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「Appleで働くのは最悪だ」とAppleの元社員たちが告白

By Chiot's Run

Apple社はシリコンバレーのテクノロジー企業の中でもトップクラスの企業の1つであり、Appleのキャリアを持っているだけで多くの企業で転職にも有利にことを運ぶことができます。そんな誰もがうらやむ企業であるはずのAppleの元社員たちが、自身の経験から「Appleで働くのは最悪だ」と告白しています。

Apple Employees Confess All The Worst Things About Working At Apple - Business Insider
http://www.businessinsider.com/apple-employees-confess-all-the-worst-things-about-working-at-apple-2014-4


家族を分断するほどの秘密主義の徹底

By val.pearl

Appleの元社員ロバート・ボーディッジさんがQ&Aサイト「Quora」に投稿した内容によると、ボーディッジさんは夜遅くまでオフィスで勤務を続けていましたが、Appleの秘密主義のために妻に「何をして働いているか」ということを何も話すことができませんでした。イギリスに出張が決まった時、ボーディッジさんの妻は「一緒に行きたい」と頼んできたものの、当時彼の妻はIBMで勤務しており、同じタイミングでプロジェクトが成功すると旅行中に共謀があったと思われてしまうため、断らざるを得なかったとのこと。このとき、ボーディッジさんの両親もイギリス旅行のことは把握していましたが、自分の息子が仕事のことを何も話さないため「アメリカ政府の何かに関与しているのかもしれない」と思って、事情を聞けなかったそうです。

全てを忘れるように強要される

By Ervins Strauhmanis

Mac OS Xのインテル版を開発したJKさんの妻キム・シャインバーグさんは、ソフトウェア・エンジニアリング部門のSVPバートランド・サーレット氏が、JKさんに対して「どうすれば誰1人としてMac OS Xのインテル版のプロジェクトを漏らさないようにできるだろうか?」と相談した時のことについて話しています。「すぐにでもAppleの機密保護基準を満たすために本社を再構築しなければいけない」と話すサーレット氏に対して、JKさんは「いくつかのことは妻に話している」と漏らしました。するとサーレット氏は「今後プロジェクトが公になるまで妻と話してはいけない。私もプロジェクトについて知っていることは忘れる予定だ」と無理のある要求を伝えました。このときの徹底ぶりは、シャインバーグさんが「恐らく彼は『トータル・リコール』のような記憶操作装置を持っていたのではないか」と疑うほどのものだったとのこと。

全ての行動はAppleのマーケティングチームが決定する

By Joi Ito

Quoraに投稿された匿名のAppleのMac OSチームの元従業員によると「Appleは極度の秘密主義と、さらに極端な政治とマーケティングで駆動する意志決定がなされる文化を持っており、全ての意志決定はマーケティング・チームと2人の新聞記者によって決定されます」と話しています。エンジニアとしては、ITジャーナリストのウォルト・モスバーグらが求めてきそうな特徴・機能を備えておくようにと命じられ、Apple内での新聞記者の役割に驚き、恐ろしくなったと話しています。

◆毎日誰とも話すことがない

By Nick Long

Appleでインターンとして勤務した経験のあるオーウェン・ヤマウチさんによると、誰もがクパチーノのApple本社であるインフィニット・ループで働けるわけではなく、ヤマウチさんは他のインターン生とは別に、本社から2~3マイル(3.2~4.8km)ほど離れたVallco Parkwayで勤務を命じられたとのこと。カフェは併設されておらず、プライベートオフィスとして作られた建物であるため、毎日出社しても個室にこもりきりで誰とも話すことがなく、人生でも最も集中できた反面、人生で最も孤独な期間を体験しました。

Appleで働く良い点と悪い点

By Ting Cheng

Quoraに匿名で寄せられた投稿によると、「所属するグループによって違いはあるものの、概して言えばAppleは『圧力鍋』である」、「方向性は想像に任せるが、全てのコミュニケーションはある方向に指向的」、「厳密なトップダウン文化で、底面から持ち出されるどのような合理的な試み・インパクトのある変化・改良に向けた議論に対してもひんしゅくを買う」、「長時間労働に文句を言わず、無数の壊れたシステムに文句を言わず、修復しようとしないことがAppleでより良いキャリアを積んでいく方法。また自分の立ち位置を狙う人間が10人はいることを忘れてはならない」、「Appleで働くのは自己責任。不幸中の幸いは服がカジュアルでカフェのご飯がとてもおいしいことだけ」といったことが列挙されており、あまり思わしくない仕事内容だったことがうかがえます。

社員に対する厳重なコントロール

By Nicolas Nova

数年前にIntel社で働いていたリチャード・フランシスさんは、当時提携プロジェクトに際して知り合ったApple社員を見て、「彼らはビジネスにおいて『できる/できない』をAppleから重く、等しくコントロールされていると感じました」と話します。

日曜日を恐れるようになる

By Jonas Seaman

Appleの元デザイナー・ジョーダン・プライスさんは、Appleで働き始めることは本質的に賃金カットになるものの、キャリアを積むことで長期的な投資を行っていると考えました。入社手続きは整備されておらず、非常に大量のアカウント・パスワードとログインが必要で、サーバーにアクセスできるまでに1か月を要しました。また、勤務時間に全く柔軟性がなかったため、平日に一度も娘の顔を見ることができない生活が始まったとのこと。さらには、生産性を破壊的に落とすような“必要悪”の会議が終始行われ、同僚たちは自分の立場を守ることで精いっぱい。気付くとプライスさんは周りと同じく「必死で金曜日の訪れを望む人々」となり、日曜日が来るのを恐れていたとのこと。

求人サイト「Glassdoor」のレビュー欄


GlassdoorのApple社のレビュー欄には、「いつも勤務は夜まで続き、時々睡眠時間をとれないほど」「人々は身を粉にして働き、仕事と生活のバランスは少し他とは変わっています。私は優遇されていたため数時間の残業は気になりませんでした」「週7日間、24時間動けるようにして下さい」といったコメントが集まっています。

新製品の開発者はAppleの建物から出られない

By Khan Mohammad Irteza

あるiPad開発者はiPadの試作品に携わる間、機密漏洩を防ぐために会社から出られなかったとのこと。その間は窓のない部屋を使う必要があり、部屋のロックは変更されたため4人の開発者以外は誰も入れませんでした。また、認められた開発者たちでさえ、入室には名前と社会保障番号の入力が必要で、iPad試作品は机にドリルを開けて自転車のケーブルでつながれ、持ち運びできない状態という徹底ぶりだったとのこと。

給料が下がる可能性がある

By @Doug88888

誰もがAppleで働きたいと思うため、Appleは給与をあまり考慮しません。GlassdoorのコメンテーターはApple従業員からのよくある苦情の1つは「安月給」であるとのこと。これはAppleの小売店の従業員も含みますが、ビジネス専門家・IT専門家からも同様に苦情の声が上がっています。しかし平均的な企業よりは多く給与を支払っているとのこと。

スティーブ・ジョブズがいなくなった影響

By brett jordan

「スティーブが亡くなった後、限界を超えるためのエンジニアの発言よりも、多くの中間管理職の発言力が強まり、保守的な決定に重点が置かれています」と話す元エンジニアリング部門副社長のマックス・ペーリー氏。「今やどのような重要なミーティングもプロジェクト管理や世界的需要管理によって決定されると聞いています」とペーリー氏は話しており、昔とは優先順位が変わってきていることを示唆しています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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