試食

野菜がたっぷり入ったなか卯の「鍋膳」シリーズ全3種類を食べてみた


2013年12月に吉野家が先陣を切りすき家松屋も続いたのが、固形燃料を使うことでアツアツの状態で食べられる「鍋膳」シリーズ。2014年11月19日(水)からは「なか卯」もこの戦線に加わり、一部店舗を除く全店で「牛うどんすき鍋膳」「牛うどんチゲ鍋膳」「鶏担々うどん鍋膳」の販売を開始しました。後発であるなか卯がどんな工夫をしてきたのか、お店に行って食べてきました。

新発売「牛うどんすき鍋膳」 | お知らせ | 丼ぶりと京風うどんのなか卯
http://www.nakau.co.jp/jp/news/35

なか卯に到着。


店頭でものぼりで新商品をアピール。販売時間は17時から早朝の5時までになっています。


17時以降に券売機の前に行くと、なか卯の「晩ごはん定食」というメニューが追加されていました。


さっそく鍋メニュー3品を注文します。


鍋メニュー3種は野菜がたっぷり入っており、煮込んだりするために提供まで少々時間がかかるようです。


待つこと10分弱で全ての鍋メニューが到着。どのメニューもつけもの・鍋・ごはん・なか卯のこだわり卵のセット。


鍋を置く台はこんな感じで、中央に固形燃料が置かれていて鍋をしっかり支える形。


牛うどんすき鍋膳(税込690円)は、特製のタレで煮込んだ牛肉の旨味と和風出汁をベースにしたシンプルな味付けで、野菜本来の味を楽しめるメニューとのこと。鍋は温かいものの、沸騰して煮立つほどではありませんでした。


牛肉にはしらたきなどが入っており、牛すき丼と同じものが使われている模様。


豆腐は吉野家・すき家・松屋とは違い焼き豆腐が使われています。牛すき丼にも焼き豆腐が使われているので仕入れがしやすいのかもしれません。白菜やにんじんなどの野菜もたっぷり。


うどんはなか卯のうどんメニューと同じものが使われており、スープの色は澄んでいました。


まず伸びないうちにうどんから食べてみると、レギュラーメニューとしてうどんを提供しているので、既に鍋メニューを出している3社と違ってうどんのコシがしっかりしており、量も他社に比べると多いようです。うどんの出汁・牛すき丼の具・野菜の味がにじみ出たスープとうどんとの相性も抜群。


牛肉は甘辛い味付け。肉は生のものを目の前で煮込んでいるわけではなく、すでによく煮込まれたものが出てくるので旨味はちょっと抜けてしまっている印象。肉の味を楽しむという点では、すでに鍋メニューを出している先行3社にはやや劣る印象でした。


なか卯の親子丼にも使われるこだわり卵は、他の牛丼チェーンのものとは別格のクオリティでコクが段違い。牛肉に絡めて食べてもいい感じ。


焼き豆腐も鍋の中で崩れにくいので、食べやすいのがうれしいところ。


白菜などの野菜は提供時は完全に煮込まれていなかったものの、鍋の中で煮込まれることで味が良く染みこみ甘味が引き出されています。かなり野菜の量が多く、このメニューだけで厚生労働省が定める1日の野菜目標摂取量(350グラム)の3分の1を摂取できるとのこと。


ごはんに牛肉を載せて牛丼っぽく食べる事もでき、卵でごはんを食べたり、うどんを卵に浸したりするなど色々な食べ方ができる作りになっています。


牛うどんチゲ鍋膳(税込730円)は、ピリ辛のスープに豆板醤味噌などを加えた「濃厚で辛味とコクがある味わい」とのこと。スープ以外の使われている具は牛うどんすき鍋膳と同じようです。


うどんのスープにはラー油のような赤い油が浮いていました。


まずうどんから食べてみると、スープは野菜や砂糖の甘味がやや強めで、辛さは強烈ではないものの、じわじわ口に広がるような感じ。うどんと一緒に食べる分には問題ありませんが、スープだけを飲むと少し濃く感じるかもしれません。


牛肉はピリッと辛いスープで煮込まれており、ごはんが進む味。


卵に浸して野菜を食べるとコクが加わり辛味がマイルドに。牛うどんチゲ鍋膳のスープは卵と相性が良い印象でした。


鶏担々うどん鍋膳(税込690円)は、なか卯の担々うどんのタレをベースに使っており、牛肉の代わりに鶏肉を使用しゴマとラー油が香る一品とのこと。


鶏肉は鶏塩うどんに載っかる鳥と同じものが使用されているようで、スープの上にはラー油が浮いていました。


まずうどんから食べてみると、ゴマの旨味が強く、辛味がスープの味を引き立てています。前の2つのスープに比べるとあっさり目で食べやすい印象で辛味はそこまで強くありません。


鳥肉はやや旨味が抜けてしまっているものの、ごまがたっぷり入ったスープとの相性は悪くはない感じ。


スープは3種類の鍋メニューの中で最も飲みやすく、野菜と一緒に食べやすい仕上がりでした。


卵は特に担々ベースのスープとの相性が良いというわけではないので、使い方に困りましたが、卵自体のクオリティが高いので普通に卵かけごはんにして食べるというのもアリ。


なか卯の牛うどんすき鍋膳・牛うどんチゲ鍋膳・鶏担々うどん鍋膳は告知はされていないものの、冬期限定での販売のようです。ごはんの大盛りが無料となっており、うどんが入っていて野菜もたっぷり食べられるので、やや価格が他社に比べ高いもののうまく差別化が図られていました。

ちなみに、鍋メニューを作る作業が大変だったことで店舗が混乱と過労に陥ったすき家はなか卯と同じゼンショーグループ。すき家での反省が生かされて、作りやすいメニューになっているのでしょうか……?

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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