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バチカン図書館が貴重な4000冊もの古代写本をデジタル化して無料公開中


バチカン図書館は1448年に設立されて以来、歴史を通じてさまざまな人物によって書かれた写本・印刷物・絵画・プレート・インキュナブラなど、8万冊以上の古代写本や歴史的図書を収容しています。そんなバチカン図書館と日本のNTTデータが契約を交わし、4000冊に及ぶ古代写本・古文書・インキュナブラをデジタル化してウェブサイト上で無料公開しています。

DigiVatLib
https://digi.vatlib.it/

バチカン図書館における歴史的手書き文献のデジタルアーカイブ事業に参画 | NTTデータ
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2014/032000.html

Vatican Library Puts 4,000 Ancient Manuscripts Available Online For Free - MessageToEagle.com
https://www.messagetoeagle.com/vatican-library-puts-4000-ancient-manuscripts-available-online-for-free/

公開されている資料の一例は以下のようなもの。

最古期の古代ギリシア詩作品「イーリアス」のギリシャ語とラテン語の2カ国語版。


15世紀末の先コロンブス期にメキシコのプエブラで描かれたアステカ族の古代写本。


マイモニデスの著した「ミシュネー・トーラー」は1451年~1475年にバチカン図書館に収容されたヘブライ語の原稿。


400年ごろのローマで描かれた「バチカン・バージル」は、わずかしか残存していない貴重な古典文書。


16世紀~18世紀ごろにバチカン図書館に収容された日本舞踊を描いた絵画。


1613年に図書館に収容された42人のクリスチャンを死から守るための日本の署名文書。


1946年に古物愛好家で愛書家のTammaro De Marinisがバチカン図書館へ寄贈したクーフィー体のコーランの73の破片。


15世紀にサンドロ・ボッティチェッリロレンツォに宛てて描いた「神曲」。


なお、ウェブサイト上の資料を素材として使用することなどはできませんが、古代写本以外にも4000点近くの古文書インキュナブラなども閲覧して楽しむことが可能。これらの資料のデジタル化は、NTTデータのデジタルアーカイブサービス「AMLAD」などの技術提供によって実現しています。23億円もの費用がかけられており、将来的には8万点全ての資料をデジタル化する予定という貴重なプロジェクトになっています。

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in メモ,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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