スマホ&タブレットが風速計になってどこでも風速を計りまくれる「Vaavud Sleipnir」を使ってみた
スマートフォンやタブレットのイヤホンジャックに「羽根」を挿し込んで、いつでもどこでも秒速2~40メートルの風速と、風の向きをプラスマイナス4%以内の範囲で計測できるようになるのが「Vaavud Sleipnir」です。Kickstarterで出資を募っていた「Vaavud wind meter V 2.0」が製品化して編集部に届いたので、実際にスマートフォンに挿してあちこちで風速を計測してみました。
Vaavud - Sleipnir - Vaavud - Wind Meter for Smartphones
http://vaavud.com/product/vaavud-sleipnir/
「Vaavud Sleipnir」が到着。
パカリと開封します。
中身はカラビナ付き専用ケース、説明書、Vaavud Sleipnir本体がひとつ。
Vaavud Sleipnirは風速と風の向きを計測することができ、計測地点のライブマップの生成やFacebookへ計測結果をシェアできる機能などを備えています。Vaavud SleipnirはiOS 7以降を搭載したiPhone、iPad、iPad mini/Air、もしくはXperiaを除くAndroid 4.0以降を搭載したAndroid端末で使用可能です。
各国の言語で書かれた説明書きがありますが、これには専用アプリのダウンロード指示が書かれているのみ。詳しい使い方はアプリのチュートリアルで確認することができます。
Vaavud Sleipnirの本体はこんな感じ。
上から見ると、風受け部分はS字型になっています。
風速は秒速2~40メートルの範囲をプラスマイナス4%の誤差で計測可能。プラスチック製で重さはほとんどないので、常に風速計を持ち歩きたい人にはうってつけです。
イヤホンジャックからスマートフォンやタブレットに装着できます。
さっそくスマートフォンに挿してみるとこんな感じ。このままでは使用できないので、専用アプリをスマートフォンにインストールしていきます。
専用アプリはiOS向けとAndroid向けのものがあり、以下のページから入手することができます。
Vaavud Wind Meter on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/dk/app/vaavud-wind-meter/id674991854
Vaavud Wind Meter - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vaavud.android
今回はAndroidアプリをインストール。
「同意する」をタップ。
アイコンをタップして起動。
アプリは日本語化されており、チュートリアルが表示されるので読み進めていきます。
全機能を使うには登録が必要なので、「サインアップ」をタップします。
氏名・メールアドレス・パスワードを入力したら「作成」をタップ。
「はい」をタップ。
次は正確な風速値を得るためのヒントのチュートリアル。正確に計測するにはVaavudを取り付けたスマートフォンを頭より高い位置に構えると良いそうです。
正確な平均値を出すため、計測中に表示されるインジケータがフルになるまで計測する必要があります。
続いてVaavud Sleipnirで正確に計測するために、「校正を開始」をタップ。
Vaavud Sleipnirの羽根部分に息を吹きかけます。回転が遅くなる度に息を吹き込めばOK。
校正が終わったら「完了」をタップします。
さっそく風速を計測するため、エアコンの吹き出し口に向けてみました。
スマートフォンを掲げたら、「開始」をタップで計測を開始。
赤枠部分のインジケータがたまっていくので、フルになるまで計測を続けます。
計測結果はこんな感じで、エアコンの送風は最大風速(秒速)が14.4m/sで、これは取り付けの悪い看板が飛ぶことがあるレベルとのこと。ただし、最大風速は瞬間的な値であって、平均風速は3.9m/sと非常に穏やか。なお、風向は真北を基準にして167度の向きから吹いていた模様。エアコンからは常にほぼ一定の風が出ているので、安定したデータ計測ができました。
なお、エアコンの風速を計測して羽根がクルクル回る様子は以下のムービーから見ることができます。
「Vaavud Sleipnir」でエアコンの風速を計測している様子 - YouTube
他にも、換気扇の換気口からどれくらいの風力で空気が排出されているか計測できたり……
屋外でドローンやラジコンヘリを飛ばす前に風速や風の向きを計っておけば、思わぬ墜落事故などを防ぐことができるかも。
また、アプリの「マップ」を見てみると、世界各地のVaavudユーザーの計測結果がGoogleマップに共有されています。端末のGPSをオンにしていれば、自分の計測結果も自動的に共有される仕組み。
計測結果を確認する際は地図上のピンをタップするだけでOK。計測した時間も表示されるので、外出先の現地の状況が計測されていれば、自分で計測しなくても知ることができるわけです。
日本を見てみると、東京と北海道で計測データがピン留めされていました。
東京では武蔵小杉で定期的に風速を計測しているVaavudユーザーがいる模様。
また、一度計測したデータは「履歴」から再確認することができ、以下のように「風の向き」「計測日時」「最大風速」「平均風速」が一覧表示されています。GPSをオンにしていると、後からでもどの場所のデータなのかが一目瞭然。
Vaavudのアプリでは、赤枠で囲ったあたりをタップすることで、風速の計測単位を「メートル毎秒(m/s)」から切り替えることができます。
以下のようにタップすると「キロメートル毎時(km/h)」
「マイル毎時(mph)」
「ノット(kt)」
「ボードフィート(bft)」の5種類に切り替えて風速を確認可能。
さらに風の向きの単位も変更することができます。画面右上のメニューボタンから「設定」をタップ。
「方向」をタップすると、「Cardinal(方角)」と「Degrees(角度)」を切り替え可能です。
なお、「Vaavud Sleipnir」は以下のページで事前予約を受付中で、価格は1つ64ドル(約7700円)。送料として別途7ドル(約800円)必要ですが、2つ以上注文すると無料配送となり、製品の発送は4月後半ごろを予定しています。
Vaavud - Sleipnir - Vaavud - Wind Meter for Smartphones
http://vaavud.com/product/vaavud-sleipnir/
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