視線によるカメラ操作と画面の動きが完全に連動する新世代ゲームを実現する「SteelSeries Sentry」

人の視線の動きを自動で追跡するアイトラッキングという技術は、視線の位置と時間を測定できるので、ウェブサイトのデザインの善しあしを測る調査で使用されることがあります。そのアイトラッキングを搭載したデバイスを開発している企業TobiiがアイトラッキングデバイスをPC向けゲーム「アサシン クリード ローグ」に対応させることを発表し、ゲームに新しい時代が到来しつつあります。

Tobii Global Press Room - MyNewsdesk
http://www.tobii.com/en/news-and-media/press-room/#/pressreleases/assassin-s-creed-r-rogue-benchmarks-new-era-in-gaming-with-tobii-eye-tracking-integration-1114032

アサシン クリード ローグにアイトラッキングシステムが搭載されることで、何ができるのかは下記のムービーを見るとわかります。

Gaming enters a new era - Assassin’s Creed® Rogue implements eye tracking - YouTube

アサシン クリード ローグはPS3およびXbox 360版が2014年12月に発売されたゲームで、アイトラッキング対応となるのは海外で2015年3月10日に発売されるPC版になります。

アサシン クリード ローグのプロデューサーであるCorneliu Vasiliu氏によると、専用のコントローラーをPCに搭載するだけで視線によるカメラ操作が可能になるとのこと。視線でカメラを操作すると、プレイヤーはキーボードとマウスでは実現できなかった圧倒的な没入感を体験可能。

アイトラッキング操作により視線と画面の動きは完全に連動し、視線は「Gaze Point」と画面上で表示されます。

TobiiのAnders Olsson氏は「プレイヤーの視点とキャラクターの視点が同じになることで、ゲームに入り込むような感覚に陥ります」と話しており、既存のコントローラーでは不可能だった新しいプレイスタイルを楽しめそうです。

アサシン クリード ローグでアイトラッキング操作を可能にするのが「SteelSeries Sentry」というデバイスです。デバイスに搭載された3つのセンサーがユーザーの目を毎秒50回スキャンしゲームに反映します。

PCのディスプレイに搭載するとこんな感じ。SteelSeries Sentryのサイズはコンパクトで、24インチディスプレイに取り付けても違和感はありません。SteelSeries Sentryは価格が200ユーロ(約2万7000円)ですが、アサシン クリード ローグのデジタルコピーが付いてきます。

Tobiiはアイトラッキングの開発者キット「Tobii EyeX」を発売中。そのTobii EyeXを使用したシューティングゲーム「Eye Asteroids」がリリースされていて、プレイしている様子は下記ムービーから確認可能です。

Tobii eye-tracking Asteroids game - YouTube

なお、Eye Asteroidsは日本のG-Tune:Garage秋葉原店および名古屋店で体験可能です。