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世界初・車体の一部を「透明」にする技術をランドローバーが発表


イギリスのSUVメーカーであるランドローバーは、車体の一部が「透明」になることで路面を確認できる技術「トランスペアレント(透明)ボンネット」を開発していることを明らかにしました。この技術を使うと、車体前方下部の路面状況をこれまでにはないレベルで把握することができるようになります。

New Age of Discovery | Land Rover UK
http://www.landrover.com/gb/en/lr/new-age-of-discovery-reveal/

「透明ボンネット」を使うとドライバーにはどのように路面が見えるのか、その様子を収めたコンセプトムービーが公開されています。

Land Rover Reveals Transparent Bonnet Concept - YouTube


オフロードを走行している自動車。未舗装路を走っており、さまざまなアップダウンが目の前に見えます。


小高い丘が目の前に迫ります。これをクリアしていくのですが……


フロントガラスの向こうに見えるボンネットが透けて、足元の路面が見えるようになりました!


その効果をアニメーションにしてみたらこんな感じ。最初は「透明になる必要はあるのだろうか?」と思うところですが、見えないよりは見えた方が安心感があります。よく見ると、右下には車体の傾きや速度、タイヤの切れ角などが表示されています。


丘の頂点付近に達すると、普通はこのようにまったく足元が見えず、宙に浮いているようにみえるものですが……


透明ボンネットのおかげで、路面がどのようになっているのか手に取るように見えるようになりました。


丘を下る時も、路面状況がわからないとどこを走っていいのかわからなくなりますが……


路面が見えると安心。タイヤのおよその位置も確認できるので、滑りやすい場所を避けることもできるようになりそうです。


この「透明ボンネット」は、フロントグリル部分に取り付けられたカメラが路面の状況をとらえ、その画像をドライバーの目の前にあるヘッドアップディスプレイに投写することで、ボンネットを疑似的に透けて見えるようにするもの。実際にボンネットが消えるわけではないので、ドライバーには半透明の状態で路面が見えるようになっています。現時点では「Transparent Bonnet(透明ボンネット)」と命名されているこの技術について、同社は「ランドローバーが持つ比類ない機能を、さらに次のレベルに引き上げるもの」としています。


この「透明ボンネット」は次世代SUVの技術として開発されており、4月18日から開催されるニューヨーク国際オートショー2014で公開されることになっています。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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