元ツールドフランス7連覇の汚れた英雄アームストロングのドーピング告白までを描く「The Program」新予告編映像
ツール・ド・フランスで前人未踏の7連覇を達成し、富と名声と栄誉を手に入れたランス・アームストロング氏は、競技中のドーピングを告白したことで自転車競技から永久追放処分を受け、ツール・ド・フランス7連覇を含む1998年8月以降のすべてのタイトルを剥奪されました。
富も名声も何もかもを失ったアームストロング氏は、現在、1億ドル(約120億円)の賠償を求められ破産の危機にあり、誰もが認めるアメリカンドリームの体現者から一転、ハリーポッターのヴォルデモート卿のように忌み嫌われる存在にまで落ちています。しかし、当時のレース界を振り返って「(ドーピングがない)2015年のレースならドーピングはしない。しかし、もう一度、(ドーピングがはびこる)1995年と同じ状況に直面すれば、再びドーピングするだろう」と語るなど、偽りで満たされていたツール・ド・フランスの状況を赤裸々にしています。
そんなアームストロング氏の、試練、復活、栄光、転落と波乱に満ちあふれたレース人生を描く映画「The Program」の新しい予告編が公開されています。
The Program - new trailer for thrilling Lance Armstrong movie - YouTube
遠くを眺めるのはベン・フォスター演じるランス・アームストロング。
これは、実話に基づくストーリー。
「君にとってレースとは?」と尋ねるのはアームストロングの不正を追及する、クリス・オダウド演じるジャーナリスト・デイビッド・ウォルシュ。
「ただレースを愛しているんだ」
トレーニングを行う高所。
ツール・ド・フランス制覇のためのトレーニングは過酷を極めます。
イタリアなまりの英語を話すのはドーピングを指南した医師ミケーレ・フェラーリ。
手にはドーピング用の薬物。
それをジロりと見るアームストロング。
時はさかのぼって手術室のシーン。
アームストロングは精巣腫瘍から不死鳥のように復活。その後、前人未踏のツール・ド・フランス7連覇という偉業を達成することになります。
「彼は癌から復活した。スーパーマンだ」と話すウォルシュ。
マイヨ・ジョーヌを着てツール・ド・フランスを闘うアームストロング。
アームストロングは富と名声を手に入れます。
しかし祝福できないウォルシュ。アームストロングのドーピングを疑い始めます。
「やつは祝福を受け、大統領にも会った」
「スポンサーからは大金を得て、子どもも授かった」
「しかし、卑怯な男だ」
「私はレースにおいて最もドーピング検査を受けたアスリートです」と会見するアームストロング。
したたる血。
秘密裏に行われる血液ドーピング。
「私はすべてのドーピング検査で陰性でした」
会見に聞き入るウォルシュ。
ツール・ド・フランスのレースシーン。
シューズにそっとしのばせるのは注射器。
突然、アームストロングの自宅扉を打ち破る捜査員。
緊迫するシーン。
冷静に対処するアームストロング。
「俺はヤツをたたきつぶす力を持っているぜ」という謎の密告電話。ドーピングが暴かれる舞台裏が明らかにされます。
「勝利は血の中にあった」
不敵に笑うアームストロング。
そして「お口にはチャック」の仕草。
The Programは近日公開予定です。
・おまけ
アームストロング氏のロングインタビューでツール・ド・フランス7連覇の裏にあった真実を明かすドキュメンタリー「ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実」は、Amazonインスタント・ビデオでHD(高画質版)が2000円、SD(標準画質版)が1500円で購入できます。
Amazon.co.jp: ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実 (字幕版): Amazonインスタント・ビデオ
・関連記事
元ツール・ド・フランス7連覇王者の自伝含む書籍が図書館でフィクション扱いに - GIGAZINE
「マイケル・ジョーダン」という名の悲劇を描いたムービー - GIGAZINE
自転車世界一周で起きるトラブルの数々にどう対処するべきなのか - GIGAZINE
なぜオランダが「自転車大国」なのかという知られざるその理由 - GIGAZINE
南北アメリカ大陸を自転車で縦断するには521日と2万5698kmが必要でした - GIGAZINE
・関連コンテンツ