乗り物

アウディの自動運転車がサーキット本気アタックで時速240kmをマーク


ドイツの自動車メーカー・Audi(アウディ)は、かねてから開発を進めていた自動運転車「Audi RS 7 piloted driving concept」のデモ走行を披露しました。市販車である「RS 7スポーツバック」をベースに自動運転装置が組み込まれたコンセプトカーはサーキットで車体の限界に迫る走りを披露し、時速240kmという自動運転車両では最も速い速度をマークすることに成功しています。

Audi MediaServices - Audi RS 7 concept
https://www.audi-mediaservices.com/publish/ms/content/en/public/pressemitteilungen/2014/10/19/audi_rs_7_concept.html

デモ走行は2014年10月19日、ドイツが世界に誇る自動車レース「ドイツツーリングカー選手権(DTM)」の最終戦が繰り広げられるサーキット「ホッケンハイムリンク」で実施されました。その実際の走行の様子がYouTubeで公開されています。

Audi RS 7 piloted driving concept @ Hockenheim - The highlights


サーキットのコース本線上、スタートラインにつくRS 7。


グリーンフラッグが振られると……


けたたましいエンジン音とともに猛然とダッシュ!


無人のままぐんぐんとスピードを上げるRS 7。560馬力を路面にたたきつけて加速します。


1コーナー「ノルドカーブ」へ向けてターンイン。


安定したハンドリングさばきを見せる無人のRS 7。


2コーナーへ向けて加速


タイトな2コーナー手前では、画面を通しても感じられる鋭いブレーキング。


1つ目の右コーナーをクリアし、つづく軽い左コーナーを抜けて高速左カーブ「パラボリカ」へ加速して行くRS 7。


パラボリカの後は、ホッケンハイムで最もスピードが落ちる右回りのヘアピンカーブが待ち構えます。


「ドン!」というブレーキングの衝撃が聞こえそうな鋭い減速で、車体が前にノーズダイブするRS 7。これは本気のブレーキングが行われているハズ。


ヘアピンを立ち上がり、複合コーナー「スピッツケール・コンプレックス」をクリア。F1レース中継などでも見たことのある光景です。


そして最終コーナーへ。


ハンドルさばきには余計な修正もなく、非常に安定した様子。


最後の加速!立ち上がり時のアクセルオンは、ある程度車体が真っすぐを向いてからのようで、安定方向にセッティングされているのかも。


そしてホームストレートを全開で通過、と思いきや……


スタートした元のグリッドにピッタリ停車。見事な位置把握とコントロールが行われている様子が伝わってくるようでした。


見事なドライビングを見せたRS 7がマークした最高速は、時速149マイル(約239.7km)というまさにレーシングスピードの領域。ラップタイムはおよそ2分という市販車では最高クラスのものとなっていたそうです。ブレーキング時には最大で1.3Gの減速G、コーナリング時には1.1Gの横Gがかかったということで、これも市販車としては最高クラスの数値。なにより、この数値は自動運転車がマークしたものというのが大きな意義を持つものとなっています。

そんなAudi RS 7 piloted driving conceptを詳細に見ることができるムービーも公開されていました。

Audi RS 7 piloted driving concept @ Hockenheim - Long version


これがトランク部分に収納されたRS 7の心臓部。複数のコンピューターがギッシリと並べられています。


天井部分には車体の位置を数ミリレベルの誤差で精密に測定するGPS装置を搭載。


そして、2台のカメラで車体前方を撮影して路面を解析するステレオカメラをフロントガラス部分に搭載しています。


複数のセンサーで測定されたデータが、トランクのコントロールユニットに送られ、各部の操作が行われる仕組みになっています。


さらに、前後方や側面の状況を把握するためのレーダーなども装備。


これら最新のテクノロジーを搭載してサーキットでの限界走行を実現したAudi RS 7 piloted driving conceptについて、技術開発担当役員のウルリッヒ・ハッケンベルグ博士は「今日ここでRS 7が見せたトップクラスのパフォーマンスは、Audiが持つ自動運転技術の高さを証明するものとなりました」と語っています。


今後もさらに開発が進められる自動運転車の技術が将来の自動車をどのようなものにしてゆくのか、楽しみに見守りたいものです。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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