レビュー

「幸せの極み」か「不幸のどん底」を目指す人生カードゲーム「A Chaotic Life!」をプレイしてみた


人生が「不幸のどん底」か「幸せの極み」になれば勝ち、という戦略的カードゲームが「A Chaotic Life!」です。Kickstarterのプロジェクトに出資していたところ無事製品化に成功し、編集部に実物が届いたのでさっそくプレイしてみました。

GrubTon Games
http://grubton.com/

◆開封
A Chaotic Life!は、さまざまな人生を歩む人々の姿が描かれたパッケージに入っています。


「人生は何が起こるか分からない、カオスな人生を生き残れ!」というコンセプトのカードゲームで、内容物はカード67枚とチップ50枚です。


2人~4人のプレイが推奨されていますが、複数のデッキを合わせることで大人数でのプレイも可能。対象年齢は10歳以上、1回のプレイ時間の目安は30分です。


箱の中身を取り出してみました。


カードの種類と枚数は、それぞれ「エイジカード」7枚、「イベントカード」7枚、「スペシャルカード」13枚、「対話カード」7枚、「アイテムカード」18枚、「ペットカード」3枚、「ミニゴールカード」3枚、「隣人カード」7枚、「ゴールカード」2枚の、合計8種類。


カードの左上にマークが書いてあり、どんな種類のカードなのか分かるようになっています。


「エイジカード」は、赤ちゃん、子ども、10代、大人、老人の5種類7枚があり、年齢順に場に出していきます。例えば場に10代カードが出ている場合は、次に出せるエイジカードは大人カードだけ、というわけです。


「イベントカード」は、赤ちゃんカードの成長度合いによって、幸せカウンターか不幸カウンターをゲットできます。


また、場に出したイベントカードは、その後の成長にも影響します。たとえば「仕事」カードが場に出ていると、10代と大人に成長した際に不幸カウンターがたまります。


「旅」カードが場に出ていると、大人に成長した際は幸せカウンターを1個ゲットできますが、老人になると世界中を周りきって旅行先の場所がなくなり、不幸カウンターが1個たまります。


「スペシャルカード」はカードを場に出すタイミングに条件がついていて、場に並んだカードの上部に配置することでスペシャルな効果を発動します。スペシャルカードは、A Chaotic Life!を何度もプレイすることで徐々に出すタイミングがつかめるようになるとのこと。


「対話カード」は、相手プレイヤーのカードを盗んだり、カウンターを交換したり、カードをシャッフルする「火山噴火」を起こしたりといった、相手プレイヤーに影響を与えるカード。


「アイテムカード」は、自分のターン以外にもいつでも場に出すことができるカードで、場に並んでいるカードに応じてゲームにさまざまな影響を及ぼします。


「ペットカード」はネズミ、ネコ、イヌの3種類。自分の正面にペットカードを出しておき、ゲーム終了まで持ち続けることができれば幸せカウンターと交換することが可能。ただし、場にネズミとネコがいる場合はネズミが食べられてしまい、ネコとイヌがいる場合はネコが追い出されてしまいます。


「ミニゴールカード」は、カードに書かれた条件が手札と場にそろっていれば出すことができ、ゲーム終了時に幸せカウンターもしくは不幸カウンターをゲットすることができます。


「隣人カード」は、赤ちゃんカードを大人へと育てるのを助けてくれるカードで、プレイ人数に応じてさまざまな効果を得られます。


8種類のプレイカードの他に、ゲームのゴールを決める「ゴールカード」が2枚と……


「幸せカウンター」と「不幸カウンター」がそれぞれ25枚入っています。


カウンターは、台紙から切り離して使用します。


◆プレイ方法
A Chaotic Life!は、プレイヤー全員で「赤ちゃんカード」を大人へと育てていくゲームです。プレイ開始時に、カードの中から「赤ちゃん」カードと「ゴールカード」2枚を抜き出しておき、赤ちゃんカードを表向きに机の上に置きます。


残りのカードはシャッフルして、赤ちゃんカードの左側に山を作っておき、幸せカウンターと不幸カウンターを山の両側に分けてセット。


プレイヤー全員の中で一番年齢が若いプレイヤーが、「幸せな人生」か「不幸な人生」かどちらかのゴールを選択して、「ゴールカード」を山と赤ちゃんカードの間に置いておきます。「幸せな人生」を選択した場合はプレイヤー全員が幸せカウンターを集め、逆に「不幸な人生」を選択した場合はプレイヤー全員が不幸カウンターを集めていき、一番多くカウンターを集めた人が勝利です。


まず初めのターンでは、一番若いプレイヤーから時計回りに、山からカードを1枚ずつ引いていき、次のターンでは、「手札を場に1枚出す」「カードを山から1枚引く」「他のプレイヤーとカードやカウンターを交換する」の3つの動作の中から1つを行います。スペシャルカードの「DEATH(死)」が場に出てタイムラインが終わるか、山がなくなりプレイヤー全員が手札を出せない状態になったらゲーム終了です。

というわけで実際にプレイしてみると、なんと初っ端から「火山噴火」カードが出てしまいました。火山噴火カードは、プレイヤー全員が手札1枚を山に戻して山をシャッフルするのですが、この場合は手札が1枚しかないので完全にリセット状態に。


気を取り直してカードを引いてみると「ほ乳瓶」カードが出ました。成長度合いが「赤ちゃん」の時のみに使えるカードで、プレイヤーは幸せカウンターを1個ゲット。


アイテムカードの効果は1回きりなので、使った後は捨て山にポイ。


ゲームの序盤はなかなか場に出せるカードを引くことができず、手札がとんでもない枚数になることも……。


大人カードが場に出た直後、ついに死を迎えたかに思われましたが、「ユニコーンの角」カードで奇跡の復活。なんということでしょう。


ユニコーンに助けてもらった後にめでたく結婚、そしてなぜかすぐに離婚してしまいます。


そして直後に再婚して幸せな生活を送っていたかに思われましたが、突如ケガを負ってしまう、というなんとも波乱万丈な人生です。


「死」のカードはユニコーンが無効化したので、プレイヤーの手札から場に出すカードがなくなるとゲーム終了。手持ちの幸せカウンターから不幸カウンターを引いた数が最終結果です。今回は3人でプレイして、7個の幸せカウンターを集めたプレイヤーが勝利しました。なお、プレイ中には人生のタイムラインが横に長く伸びていくので、広い机でプレイするのがよさそうです。

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in レビュー,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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