メモ

なんとクロネコメール便が2015年3月31日で廃止へ、原因は一体何なのか?


クロネコヤマトから、

「お客さまが知らないうちに信書を送ってしまうリスク」をふせぐために、本年3月31日の受付分をもって、クロネコメール便を廃止いたします。代替サービスとして、カタログやパンフレットなど「非信書」であることを事前に確認できた法人のお客さまには、運賃体系を見直したうえ、本年4月1日より「クロネコDM便」と名前を変えて、サービスを継続します。また「小さな荷物」をやりとりするニーズにお応えするため、4月1日より宅急便のサービスを拡充いたします。

ということで、突然の発表が行われたわけですが、ここに至るまでにはさまざまな経緯があり、そのことが公式サイトでわかりやすく説明されています。

クロネコメール便の廃止について|ヤマト運輸
http://www.kuronekoyamato.co.jp/mail-haishi/index.html


メール便廃止の直接的な理由は「メール便で『信書』を送ると、運送事業者だけではなく、送り主であるお客さまも罰せられてしまいます」となっており、要するに「メール便で信書を送るとクロネコヤマトだけでなく、利用者も警察の取り調べを受けてしまう」ため。

実際に警察に事情聴取を受けたのが79件(2006~2010年度)、さらに書類送検されるケースも3件あり、以下のようになっています。


逆に言えば「信書でなければOK!」なのですが、では一体何が信書で何が信書でないのか?というのが非常にわかりにくい状態。しかも担当している総務省に問い合わせても信書かどうか即答できない状態だったわけです。


そこでクロネコヤマトは署名や荷受け方法の厳格化を行い、さらに「総務省 情報通信審議会 郵政政策部会」では内容物ではなく、見た目で誰もが判断できる「『外形基準』の導入による信書規制の改革」を提案し、間違って利用者が信書と知らずに送っても罰されることがないように規制の見直しを政府の専門委員会などで求めたものの、改革が遅々として進まないため、今回の「廃止」に至った、という次第。

では完全に消えてしまうのかというとそうではなく、4月1日以降は以下の2つの新サービスを個人で利用できるようになることが予定されており、価格やサービス内容は以下のようになります。

◆1:小さな荷物を専用BOXで、リーズナブルな運賃で送れる安心で手軽な新しい宅急便サービス
・専用BOX代込みで400円台から(持込割引・デジタル割引などを使うとここまで安くなる)
・宅急便60サイズより小さめの専用BOXと専用薄型BOXの2つの専用パッケージ
・対面手渡し
・物追跡・時間帯お届サービス・再配達・配達完了報告などの宅急便基本サービスや、店頭受取りサービスなどが利用可能
・全国翌日配達

◆2:薄くて小さな荷物をポストに届ける宅急便品質の新しいサービス
・上記の新サービスより安くなる
・厚さ2.5cm以内の小さな荷物を自宅のポストに届ける(再配達にならない)
・ポストお届け時に受取人に配達完了メールが届く
・ただし、クロネコヤマトと契約のあるフリマサイト利用時のみ

なお、実際にどのような感じの詳細になるかはまだ未定となっています。

・つづき
「クロネコメール便」廃止で代わりに4月1日開始となる「クロネコDM便」とは? - GIGAZINE

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in メモ, Posted by darkhorse

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