「スター・ウォーズ」のレーザー・ブラスターはジェダイでなくてもよけることが可能か真剣に実験するとこうなる

映画「スター・ウォーズ」シリーズで使用される武器の1つであるレーザー・ブラスターは「チュンチュン」という効果音と共にレーザーが発射され、いかにも未来のアイテムといった印象でした。作品内ではジェダイの騎士が帝国軍の兵士が放ったレーザーを交わしまくるのですが、人間であるハン・ソロも恐るべき身のこなしでレーザーを交わします。そこに疑問を抱いたテレビ番組「怪しい伝説(MythBusters)」のアダム・サヴェッジとジェイミー・ハイネマンが、人間でもレーザー・ブラスターをよけることが可能かどうか確かめる実験を番組内で行いました。
Can a Star Wars Blaster Bolt Be Dodged? - YouTube

レーザー・ブラスターの実験を行うのは伝説バスターズのハイネマンとサヴェッジ。

サヴェッジ氏によると、ハン・ソロが帝国軍のレーザー・ブラスターをスター・ウォーズの劇中でよけまくっていますが、現実世界の人間でもよけられるかどうか気になるとのこと。

このためにサヴェッジ氏含めた番組スタッフは、劇中にでてくるレーザー・ブラスターから発射されたレーザーの速度を測定します。

劇中に登場したあらゆるレーザーの速度を測定し、その平均を計算したところ時速130マイル(時速約209km)でした。

次に、レーザーの速度を元にして実験に使用するサンプルを開発。

さらに、大がかりなセットまで作りました。

セットでスター・ウォーズの世界観を再現するというこだわりっぷり。

サヴェッジがハン・ソロの衣装に着替えて実験スタートです。

最初はサヴェッジがレーザーを発射する役目で、かけ声から10秒間のどこかのタイミングで発射します。

実際によけるのはハイネマン。

弾が発射されたものの、ハイネマンはほとんど動くことができず被弾。

スローモーション映像で確認すると、弾が空中をすさまじいスピードで飛んでいきます。

弾はハイネマンの右下腹部に命中。この時点でハイネマンは弾を視認できていません。

弾が当たった直後に反応を見せるハイネマン。時速約209kmの弾をよけるのはなかなか難しいようです。

続いては、サヴェッジが挑戦。

勇み足で挑戦したサヴェッジですが、残念ながらよけることはできませんでした。

スローモーション映像で見ると、弾が着弾してから……

びっくりするサヴェッジの様子がよくわかります。

「人間がレーザー・ブラスターをよけることは不可能」という結論で実験が終わるかと思いきや、サヴェッジは「劇中では、発射までにレーザー・ブラスターを構えるという動作が起こります。実験が失敗したのは、この動作を発射に取り入れていなかったからです」と反論。

確かに、映画ではストーム・トルーパーがハン・ソロを発見し……

銃を構えて発射しています。

ということで、今度は構える動作を含めて実験。

銃身を下ろし……

突然構えて発射!

弾が着弾する前に動き出したサヴェッジですが……

健闘むなしく弾はサヴェッジの体に当たりました。

痛そうに顔をゆがめるサヴェッジ。

スローモーションで見ると、サヴェッジは銃が構えられた瞬間に体をかがめています。

しかし、時速約209kmで飛んでくる弾を視認するのは不可能なようで、とりあえず体を動かしただけのようです。

実験では「人間がレーザー・ブラスターをよけるのは不可能」と結論づけられました。ハン・ソロが人間を超越した身体能力を備えているのは間違いなさそうです。

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