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サムスンがAppleのジョナサン・アイブ氏の旧デザイン事務所から人員を雇うことに

By Kārlis Dambrāns

サムスン電子が世界有数のデザインスタジオである「Tangerine」で共同社長を務めていたデザイナーを起用しました。TangerineはiPhoneのデザイナーであるAppleのジョナサン・アイブ氏が在籍していた会社で、今回の起用によりサムスン電子の製品デザインに大きな影響が出るとみられています。

Samsung taps Lee Don-tae as its design wizard-INSIDE Korea JoongAng Daily
http://koreajoongangdaily.joins.com/news/article/article.aspx?aid=2999683

TangerineはAppleのインダストリアルデザイングループ担当上級副社長であるアイブ氏が勤めていたデザインスタジオで、Appleが同社のクライアントだったこともあります。アイブ氏はTangerineで電子レンジや歯ブラシの製品デザインを手がけ、Appleの「PowerBook」のデザインにも関わった後、1992年にAppleに入社しました。


サムスン電子がグローバルデザインチームに新しく迎え入れたのが、Appleでデザインを一任されているアイブ氏が勤めていたTangerineの共同社長であるLee Don-tae氏です。Lee Don-tae氏はイギリスの公立大学であるロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業した後、1998年にTangerineに入社。入社から7年後の2005年にはTangerineの共同社長になりました。


Lee氏が手がけた作品で最も有名なものはブリティッシュ・エアウェイズ長距離ビジネスクラスのZ型シートです。また、Lee氏は韓国の専門学校で教授だった経歴を持っています。


The Korea Heraldによると、Lee氏はサムスン電子のデザイン戦略を担当し、特定の製品ではなく同社のデザイン全般を指揮することになるそうです。

サムスン電子は、iPhoneで世界を圧巻しているAppleや低価格スマートフォンを展開するXiaomiにより、グローバルモバイル市場で苦戦を強いられています。2014年の5月には「GALAXY S5」の販売不振を理由に、モバイルデザイン部門の統括責任者が辞任。Lee氏が加わったことで、かつては「GALAXY S」や「GALAXY S II」が好調だったサムスン電子のモバイル部門が巻き返すのか、今後に注目が集まります。

By Fábio Oliveira

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in メモ,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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