試食

上質なフランス料理がレーンを回ってくる「回転フランス料理」に行ってきた


お寿司がレーンをくるくる回って来るのが「回転寿司」ですが、肉やホルモンが回ってくる「回転焼き肉」など、お寿司以外の料理が回転するのは珍しいもの。フランス・パリにはなんとお寿司ではなくフランス料理がレーンをくるくる回る「回転フランス料理」があるということなので、どんなお店なのか実際に食べに行ってきました。

Medi Terra Nea Bar à tapas Paris - Réservation, Carte, Menus, Horaires
http://www.medi-terra-nea.fr/

13 rue du Faubourg Montmartre 75009 Paris


フランス料理がレーンを流れてくる様子は以下のムービーから。

フランス料理が回転する様子 - YouTube


お店に到着。青い看板が目印で、メトロ最寄り駅のGrands Boulevards(グラン・ブールヴァール)駅からは徒歩数分です。


中に入ってみると、変わったデザインのおしゃれな照明が目を引きます。お客さんは8割ほど入っており流行っている様子。


というわけで通されたのが回転レーン前のカウンター席。レーンのないテーブル席もありますが、ぜひとも回転レーン前に座りたいところ。


本当にフランス料理が回転しています……。回転寿司のレーンとは異なり、一見すると木のテーブルの上を料理がススーっと動いているような感じ。


「勝手に料理をとって食べ始めるのか?」と迷っていたところ、「初めてですか?」と店長が説明に来てくれました。レーンを回っている料理は自分で好きに取って良いそうですが、回っているのはタパス(前菜)とデザートのみ。メイン料理は直接注文を受けて出来たてを提供しているとのこと。


メニューはフランス語で読めませんでしたが、店長がどんな料理か1つ1つ英語で説明してくれます。フランス料理をベースにイタリア・スペインなど世界各国のテイストを取り入れたフュージョン料理ということでした。「ハーフサイズにするといろいろ味わえるよ!」と言われたので、メインはおすすめの肉のプレートと白身魚のプレートの2種類をハーフサイズで注文。


無料でフランスパンが付いてきます。


ドリンクは強くワインを勧められましたが、我慢して3.5ユーロ(約480円)のコーラを注文。お水は無料です。


テーブルにはオリーブオイルと塩があり、席によってはミルに入ったブラックペッパーもありました。


メインを待つ間に気になっていた回転料理をとってみます。ちょっと回転スピードが早いのですが、お皿には磁石がついているので飛んでいくことはありません。むしろ引っ張った反動で料理を落とす恐れがあるほど、磁石が割と強力なので注意が必要。


料理にはフタがかかっており、料理名と値段が書かれた札が付いています。ゲットした「COPPA di Corsica」は1皿6ユーロ(約830円)で、コッパという豚の肩~首の部分のイタリアハムとのこと。


パカリ。脂身の筋がかった赤身のハムにペッパーが少々かかっています。


1枚食べてみると、一般的な生ハムよりかみ応えのあるハムで、かむほどにじゅわじゅわ味が出てきます。塩気がきつめなので、まさにアルコールと合わせるのが良さそう。


そのままでは少しドライだったのでオリーブオイルをかけてみます。


とても香りの良いオリーブオイルだったため、ハムと合わさると肉の臭みを見事に中和してくれます。塩気もちょうど良くなりパクパクと食べていると……


メルルーサという白身魚を使った魚のメイン料理「Merlu Ail Roti」が到着。お皿がとても熱かったのでびっくりしました。ソテーされた切り身にはペッパーと香草がちりばめられ、下にはくたっと煮込まれたピーマンなどの野菜が敷かれています。ローストガーリックの香りとピリッのした香りが漂います。価格は6.5ユーロ(約900円)。


さっそくナイフとフォークを入れてみると、身はふっくら柔らか。


そのままパクリ。白身は「どうすればこんなにフワフワに焼き上げられるんだろう……」という驚きの焼き加減。下の野菜はソース代わりのようで、ピリ辛の上品なトマトソースといった感じ。


ソースだけ食べてもグッド。ローストガーリックがソースを引き立てており、パンとも白身魚とも良く合う味付けでした。


続いてやってきたのが牛の内臓などのパテで作られた肉のメイン料理「Caillette Camargue」、7ユーロ(約960円)。下にはしんなりとしたニンジンのスライスが敷き詰められています。


食べる部分によってさまざまな肉質が味わえる不思議な肉で、肉自体に味付けがされているようです。場所によってレバーの味がしたり、コリコリした食感だったりとおもしろい食材。


中はややレアに焼き上げられており、肉のうまみがぎゅっと閉じ込められています。


ニンジンは温かいもののグラッセしたような甘めの味わい。お肉は少々ヘビーですが、ニンジンといっしょに食べ進めるとちょうど良い感じ。


メインの後はデザートをとってみることに。くるくる回るレーンを見ながら吟味しますが、料理はぎっしり流れているわけではなく、ガラガラになることもしばしば。レーンは1本のみで店全体を通っており、一度通り過ぎた料理がもう一度目の前を流れるまでは時間がかかるため素早い選別眼が要求されます。


というわけで、珍しいトマトを使ったデザート「Tomate En Dessert」というものがあったのですかさずゲット。価格は6ユーロ(約830円)です。


フタをとると、トマトの形と星形にカットされたヘタがかわいらしい食べ物。


トマトの実と砕いたナッツ類を混ぜ合わせて焼き上げられており、シナモンの香りと上品な甘さ、カリカリした食感がおもしろいデザートでした。


なお、レーンからとった料理の札は各席にあるバケツにいれておき、最後に精算時に店員に渡せばOK。前菜1品+メイン2品+デザート1品+コーラで合計金額は28ユーロ(約3800円)。十分に満足できる分量で、このレベルのフランス料理なら日本ではもっと高いはずなのでお手頃価格に感じました。


Medi Terra Neaの営業時間は月曜日/11時30分~15時、火曜日・水曜日/11時30分~翌1時、木~土曜日/11時30分~翌2時となっており、日曜日は定休です。市街地からはすぐ近くにあり、遅くまで開店しているお店なので、パリに行った際はぜひ行ってみてください。

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in 試食,   動画, Posted by darkhorse_log

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