メモ

ネットで拡散されやすい記事タイトルを分析してみるとわかったこと

By Mahmoud Hiepo

思わず誰かに教えたくなるようなネタを次々と掲載するバイラルメディアが2013年ごろから広がりを見せています。バイラルメディアは文字どおり「バイラルに(ウィルスのように)拡散されること」に特化したコンテンツ提供を行っているとされ、Facebookのタイムラインなどで見出しと画像がセットになった記事を見かけたことがある人も多いはず。そんなバイラルメディアの発祥とされるのが、現在でも多くの読者を抱えているBuzzFeedなのですが、その中でも多くシェアされた記事のタイトルを分析すると興味深い傾向が見えてきました。

Quantifying the Clickbait and Linkbait in BuzzFeed Article Titles | minimaxir | Max Woolf's Blog
http://minimaxir.com/2015/01/linkbait/

この分析を行ったのはサンフランシスコ在住のソフトウェアエンジニア、マックス・ウルフさん。過去に投稿されたBuzzFeedの記事を全て解析するプログラムを走らせて分析を実施したそうです。


ウルフさんは、BuzzFeedのようなバイラルメディアによく見られる特徴として「リスト記事」が多いことを指摘。BuzzFeedを分析したところ、6万378件の記事のうち26%にあたる1万5656件がリスト記事だったそうです。さらに毎月の記事でリスト記事が占める割合を示したのが以下の表なのですが、赤色が示すリスト記事がなだらかに増加する傾向が見てとれます。ウルフさんはこれを「リスト記事がヒットするということを示すものだ」と語っています。


さらにリスト記事が取り上げている項目数の分布を調査したのが以下の表。「~する5つの方法」や「~に見られる15個の特徴」のように記事中で述べられている項目数をグラフにしたのですが、1記事あたり10個から25個程度のリストアップが一般的といえるようです。全体の平均値は「19個」だったとのこと。


さらに、その記事がFacebookでシェアされた回数を項目数ごとにプロットしたのが以下のグラフ。平均を示す黒いグラフからは、項目数30~35個のリスト記事が最も多くシェアされる傾向にあることがわかったのと、特に15個以下の記事のシェア数が大きく落ち込んでいることが見てとれます。なお、Y軸の数値は対数目盛りとなっており、実際の開きはさらに大きいものである点に注目してください。


記事タイトルの定番フレーズにも変化が見られるようです。以下の表は月ごとに最も多く用いられたフレーズを並べたもので、[x]の部分には数字が入ります。

2012年から2013年にかけては「The 13 Coolest Tattoo Artists In The World(世界で最もクールな13人のタトゥーアーティスト)」のように「the (数字) ~」というパターンが多かったのですが、2014年ごろを境に「12 Things Men Can Do That Women Can't(男性にはできても女性にはできない12のこと)」のような「(数字) things ~」と「things」を主語にするスタイルが主流になってきていることがわかります。「the」を取り去ることで、お堅い雰囲気をなくすという狙いがあるとも考えられています。


Facebookでシェアされた回数を、記事の内容で分類してみるとこんな感じ。数値は平均値を、灰色のバーはシェア数の分布を示しています。1位は「28 Pictures That Will Make You Laugh Every Time(見るたびに笑いがこみ上げてくる28枚の写真)」のような「(数字) pictures ~」のパターンで、以下「(数字) insanely ~ (例:23 Insanely Clever Ways To Eat Cauliflower Instead of Carbs(炭水化物の代わりにカリフラワーを食べる超クレバーな23の方法)」、「(数字) words ~(例:22 Words That Have A Totally Different Meaning In The South(アメリカ南部に行くと全く意味が変わってくる22の単語)」などの内容が続きます。


◆最も多くシェアされたキーワード
時期ごとに最もシェアされたキーワードを見ると、その時に最も注目されていたキーワードが浮き彫りになってきます。大統領選挙が行われた2012年には選挙を争った「obama(オバマ大統領)」と「romney(ロムニー候補)」のキーワードが他を圧倒していた様子がわかります。そのほかにも「boston(ボストン)」や「halloween(ハロウィーン)」「gay(ゲイ)」などのワードが複数回登場しています。


キーワード毎にシェアされた回数を比較したらこんな感じです。「career(キャリア)」「which(どれ)」「kind(どの種類)」といったキーワードを含む記事ほどシェアされる傾向にあることが明らかになっています。


◆3語からなるキーワード
さらにウルフ氏は、キーワードの対象を3語からなる塊に拡大して調査を行い、より記事の内容を多く反映した分析を実施。ここでは「the (数字) most (最も~な~つのもの)」や「you need to (~すべきこと)」などのフレーズが多く登場していることがわかります。


そして3語キーワードごとにシェアされた回数は以下のとおり。中でも突出している1位の「character are you」は、「Which Harry Potter Character Are You(ハリーポッターでいうとあなたはどのキャラクター?)」や「Which Pixar Character Are You(ピクサーのキャラクターでいうと、あなたはどれ?)」のような記事で、読者に選択肢を選ばせて結果を導く記事になっていることから、シェア回数が増加したものだと考えられています。また「before you die(死ぬまでに)」や「you probably don't(あなたがおそらく~しないこと)」のように、知的好奇心をあおるようなタイトルほどシェアされる傾向にあることも見えてきます。

・関連記事
ツイートされた数の多い記事は実際に読まれているのか? - GIGAZINE

Facebookで話題になったトピックで振り返る2014年はこんな感じ - GIGAZINE

エマ・ワトソンのヌード流出騒動は巧妙なPR会社の戦略だったことが判明 - GIGAZINE

ネット広告の訴求力をPV数ではなく注目度合いで決める「Attention Web」という考え方 - GIGAZINE

「やっぱり社長のアクセルの踏み具合とかが結構大事」、スマートニュース・ライブドア・GREEなどを渡り歩いたからこそわかるコツと秘密 - GIGAZINE

in ネットサービス,   メモ, Posted by logx_tm