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Apple Payなど対抗してサムスン電子がアメリカのモバイル決済市場に参入の可能性

By Stanley Young

Appleの「Apple Pay」やGoogleの「Googleウォレット」など、NFCを利用したモバイル決済サービスがアメリカで導入されてきましたが、両者に追随する形でサムスン電子が本格的にモバイル決済サービスを開始する可能性が出てきました。

Samsung in Talks With LoopPay For Wireless Phone Payments | Re/code
http://recode.net/2014/12/16/samsung-in-talks-to-launch-apple-pay-competitor/


IT関連ニュースサイトのRe/codeによると、Apple PayやGoogleウォレットなどで賑わうアメリカのモバイル決済市場にサムスン電子が本格的な参入を目指しているとのこと。

サムスン電子は、Visaのモバイル決済システム「Visa payWave」を搭載した特別仕様の「GALAXY S III」を2012年に開催されたロンドンオリンピックの出場選手に提供したり、2014年9月にはオンライン決済システムを運営する中国銀聯(ユニオン・ペイ)と提携し中国国内でモバイル決済サービスを開始したりするなど、モバイル決済サービスの導入に積極的な姿勢を見せてきました。

アメリカでのモバイル決済をスタートするにあたって、サムスン電子はAppleやGoogleにモバイル決済のアプリを提供している「LoopPay」との提携を模索しています。しかし、この提携については「破談になる可能がある」という情報がある一方で、「次のサムスンのスマートフォンのプロトタイプに搭載されている」とすでに形になったかのような情報も出てきており、最終的にどちらに転がるのかは現時点では不明です。


Apple Payはデバイスからの指紋認証をモバイル決済での個人認証プロセスに取り入れています。サムスン電子が2014年に発売した「GALAXY S5」には指紋認証センサーが搭載されており、Apple Payと同じように個人認証プロセスに指紋認証を取り入れるのではないかと見られています。

ただし、クレジットカードをアプリに登録し、スマートフォンから磁気データをカード決済端末の磁気カード読取システムに発信して決済を行うLoopPayは、Apple PayやGoogleウォレットのようにNFCを使用しません。小売店がカード決済端末をNFC対応にアップグレードする必要がないので、サムスン電子がLoopPayと提供を結んだ場合、モバイル決済の利用可能店舗はApple PayやGoogleウォレットよりも多くなります。事実、LoopPayの利用可能店舗はアメリカ国内で1000万件以上あり、これはサムスン電子にとって追い風となりそうです。


LoopPayとの提携が進められた場合、利用可能店舗数においてはサムスン電子が有利に見えますが、SunTrustBarclaycardといった10以上の大手銀行がApple Payを導入したり、 iOS向けのGoogleウォレットが指紋認証のTouch IDへの対応を開始したりするなど各社がサービスの拡大を実施しており、どうなるかは分からない状況です。

なお、Re/codeはサムスン電子の広報担当者、およびLoopPayのウィル・グレイリンCEOにコメントを求めたものの、両者ともコメントを断ったとのこと。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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