ハチの巣のバルブをひねるだけで安全・簡単にそのまま食べられる状態のハチミツをゲットできる「Flow Hive」


ハチの巣からハチミツを採取するまでには、防護服を着て巣板を回収したり、遠心分離器にかけたりと、数多くの手間がかけられています。そんなハチの巣に取り付けられたバルブを回すだけで、そのまま食べられるほど清潔なハチミツを採取できるのが「Flow Hive」です。

Flow Hive Honey on Tap Directly From Your Beehive | Indiegogo
https://www.indiegogo.com/projects/flow-hive-honey-on-tap-directly-from-your-beehive

Flow Hiveでバルブをひねって簡単にハチミツを採取している様子は、以下のムービーに収められています。

FLOW HIVE Indiegogo Video - YouTube


木箱の前に置かれた瓶に、トロトロとハチミツが流れ込んでいます。


「バルブをひねるだけで、新鮮でピュアなハチミツが流れ出てくる、これまでにない画期的な方法です」と話す開発者の2人。


通常、養蜂家がハチの巣からハチミツを採取するまでにはさまざまな手順が必要です。まずはハチに刺されないように防護服を着込んで対策。


これは煙でハチを追いやっているところ。


ハチがうごめく巣板を取り外します。


巣板の表面を削っているところ。


その後、巣板を遠心分離器にかけて……


ようやく採蜜が始まります。以下のように不純物が混ざることもあり、きれいにこす作業も必要とされます。


使い終わった巣板を元の木箱に戻せば、またハチがハチミツ作りを始めてくれるというわけです。


それほど大変な工程を経て手に入るようになるハチミツですが、Flow Hiveなら、採蜜したい巣板の下にチューブを接続して……


クイっとバルブをひねるだけ。


するとチューブからハチミツが流れ出ました。不純物の混入がなく、そのまま食べられる状態のハチミツとのこと。


「これは本当に革命だよ!ハチの様子も見えるようになっているし、待っているだけでハチミツが出てくるなんて」と話すのは養蜜家を営んで40年の男性。


ハチが口吻から蜜を吸う様子まで安全に見ることができます。


チューブをたくさんつければ、一気に複数の巣板から採蜜することも可能。


1枚の巣板から約3kgの蜂蜜を採取することができ、最大で7枚の巣板を増設できます。1つの木箱で約20kgのハチミツを採取できるわけです。


一体どのような仕組みなのかというと、巣板の形状に秘密がありました。


クローズアップしてみると、ハチの巣と同じ六角形が重なった形状になっています。


ハチが入るとこんな感じ。


バルブをひねると、六角形が開いてギザギザに変化しました。


すると重力によってハチミツが下に落下する、という仕組みになっています。


一番下まで落ちたハチミツは、チューブを通じて外にあふれ出します。ここにハチの死骸などの不純物が混ざることはなく、フィルターでこす必要もないとのこと。


「いつもハチミツを採取するために1時間以上かかっていたのに、このシステムには脱帽だよ」


養蜜専門家は「本当に問題なく動いているなんて驚きだね」と述べています。


ハチの専門家で養蜜家でもある女性は「とても簡単に使えるのよ」と話しています。


ハチの侵入口は、採取口とは反対側の壁のみ。初心者の養蜜家やハチに詳しくない人には必ず防護服を着用しなければダメですが、手慣れた人なら防護服なしでも作業できるとのこと。ただし、使い始めのころはプロでも顔のベールをつけることを推奨しています。


木箱は縦に積んで増設することも可能。


また、チューブから流れたハチミツを直接パンにのせてしまえば……


そのままパクリと食べてもOK。とれたてのハチミツをすぐに食べられるというのは一度体験してみたいもの。


小さな女の子もハチミツを見つけて大喜び。


お行儀はよくありませんが、そのまま指につけてペロリ。従来の採蜜とは全く異なるシステムを実現しているというわけです。


なお、「Flow Hive」で使われるハチはセイヨウミツバチで、オーストラリアのミツバチについてはハチの形状が違い過ぎるため飼育できないとのこと。ニホンミツバチなどの他の種については不明です。

Flow HiveはIndiegogoで出資を募っており、すでに目標額をクリアしているため、製品化は確実。350ドル(約4万円)で巣板6枚・チューブ3本・開栓用キー1本のセットを1つゲット可能。既存の巣板8枚が入る巣箱で応用できるとのことですが、60ドル(約7000円)で巣板8枚か10枚を収納できる木箱を手に入れることもできます。


製品の出荷は2015年11月ごろを予定しており、オーストラリア国外への発送は別途送料が必要です。出資の締め切りは日本時間で2015年4月6日(月)の16時59分となっています。

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in 生き物,   動画,   , Posted by darkhorse_log

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