオンバッテリー(左)と一般的なリチウムイオンバッテリーの充電速度を比較します。


両方のスマートフォンのバッテリーを空にした状態で……。


充電スタート。


今回は2分という短い時間での実験。


2分経過したので急速バッテリーを再びスマートフォンに戻して……


スマートフォンを再起動。


結果は、急速充電モデルは68%まで回復。これに対して一般的なスマートフォンバッテリーは2%。ただし、バッテリー容量自体が違うので、直接数値を比較するべきではなさそうです。


Huawei Watt Labによると、今回発表した超高速充電対応のリチウムイオンバッテリーは、アノードの炭素分子をヘテロ接合させることで、リチウムイオンが炭素結合を通過しやすくすることで実現した技術とのこと。3000mAhのバッテリーはスマートフォン用に、600mAhのバッテリーはスマートウォッチ用に実用化する予定ですが、それ以外にも電気自動車用バッテリーへの転用も可能だそうです。Huawei Watt Labは、「このバッテリーによって、コーヒーを飲む間にスマートフォンやスマートウォッチを充電できるようになるでしょう」と述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
体温だけで永久的に発光するバッテリー不要のLEDライト「Lumen」 - GIGAZINE

30秒以内にスマホを充電可能な化学電池が開発され、製品化は2016年の予定 - GIGAZINE

周囲の騒音でスマホのバッテリーを充電する技術をNokiaが開発 - GIGAZINE

バッテリー密度2倍のグラフェン採用リチウムバッテリーの開発にSamsungが成功 - GIGAZINE

わずか60秒でフル充電できる「アルミニウムバッテリー」の開発に成功 - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.