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世界一周出発までの45日間にこなした10のタスクとそろえた58の持ち物



もし1ヶ月半後に世界一周旅行に出発することが決まったら、どんな準備をして、何をそろえなければならないのでしょうか。完全なる手探りの中、一つ一つタスクをこなして出発までこぎつけた一部始終を記録にしてみました。

はじめまして!第二代世界新聞特命記者を襲名しました植竹智裕(うえたけともひろ)です。毎月第4週は、僕が世界一周しながら記事を書かせていただきます。


記事執筆時点の4月25日で僕が居る場所はここ。

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僕が世界一周へ出発するのが4月28日なので、今回は僕が3月14日に特命記者に任命されてから出発するまでの45日間で行った全てのことを書いていきます。

◆世界一周することが決定
当初、僕は10月まで働いてから旅立つ予定でした。しかし3月14日、「どうせ受からないだろう」と思っていた第二代世界新聞特命記者に合格したという連絡が入って4月中に出発することになり、全ての準備が一気に押し寄せてきたのです。

当時(3月14日時点)で、僕の世界一周貯金は140万円程度。描いていた「期間を決めずに気ままに」という旅のスタイルを実現するには心もとない額だったので、出発直前まで猛烈に働き、並行して準備を進めていく事になりました。

◆旅の情報収集からスタート
1:リスト作成
まずは大まかなルートをExcelにリストアップ。通貨レートやビザの要不要など、気になる事を併記しました。


2:図書館で情報収集
続いて、図書館でガイドブックからスポットの情報(住所・料金・移動時間)や宿泊料金の相場、その国で多いトラブルなど、必要な情報を書き留めました。


◆手続き・申請
3:国際キャッシュカードの作成
カードを作るために新生銀行に口座を開設、窓口でカード発行までにかかった時間は約20分でした。手数料として4%がとられますが、海外のATMで現地通貨が引き出せる便利なカードです。1日最大10万円まで引き出し可能です。


4:住民票を抜く
日本では1月1日に国内に住民票が無い場合、その年度の住民税はかかりません(原則として1年以上日本を離れる場合に適用されるようです)。なので、僕は海外転出ということで住民票を抜くことにしました。申請時に滞在先の都市名が必要ですが、最初の渡航先の国名を書けば問題ありません。

5:携帯電話のプラン変更
携帯電話は解約することも検討しましたが、電話番号やアドレスを残したかったので一番安いプランに変更。月々7000円程度支払います。

6:国際免許証の申請
国際免許証は住んでいる都道府県の運転免許試験場・免許センター・一部の警察署で申請できます。有効期限は発行から1年間なので出発の直前に申請する事をオススメします。料金は2400円で所要時間は約1時間。詳細は各都道府県警察の公式サイトで確認して下さい。

7:パスポートのページ増補
「ビザを申請する際に必要な条件」としてほとんどの国が挙げているのが「見開き1ページ以上の空きがある」こと。パスポートは1冊につき1回だけ40ページ増やす事が可能です。申請場所は都道府県によって違いますが、僕の場合、手数料2500円、約2時間で完成。

8:海外旅行保険に加入
リサーチの結果、損保ジャパンの保険に入ったという方が圧倒的に多かったので僕も倣う事にしました。1年6ヶ月で保険料は約20万円。

9:ビザ取得
準備で一番苦戦したポイントです。あまり先のビザを取っても期限が切れてしまうので、日本で取った方がお得で便利なインドのマルチビザ(期限までなら何度でも出入国可)のみ取得しました。ビザは国によって必要な書類も違い、年によって条件もコロコロ変わるので、注意が必要です。


10:航空券の予約
Skyscannerという格安航空券検索サイトが便利。4月28日、インドネシア行きの片道航空券を予約しました。

◆予防接種はタイで
僕はバンコクのスネークファームという場所で受けることにしました。ここでは、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、黄熱病など日本で受けると計5万円以上するものが、1万円程度で受けられるとのこと。


◆道具の準備
持ち物は、初代特命記者の清谷啓仁さんの記事や、旅人のブログを参考にしました。旅用に購入しましたものもありますが、譲っていただいたり、餞別で頂いたものも。とにかく出費が少なくなるよう心がけました。


ただ、職場の上司からコンパクトなPCを譲ってもらったのですが、OSが先日サポートの終了したWindows XPであることが判明し、新調することに……。


以下、持ち物の一覧です。世界一周の為に新しく購入したものには値段を併記しています。

・必要なもの
1:バックパック(1万1080円)
70リットルのものを新調しました。ファスナーで内部が2つに区切れます。バスや飛行機に載せる際などに乱暴に扱われるものなので、ブランドにはこだわらず廉価なものを選びました。


別売りの場合が多いレインカバーももともと付いています。


バックパック本体と紐でつながっているので、失くし物が多い僕でも安心です。


2:iPhone5S
Wi-Fiがある所で使用するほか、目覚まし時計やサブカメラとして使う予定です。

3:PC(HP GOA17PA-AAAA、4万8016円)
10.1インチでOfficeソフト付き。価格・持ち運びやすさ・機能を見てその真ん中にあったのがこれでした。


4:ガイドブック(1944円)
不安な国やじっくり観て周りたい国に絞って持って行く事にしました。


5:クレジットカード
マスターとビザの二枚持ちがいいと言いますが、マスターは審査が間に合わず……ビザ一枚で行きます。

6:ノート
情報を書き込んだり、日記をつけたりする為のノート。量がわからないのでルーズリーフにしました。パンフレットや航空券を入れるポケットを作ってみたり、世界地図を貼ったりして自分だけの一冊を作ります。


7:昔の旅行で余ったお金
アジアでは小額でも大きな効果を発揮するので侮れません。


8:南京錠×3(315円)


9:ワイヤーロック(105円)
10:マネーベルト(購入予定)
11:マネークリップ(購入予定)

電化製品
12:iPod
飛行機での移動と日本が恋しくなった時の為に。

13:SDカード
家にあったものを片っ端からかき集めたほか、友人から餞別として貰いました。

14:ライン用バリカン(乾電池式)
ネットで3500円で購入したもの。元々は頭に模様を剃り込む為のアイテムですが、先端が細く、鼻毛も剃れる事が判明。


15:USB用ACアダプター
iPhone、iPod、デジタルカメラなどUSBで4つまで同時に充電できます。

16:全世界対応プラグ
17:延長コード
18:充電ケーブル(iPhone5S用×2・iPod用×1)
19:デジタルカメラ充電器
20:デジタルカメラ予備電池×2
21:三脚
22:電動歯ブラシ
23:乾電池(単4×10・単3×10)
24:変圧器(購入予定)
25:デジタルカメラ(FUJIFILM製を購入予定)
26:外付けポータブルHDD(購入予定)

衣類・履物
27:普段着
Tシャツ2着・タンクトップ1着・パーカー1着・カットパンツ1本・ジーンズ1本・ダウンジャケット1着、アフガンストール1本。あとは現地で買い足す予定です。

28:ランニングウェア一式・ランニングシューズ


29:クロックス
靴としても使えるので選びました。

30:下着
2着程度で回す予定でしたが、友人から1週間分の下着を贈って頂いたので7着持っていきます。ただし、1着はTバック……どう活用したものか……。


31:浴衣
その国の伝統衣装と交換して試着会ができたらいいなと思います。


32:水着
33:速乾タオル(1680円)

食品・薬品
34:薬品(下痢止め・風邪薬・栄養剤・痔の塗り薬・メンソレータム)
友人から餞別で頂いたもの。普段かかりやすい病気はカバーできます。


35:食品(干し梅・緑茶・味噌汁・お吸い物)
日本を感じさせるものでかつ、簡単に振る舞えるもので選びました。全て頂き物。

生活用品
36:簡易寝袋
シーツを筒状に縫い付けたもの。南京虫対策に使います。

37:固形石鹸
タイで3つセットを安く買ったもの。宿の風呂場からココナッツ・スイカ・ジャスミンの香りがしたら僕が泊まっている証拠です。


38:洗濯用ロープ(105円)
39:圧縮袋Lサイズ×2(210円)
40:圧縮袋LLサイズ×2(210円)
41:耳栓
42:ブランケット
43:ネックピロウ
44:ネックストラップ(105円)
45:マスク
46:裁縫セット

文房具
47:シャープペンシル
48:替え芯
49:消しゴム
50:のり
51:両面テープ

その他
52:証明写真
海外でビザを申請する際、証明写真の提出が必要です。携帯で撮影してコンビニのコピー機でプリントすると1枚200円と安上がりです。


53:CDケース
100円ショップでクッション付きのものを購入。


54:名刺(日本語版・英語版)(1900円)
ビジネスカード作成ソフト」というiPhone用のアプリを使って自分でデザイン・PDF化し、プリントパックで印刷しました。フルカラーが最短3日で作れます。勢い余って200枚ずつ刷ったらとんでもない厚みでした……。


55:A4サイズのビニールバッグ
旅先で貰ったパンフレットやレシートなどをまとめるのに便利。

56:ジッパー付きストックバック小(25枚入り)(105円)
余った小銭を記念に持ち帰るための保管用。


57:ダイビングのライセンスカード・ログブック
海外で潜ってログ(潜水記録)を付けられるよう。

58:折り紙(105円)

◆ルート・予算・出費まとめ
世界一周予定ルートはこんな感じです。


準備にかかった金額:約35万円
最終的な旅の資金:約180万円

準備のコツ
反省を踏まえ、効率よく準備するコツを上げるとしたら以下のような感じでしょうか。
・まず、旅のスタイル(メインの移動手段、どんな場所に泊るか、何を重点に見るのか)やルートを決める
・必要な手続きや持ち物をリストアップ
・SNSで必要な持ち物を公開し、譲ってくれる人がいれば儲けもの
・手続きは時間がかかるもの、申請の機会が限られているものから優先的にこなす
以上が出発までの45日間に僕が行った準備の全てです。準備不足や知識不足で失敗する事もあるかと思いますが、出発間際に書いたこの記事を読んで、同じように旅に出る方の参考になれば嬉しいです。

文・取材:植竹智裕
https://twitter.com/hiro_uetaken

監修:世界新聞
sekaishinbun.net


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in メモ,   取材, Posted by logc_nt

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