Googleが2種類の無人機を規制当局に登録、配達用ドローンかと騒がれる
By Ars Electronica
Googleがアメリカの航空規制を管轄する連邦航空局(FAA)に対して公有地での飛行許可を求めるために、2種類の無人機(ドローン)の登録申請を行いました。Googleがドローンを使った新サービスの試験を開始するとみられるこの動きに対して、どのようなサービスであるか、さまざまな憶測が飛び交っています。
Google registers two delivery drones for US testing (update)
http://www.engadget.com/2015/10/13/google-x-project-wing-delivery-drone-faa-registration/
Google Files FAA Registration for Two Drones for Access, Project Titan | Re/code
http://recode.net/2015/10/13/google-has-two-new-drones-in-the-works-but-theyre-for-internet-access-and-data-not-delivery/
2015年10月初めにGoogleがFAAに対して「M2」「B2」という名前の2種類の無人機の登録申請を行っていることを米Engadgetが発見しました。
FAA Registry - Aircraft - Make / Model Inquiry
これはM2に関する申請内容一覧。分かっているのは「Fixed Wing Multi-Engine(固定翼、複数の動力源)」を持つということだけで、詳細についてはよく分かりません。
この2種類のGoogle無人機について、Engadgetはすでに発表されている配達用ドローン「Project Wing」ではないかと推測。GoogleがAmazonなどと同様にドローンを使った配達サービスの試験飛行を行うと予想しました。
なお、「Project Wing」がどのようなプロジェクトなのかは、以下の記事内で解説しています。
Googleが「大気圏衛星」を使って離島でもネットが使えるように実験を計画中 - GIGAZINE
配達用ドローン説を唱えるEngadgetに対して、Re/codeは、Googleに詳しい情報筋から得た報告によると、この2種類のドローンは、僻地にインターネット環境をとどける大型の無人機「Project Titan」に関係するものであると報じています。
なお、「Project Titan」に関してGoogleが買収した無人機メーカーTitan Aerospaceについては以下の記事で確認できます。
Googleが長時間高空滞在可能なドローン開発会社を買収、その目的は? - GIGAZINE
Googleが登録した「M2」「B2」が配達用ドローンなのかネットインフラ構築用ドローンなのかは依然として不明で、まったく新しいサービス用のものである可能性もあるわけですが、Googleからの正式発表が待たれます。
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