2.4A出力対応でタブレット・スマホを急速充電できる「充電専用USBケーブル」を使ってみた
100円均一ショップなどでも購入できるUSBケーブルですが、挿すだけでUSB接続の電圧&電流から充電速度がわかる「USB簡易電圧・電流チェッカー」を使ったところ、ケーブルごとに性能の差があることがわかりました。USBデバイスを充電するためにはできるだけ充電速度の速いケーブルがほしいものですが、最大2.4A出力対応で、スマートフォンやタブレットを急速充電してくれる充電専用ケーブルが販売されていたので、本当に充電時間を縮小できるのか、実際に購入して試してみました。
OWL-CBJ2(B)-SP/U2A OWL-CBJ5(B)-SP/U2A OWL-CBJ15(B)-SP/U2A OWL-CBJ25(B)-SP/U2A OWL-CBJ2(W)-SP/U2A OWL-CBJ5(W)-SP/U2A OWL-CBJ15(W)-SP/U2A OWL-CBJ25(W)-SP/U2A - 2.4A出力対応で急速充電! microUSB充電専用ケーブル 用途に合わせて選べる4種類のケーブル長で登場!- 株式会社オウルテック
http://www.owltech.co.jp/products/cbj-sp_u2a/
急速充電USBケーブルのパッケージはこんな感じ。
最大2.4A出力に対応しており、スマートフォン・タブレットを急速充電できる充電専用ケーブルとのこと。通信用としては使用できないので注意が必要。
今回はケーブル長が1.5メートルのものを入手しました。
電圧低下を軽減できるケーブルで、タブレットが必要とする2.4A出力アダプタの大電流でも本来の性能通り電流を流して充電時間が縮小できる仕組み。
さっそく開封。
中に入っているケーブルはこんな感じ。赤の端子と黒のケーブルで目立つ色合いです。
充電専用USBケーブルの下に通常のケーブルを置いてみると、通常のUSBケーブルよりも太いことがわかります。
「本当に急速充電できるのか?」という検証にはXperia Z1とNexus 7を使用。
どちらも充電残量を50%くらいにしてあり、できるだけ消費電力が発生しないように、Wi-Fi・GPS・Bluetooth・NFC・テザリングなどは全てオフ。アプリも全て終了させた状態で、フライトモードをオンにした上で、検証中はディスプレイをオフにします。
スマートフォンの純正品アダプタではタブレットに対し出力が足りないため、今回はApple 12W USB電源アダプタとNexus 7に同梱されていたASUS USB ACアダプター(7W)を使用します。
2.4Aもの電流で充電できるのかどうかは、挿すだけでUSB接続の電圧&電流から充電速度がわかる「USB簡易電圧・電流チェッカー」を使用してチェック。
◆ASUS USB ACアダプター(7W)
Xperia Z1+急速充電USBケーブル:電流(1.43A)、電圧(5.09V)
Xperia Z1+通常USBケーブル:電流(1.23A)、電圧(5.11V)
Nexus 7+急速充電USBケーブル:電流(1.11A)、電圧(5.12V)
Nexus 7+通常USBケーブル:電流(1.10A)、電圧(5.11V)
Xperia Z1では急速充電ケーブルの方が0.12Aの増加が見られたものの、Nexus 7では通常ケーブルとほとんど差がないという結果に……。出力の低いアダプタではダメなのかも。
◆Apple 12W USB電源アダプタ
Xperia Z1+急速充電USBケーブル:電流(1.45A)、電圧(5.10V)
Xperia Z1+通常USBケーブル:電流(1.23A)、電圧(5.11V)
Nexus 7+急速充電USBケーブル:電流(1.12A)、電圧(5.12V)
Nexus 7+通常USBケーブル:電流(1.12A)、電圧(5.11V)
7Wのアダプタとほとんど同じ測定結果が出てしまいました。スマートフォンでは確かに効果があるようなのですが……。ということでバッテリー残量ゼロ%のNexus 10で試してみると、最高値の1.5Aで充電することができました。
通常USBケーブルでは1.27A。電池残量が少ない時に素早く充電してくれるのはうれしいところ。
◆充電時間の実測比較
次は実際に充電した時間で確かめてみることに。以下はXperia Z1を充電残量50%から30分間、急速充電ケーブルで充電した結果をBattery Mixで表示しているもの。30分で22%充電することができています。
通常ケーブルで計測すると30分で21%の充電が可能で、わずかに急速充電ケーブルの方が速く充電できました。バッテリーゼロからだともっと顕著に差が出そうです。
続いてNexus 7を急速充電ケーブルで残量50%から計測。30分間で16%増加の66%になりました。
51%から通常ケーブルで30分充電すると、同じく66%と違いはありませんでした。
実測は30分ずつだったため大きな差は見られなかったものの、確かに効果はあるようです。2.4A出力対応のアダプタを使っても通常のUSBケーブルと差がない部分もありましたが、バッテリー残量によっては最高1.5Aと、数値としては充電電流は実際に大きくなっていました。この製品を販売するオウルテックが推奨しているAC充電器を使えば、さらなる充電時間の縮小が実現できるのかもしれません。
なお、急速充電ケーブル「OWL-CBJ15(B)-SP/U2A」のAmazonでの記事執筆現在の価格は、1.5メートルが856円(税込)、2.5メートルが1036円(税込)、2.5cmが864円(税込)、50cmは774円(税込)となっています。
Amazon.co.jp: オウルテック microUSB充電専用ケーブル 2.4A出力対応 急速充電モデル 1.5m Galaxy/Xperia等スマートフォン タブレットPC対応 ブラック OWL-CBJ15(B)-SP/U2A: 家電・カメラ
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