充電最速のスマホはどれか？iPhone・ZenFone・Galaxyなど人気7種で速度調査

スマートフォンの性能を測る要素として「バッテリーの持ち」は非常に重要です。それと同時に、バッテリーをいかに早く充電できるのかという「充電速度」も使い勝手の良さを大きく左右する要素として注目に値します。iPhone 6やZenFone 2やOnePlus Twoなど、主要7モデルについて充電速度を比較した実験で「充電最速スマホ」が決定しています。

Tested: What's the Fastest-Charging Phone?
http://www.tomsguide.com/us/fastest-charging-phones,review-2995.html

Tom's Guideは充電速度No.1のスマートフォンを決定するべく、iPhone 6、Galaxy S6、Nexus 6、ZenFone 2、LG G4、Droid Turbo、OnePlus Twoという7つの人気スマートフォンを使って充電速度の比較テストを行いました。

テスト方法は、各スマートフォンを電池残量がゼロになるまで放電した後で、5％まで充電。その状態から充電を開始して充電速度を計測するというもの。Qualcommの「Quick Charge 2.0」技術を採用・改良するモデルが多い中、独自の急速充電技術を採用するGalaxy S6や、特別な急速充電機能をうたっていないiPhone 6ではどれくらい充電速度が違うのかを調べています。

充電開始から5分経過後のバッテリー残量を測定した結果が以下のグラフ。わずか5分の充電でZenFone 2は17％まで回復するという急速充電ぶりを見せつけています。5分経過時点では、iPhone 6がビリという結果に。

充電開始から15分経過。依然としてトップはZenFone 2ですが、Galaxy S6が猛然と追いかけ、その後にNexus 6、LG G4がつづく展開。

充電から30分経過した時点で、ついにGalaxy S6がZenFone 2に並んでトップに。30分で半分以上の充電が可能なZenFone 2とGalaxy S6の急速充電性能は極めて優秀であると言えそうです。

一方、バッテリー容量の80％までの充電速度を比較したのが以下のグラフ。80％までの充電速度が最速なのは、48分のGalaxy S6で、以下、ZenFone 2、Nexus 6、LG G4の順。これらの4機種は約1時間の充電で、80％までバッテリーを回復できる高速充電モデルと言えそうです。

100％のフル充電完了までにかかった時間を比較するとこんな感じ。iPhone 6に「最も充電の遅いモデル」という不名誉な称号が与えられています。

その他にも1分あたりの充電量(mA/min)の速度比較では、15分から30分経過時点までZenFone 2が64mA/minでトップ。以下、Droid Turboが57.2mA/min、Nexus 6が53.7mA/minで続いたとのこと。充電速度面では、9V/1.67Aでの急速充電が可能なAndroidスマートフォンがiPhone 6よりも圧倒的に有利という結果になりました。ただし、これはiPhone 6の5V/1.5Aという充電アダプターが原因で、iPad用の充電器を使った場合は、iPhone 6の充電速度はアップすることもあります。

以上の結果から、ZenFone 2が総合的に最も急速充電時の充電速度が速いスマートフォンと言えそうです。ZenFone 2以外にもフル充電まで最速のGalaxy S6など、各社のAndroidハイエンドスマートフォンは、バッテリーを急回復させなければならないという場面ではiPhone 6よりも頼りになるようです。