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ロックオンした標的に銃口を向けると自動で弾丸を発射する狙撃支援機能「Xact System」搭載スナイパーライフル実物レビュー


画像認識機能を搭載したスコープや改造トリガーなどを備えたスナイパーライフルを使用することで、実弾を発射する前にロックオンを行い標的に銃口を向けるだけで自動で弾丸を発射できるようにしたという狙撃支援の仕組みが「XactSystem」です。

Official Site -- XactSystem^(TM) Precision Guided Firearms | TrackingPoint
http://tracking-point.com/


このシステムを開発したTrackingPoint社が2013 ショットショーで展示を行っているということなので、実物を撮影しに行ってみることにしました。


外観は以下の通り。


前から見るとこうなっています。


一般的な狙撃用スコープはレンズが1つなのに対して「XactSystem」搭載のライフルに装着されているスコープはレンズが3つ。


内部には画像認識を行いその結果をトリガーに伝え弾丸を発射するための機構を備えており、1度ロックオンを行えば再び照準を同じ標的に合わせるだけで自動で弾丸が発射されます。


斜め後ろから見るとこんな感じ。


構え方は一般的なスナイパーライフルと同様。


上部にはズームやモードの切り替えを行うためのスイッチを搭載。


一般的なスコープと同様に筒の中をのぞき込んで使用します。


スコープの中には以下のように青いカーソルが表示されているので、まずその中心に標的を納めます。


次に青いカーソルの中に標的を捉えたらトリガーの脇にある赤いボタンを押します。コレで標的のロックオンが完了。この時点では実弾が発射されていないので、相手に悟られることなく何度でもやり直しが可能です。


後はトリガーを引き絞れば発射の準備はOK。


最後に赤色に変わったカーソルの中に再び標的を納めれば自動で弾丸が発射されます。長距離の射撃ではトリガーを引く際のわずかなブレが標的を撃ち損じる大きな原因になるのでその動作が自動で行われるメリットは大きく、射手は落ち着いてロックオンをした後は銃口を向ける方向に集中するだけで良くなり命中率を高めることができます。


実際に「XactSystem」をハンティングや射撃場での狙撃に使用している様子は以下のムービーで見られます。

TrackingPoint Innovations: Precision Guided Firearm - YouTube


なお、自動で射撃を行うかどうかの判断は画像処理技術の応用で行われているため、ロックオン後に標的の姿勢や向きが大きく変わってしまった場合は射撃が行えなくなるとのことです。

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in レビュー,   取材,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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