金沢カレーブームの火付け役「ゴーゴーカレー」を金沢で食べてきました
ご当地グルメが日本中で名乗りを上げる中、金沢で生まれた「金沢カレー」には30年とも言われる歴史が存在しています。金沢を訪れた際にターバンカレー本店を訪れてご当地カレーを堪能したのですが、どうせならということで金沢カレーの中でも意欲的に全国展開を進める「ゴーゴーカレー」にも行ってみることにしました。
金沢カレーブームの火付け役!ゴーゴーカレー
http://www.gogocurry.com/index.html
金沢の玄関口、JR金沢駅にほど近い「ゴーゴーカレー金沢駅総本山」にやって来ました。JR金沢駅に併設されるショッピングモール「金沢百番街・あんと」1Fの「あじわい小路」の中にあるお店です。
入り口横には「金沢カレーの総本山」と書かれた看板。ゴーゴーカレーのトレードマークであるゴリラがお出迎えです。
同じく店頭に掲げられた「GO!GO!メニュー」には、「百万石カレー」や「兼六カレー」という金沢らしい名前を見ることができます。
店内は黄色にコーディネイトされており、カレー店のムードがプンプン。壁にもゴリラのイラストがどーんと描かれています。このゴリラは、元プロ野球選手の松井秀喜氏をモチーフにしたとも言われているとのこと。
テーブルに座り、どのメニューを注文するか検討。「せっかく金沢まで来たのだから」ということで、「兼六カレー・中サイズ」(税込1000円)を注文してみました。トッピングされているのはロースカツ、チキンカツ、ウィンナー2本、えびフライ1本、ゆで玉子ということで、他の店舗でも提供されている「メジャーカレー」と同じ内容になっているようです。
目の前にはカレー店には欠かせない「福神漬け」「ピッチャー」「グラス」の3点。
福神漬けは、赤の鮮やかな一般的なタイプとなっていました。
待つこと約5分、兼六カレーが運ばれてきました。2枚のカツがぎっしりと表面を覆い、ライスの姿は全く確認することができません。ステンレス製の銀色の皿に盛られているのが金沢カレーの特徴の一つです。
見るからにサクサクのカツの上にはソースがかけられています。
ウィンナーはシワっとしたタイプのもの。
針金でカットするエッグスライサーに通されたとおぼしきゆで玉子が、なんだか懐かしい雰囲気をかもし出していました。
お皿をぐるりと一周させ、カレーの裏側でようやく発見できたライスの地表。そこにもカレーがかけられており、ライスそのものはついに見つけることができませんでした。表面積の98%はカツやウィンナー、キャベツで占められています。
さっそくカレーを味わってみます。金沢カレーと言えば先割れスプーンかフォークを使って食べるものであり、ゴーゴーカレーではフォークが使われているようです。
まずはチキンカツをパクリ。ほどよく厚いチキンの身は歯ごたえもたっぷりでボリューム感アリ。表面のソースと、裏面についたカレーのおかげで、味わいが増しているように感じられます。
ロースカツもパクリ。薄めにスライスされたお肉のおかげか、歯ごたえはしっかりしていながら食べにくさは感じられず、次々に食べ進めていける仕上がりになっていました。
ライスを掘り出して、カレーと一緒に食べてみます。
カレーの風味は「濃厚」のひと言。ほどよく辛く、ほどよく甘みのある濃厚なルーにカレーの風味がギュッと濃縮されています。「カレールー」というよりは「ペースト」の方がふさわしいと思わされるほど濃厚なカレーは、あまりライスと混ぜすぎないのがポイント。写真のように、白いライスが残っている程度に混ぜて食べるだけでも十分風味を楽しめるうえ、ルーそのものの量があまり多くないので、最後にカレー不足という事態に陥ってしまう可能性があります。
ふと横に目をやると、メニューにも金沢カレーの解説。やはり濃厚でドロッとしたルーが大きな特徴です。1晩置いたカレーもそれなりに濃厚にはなりますが、金沢カレーはまた少し違った濃厚さ。いわゆる「翌朝のカレー」だと、ややしつこくなってしまうのに対し、金沢カレーは濃厚でありながらもしつこさを感じさせない不思議な仕上がりになっているのが印象的でした。
お店のサイトではこのルーについて、「55の工程を5時間かけてじっくり煮込んだ特製オリジナル・ルー!それを55時間寝かし旨みを熟成させる!」と解説されているようです。
ウィンナーは身が「ムニュッ」とした柔らかいタイプ。肉のうまみを、薫製によって閉じ込めた風味を感じる一品となっていました。
特に味付けされていないゆで玉子はプレーンな味わいで、カレーとカツに疲れた口をリセットするのに最適です。
えびフライはごく一般的な安心の味。衣の端までしっかり身がつまっていました。
ある程度食べ進んだところで、福神漬けを投入。
こちらも一般的な安心の福神漬けで、カレーとの相性は申し分なしでした。
いつのまにかキャベツがなくなっていたので追加を注文してみたところ、小皿に盛られた状態で運ばれてきました。
キャベツで口をサッパリさせながら「兼六カレー」完食に向けてラストスパート。ボリューム満点でしたが、フォークの上に「ミニカレー」を再現しながらなんとか食べきることができました。
地元だけで営業を続けるお店も多い中、北海道を除く全国や海外にも店舗を展開するゴーゴーカレーは挑戦しやすい部類に入る金沢カレー店といえそう。個性的な仕上がりになっているので、近くにお店がある人は一度試してみてもよさそうです。
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