ハードウェア

木材やアルミ板を削り出して回路基板や立体物が作成できる3Dフライス盤「Carvey」


材料を立体的な形に造形する3Dプリンターはどんどん進歩を遂げていますが、木板などをドリルで切削するフライス盤で、曲面や立体的な構造まで削り出せるようになったのが「Carvey」です。

Inventables: The Hardware Store for Designers
https://www.inventables.com/

「Carvey」が実際に動いている様子や、製作物は以下のムービーから見ることができます。


細いドリルが稼働しています。


この黒いボックスが「Carvey」です。


木の板をガリガリと削り出します。


ペンキで色を塗り塗り。


そのままTシャツに押しつければ、キレイに色が転写されました。


フタはガルウィングドアのように上に開けることができ、中に素材をセットして削り出すマシンです。


このようなカーブを描いたデザインでもOK。


取り込んだデザイン通りにプラスチックをガリガリ。


デスクトップランプに貼り付ければおしゃれなインテリアの完成です。


手順は非常に簡単で、まず切削するデザインをソフトに取り込みます。


次に素材を選択。木材(硬材/軟材)・コルク・ベニヤ板・中密度繊維板・軟質金属(アルミ/銅/真鍮/金/銀)・回路基板・プラスチック(アクリル/高密度ポリエチレン/デルリン/コーリアン/ポリ塩化ビニル)・リノリウムなどに対応しています。


中に素材を設置して……


「Curve」をクリックするだけ。


スキャンしたデザイン通りに削り出してくれます。


ドリルの根元にはLEDライト。


赤ちゃんも大喜びです。


なお、他にもアルミプレートなどに文字を彫ったり、メガネのフレームといった立体的なものや……


木材とアルミを合わせたヘッドホンアンプ、MDF製のスピーカー


木材とメタリックアクリルシートを切り出した部屋番号プレート、木材と組み合わせた回路基板などが作成可能です。


このようにフル3D加工も可能ですが、専用ソフトが今のところ2.5Dまでしか対応していないとのことなので、今後のアップデートで対応していくようです。


なお、「Carvey」はKickstarterのプロジェクトで出資を募っており、出資金ごとにゲットできる製品は以下の通りです。

・1999ドル(約21万4000円):Carvey×1、一次出荷 (150名限定)
・2399ドル(約25万6800円):Carvey×1
・2750ドル(約29万4000円):Carvey×1、メーカーパック(スタータープロジェクトパック×3/20種類の素材)×1、一次出荷 (75名限定)
・2999ドル(約32万1000円):Carvey×1、メーカーパック(スタータープロジェクトパック×3/20種類の素材)×1
・7500ドル(約80万円):Carvey×1、メーカーパック(スタータープロジェクトパック×3/20種類の素材)×1、2015年5月のカリフォルニア州サンマテオの2つのイベントチケット&開発チームとディナー (5名限定)
・10000ドル(約100万7000円):Carvey×1、メーカーパック(スタータープロジェクトパック×3/20種類の素材)×1、学校へ送付して数日間講師が授業を開講 (3名限定、アメリカのみ)
・10000ドル(約100万7000円):Carvey×1、メーカーパック(スタータープロジェクトパック×3/20種類の素材)×1、2015年4月~11月の間のどこかでイリノイ州シカゴの開発ラボ見学&開発チームとディナー (5名限定)

製品の発送は第一次発送が2015年1月ごろ、それ以外は2015年9月~10月ごろを予定しています。アメリカ国外への発送は別途150ドル(約1万6000円)~350ドル(約3万7000円)が必要です。出資の締め切りは日本時間で2014年11月20日(木)の22時59分となっています。

Carvey: The 3D carving machine for the maker in all of us by Inventables — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/carvey/carvey-the-3d-carving-machine-for-the-maker-in-all

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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