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途中でグニャッと弾道が曲がってターゲットを狙撃する銃弾誘導システム「EXACTO」をDARPAが開発

by Massachusetts National Guard

アメリカ国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が、50口径ライフル(対物狙撃銃)の弾を本来の軌道からターゲットに向けて誘導するというシステムを開発し、実弾でテストを行っています。そのムービーがYouTubeにアップロードされていますが、弾道が映画「ウォンテッド」のようにくにゃっと曲がる様子はかなり不気味です。

2014/07/10 EXACTO Demonstrates First-Ever Guided .50-Caliber Bullets
http://www.darpa.mil/NewsEvents/Releases/2014/07/10a.aspx

今年に入って行われているテストの様子がコレ。

EXACTO Demonstrates First-Ever Guided .50-Caliber Bullets - YouTube


ムービー前半は2月25日に行われたテストの様子。左側の赤い印の部分にターゲットがありますが、ライフルで狙っている点は緑色の印がつけられた部分。何の誘導もなければ、弾は緑色の印の近くに着弾するはずです。


発砲、左側から伸びていく光の塊が弾の位置で、その後ろに残っている光の帯が弾道。


弾道は本来放物線を描くはずなのですが、途中でくにゃっと曲がりました。ただし、ターゲットにも命中していません。


続いては4月21日に行われたテストの内容。先ほどとは色のつけ方が逆ですが、左側にターゲットがあり、右側に本来の着弾点があるのは同じ。


赤い線が本来描かれると予想されている弾道、緑色が撃った弾の弾道を示したもの。


まるで変化球のようにS字カーブを描いてターゲットに向かっています。


これはDARPAの「EXACTO」(Extreme Accuracy Tasked Ordnance)システムと呼ばれるもので、弾丸と、目標の位置を追跡して弾丸に知らせるリアルタイム誘導装置からなります。

弾丸は天候・風・目標物の移動などによる影響を受けるため、アフガニスタンに展開している部隊は狙撃時に移動目標を素早く見つけることが難しく、部隊を危険にさらさないためにも、もっと素早く高い精度で目標を捕捉する仕組みが求められていました。

現時点ではテストが進められているところで実戦配備は行われていませんが、こうしたシステムが高度になっていくと、いずれは自動で発射された弾丸が勝手に目標に命中するようになるのでしょうか……。

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in 動画, Posted by logc_nt

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