スマホがあれば「顔パス」で買い物できる決済サービス「Hands Free」をGoogleが2015年中に開始予定
iPhoneを使って支払いができるApple Payや、これと同等のAndroid Payなど、スマートフォンを専用端末にタッチすることでお金の決済を行えるサービスがアメリカを中心に開始されていますが、Googleはさらにその上を行くようなサービス「Hands Free」の運用を近日中にサンフランシスコ・ベイエリアで開始することを発表しました。このサービスを使うと、サイフはもちろんスマートフォンすら取り出さずに「Googleで」と言うだけで店舗での支払いが完了してしまうようです。
Hands Free – Google
https://get.google.com/handsfree/#?modal_active=none
Google Is Testing Hands-free Payments With McDonald’s and Papa Johns | TIME
http://time.com/3900986/google-hands-free-payments/
「Hands Free」を実際に使っている場面のイメージ映像が公開されています。
Hands Free, by Google - YouTube
支払いの時に、レジで手持ちの小銭をひっくり返してお金を数えたことがある人もいるはず。
サイフを開けてもレシートの束ばかりで、紙幣がなかなか出てこずにバタバタしたり……
カバンをかき回しながら「あれ?サイフ?どこいった??」と慌てふためくというのは、お世辞にもスマートとは言いがたい光景です。
そんな風景を一変させるのが、Googleが試験運用を開始する「Hands Free」です。レジに行って、店員さんに「Googleで支払います(I'd like to pay with Google)」というだけでOK。
すると店員さんが「◯◯さん、お支払いいただきました。(OK ◯◯, you're all set.)」と言って決済が完了。ポケットにスマートフォンを入れておけば全く何もしなくてOKなので、小さな子どもを抱いたお母さんでも安心というわけです。
このように、GoogleのHands Freeは従来とは比べものにならないほど簡単な支払い方法になりそう。とはいえ、もちろんセキュリティ性を十分に考慮したサービスとのことで、利用にはBluetoothに対応したスマートフォンに専用のアプリをインストールしておくことが必要です。端末がレジに近づくとHands Freeの機能が使えるようになり、あとはレジで自分の名前と「Googleで支払います」と言えば決済が行われるという仕組み。詳細は公表されていないようですが、Bluetooth Low Energy(BLE)を使ったBeaconのシステムが使われているようです。
画期的な決済システム「Hands Free」は、まずはIT起業が多く集まるサンフランシスコのベイエリアから運用が開始されることになっています。対応している店舗はマクドナルドと、ピザチェーン店のPapa John's Pizzaとなっていますが、今後は拡大していくものとみられています。
同様のシステムはこれまでにもSquareやPayPalなどの企業がトライしたことがありましたが、いずれも浸透せずに終わったという前例があるだけに、果たしてGoogleがどこまで普及させることができるのか気になるところ。安全性の保証などを含め、今後詳細が明らかにされていくことが待たれます。
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