Windows 10の全エディション発表、スマホ名は「Windows Mobile」が復活

2015年夏の発売が決定している次期Windows OS「Windows 10」は、PC・スマートフォン・Xbox One・ヘッドセットHoloLens・IoT端末・Raspberry Piなど、あらゆる端末を横断するユニバーサルな仕様になり、「Windows最後のメジャーバージョンになる」と見られている特別なWindows OSです。発売が近づく中、MicrosoftはWindows 10の全エディションを発表しました。

Introducing Windows 10 Editions
http://blogs.windows.com/bloggingwindows/2015/05/13/introducing-windows-10-editions/

◆Windows 10 Home
「Windows 10 Home」は個人や家庭向けの製品。PC・タブレット・2in1PCをシームレスに使えるように設計されています。もちろんWindows 10の目玉となる新機能は全部入り。パーソナルアシスタント「Cortana」、新ブラウザ「Microsoft Edge」、顔認識によるロック機能「Windows Hello」などを搭載しています。

Microsoftの音声認識アシスタント「Cortana」の画面写真流出、SiriやGoogle Nowのように人の声を認識 - GIGAZINE

Microsoftの新ブラウザ「Edge」はChrome・Firefoxの拡張機能をそっくりそのまま奪い取る驚愕の仕様であると判明 - GIGAZINE

Microsoftが顔を見せるだけでログインできる生体認証「Windows Hello」を発表 - GIGAZINE

タッチ操作を想定した設計が採用されているWindows 10ではPC/タブレットモードを簡単に切り替えられる「Continuum」メニューが搭載され、モバイル端末との連携もスムーズ。PC・モバイル端末・Xbox Oneで共通のソフトウェア「ユニバーサルアプリ」が採用されるので、家庭内のデバイスをWindowsで統一してシームレスなコンピューティング体験が可能になる予定です。

◆Windows 10 Pro
ビジネス向けには上位モデル「Windows 10 Pro」が用意されます。Windows 10 Homeの機能に加えて、強固なデータ保護機能、迅速なアップデートサービス「Windows Update for Business」、クラウドサービスへの適応、端末やソフトウェア/アプリの管理機能など、ビジネスユースを想定した機能が追加されています。

なお、Windows 10 Home/Proの各エディションには、Windows 7/8/8.1の対応エディションから1年間の期間限定で無料アップグレードすることができ、期間内にアップグレードした場合はその後もWindows 10を使い続けることが可能です。

◆Windows 10 Mobile
スマートフォンを中心とするモバイル端末向けOSは「Windows 10 Mobile」に決定。Windows Phoneから再びWindows Mobileにリネームされることになりました。

Windows 10 Mobileはスマートフォンやタブレットなどの画面サイズが小さな端末を想定したタッチ操作への最適化が図られたUIが採用されます。ユニバーサルアプリとしてタッチ機能への対応を果たした「Office for Windows 10」ではモバイル端末でOfficeをバリバリ使えるようになっています。

「Office for Windows 10」のテクニカルプレビュー版が登場したので早速使ってみました - GIGAZINE

さらに、スマートフォンとPCをシームレスにつなげる「Continuum for Phones」も採用。Continuum for Phonesについては以下のムービーから詳細を確認できます。

Continuum for Phones - YouTube


◆ボリュームライセンス
大量のライセンスへの対応として、企業向けに「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Mobile Enterprise」、教育機関向けに「Windows 10 Education」もあり。さらに、組み込み向けには「Windows 10 IoT Core」が用意されます。