ゲーム

魔女狩りの「セイラム魔女裁判」を再現する恐るべきカードゲーム「SALEM」


1692年にアメリカのマサチューセッツ州にあるセイラム(Salem)村で、200人近い村人が魔女として告発され19人が処刑されたセイラム魔女裁判という事件が起こりました。事件から300年以上が経過した2015年現在でも集団心理の暴走の例として取り上げられることがあるセイラム魔女裁判がなんとカードゲームになって登場しました。

Salem | Board Game | BoardGameGeek
https://boardgamegeek.com/boardgame/175549/salem

SALEM: A Strategic Card Game of Deception for 4-12 Players by Travis Hancock — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/travishancock/salem-a-strategic-card-game-of-deception-for-4-12

「SALEM」がどういったカードゲームなのかは下記のムービーを見ると分かります。


セイラム魔女裁判を題材にしたカードゲーム「SALEM」は古めかしい本の形をしています。


本をパカリと開けるとカードが入っていて、持ち運びが楽ちん。本と見せかけてカードを取り出せば、友人をビックリさせられるかもしれません。


同梱されているカードは「タウンホールカード」「トライアルカード」「プレイカード」の3種類で、下記画像はタウンホールカードになります。タウンホールカードには使用人や牧師、農民など1692年のセイラム村に実際に存在した職業のキャラクターが書かれています。プレイヤーはタウンホールカードを1枚所持し、カードに書かれているのが自分のキャラクターになるというわけ。


これはトライアルカード。トライアルカードはプレイヤーの特性を意味します。特性は大きく分けて「魔女」と「魔女でないもの」の2種類で、プレイ人数に応じてカードの配布数が決められます。例えば、4人プレイでは「魔女でない」カードを19枚、「魔女」のカードを1枚用意し、各プレイヤーに5枚ずつ配られます。ゲームのメインルールとなるのが「誰が魔女か?」ということで、プレイヤーはゲームをプレイしながら誰が魔女かを探すというわけです。トライアルカードはタウンホールカードと同様に、ゲーム中に使うのではなく所持するだけということ。


プレイカードは「他プレイヤーを魔女として告発する」や「他プレイヤーから盗む」など、何らかのアクションが書かれたカード。プレイヤーは自分の順番が回ってくると、山札としてセットされたプレイヤーカードを2枚取り、カードに書かれている内容に準じたアクションを起こします。


SALEMのプレイ可能人数は4から12人。村人に紛れ込んだ魔女を探すというのが、プレイのメインルールになり、プレイは誰を信用するのかがカギになるとのこと。「あのプレイヤーが魔女っぽい」と感じたら、そのプレイヤーを告発し、村人に紛れ込んだ魔女が発見されるとゲームは終了。ただし、プレイカードには、魔女が誰かを攻撃する間に全員が目をつぶらなければいけない「ナイト」というカードや、誰が魔女かを示すトライアルカードを隣のプレイヤーと交換する「陰謀」カードなどがあり、魔女が誰かを探すのをより一層盛り上げてくれます。


詳細なルールについては付属のルールブック参照となっているわけですが、実際に「SALEM」をプレイしている様子をムービーで見ることも可能なので、これを見ればどんな感じでゲームが進行していくのかをイメージしやすくなるはずです。

SALEM: A Card Game of Deception, Gameplay Demo - YouTube


「SALEM」は製品化に向けてクラウドファンディングのKickstarterで出資を募っている最中で、記事執筆時点で目標出資の6000ドル(約71万円)を達成しており、製品化はほぼ確実。25ドル(約3000円)の出資でSALEMを1セットゲット可能で、日本への配送には別途12ドル(約1500円)必要です。なお、出資締切りは2015年4月25日7時12分となっています。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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