スプーンとレンゲが合体した「レンゲスプーン」は使いやすさと安定感が追求されていました
「スプーン」と言われて思い浮かべられるものの多くは細い柄の先に丸いつぼ(すくう部分)が付いている形ですが、全体のくびれをなくし、レンゲとスプーンの中間のような滑らかなデザインをしているのが下村企販の「レンゲスプーン」。なぜわざわざこんな形にしているのか?ということで、いろいろな料理を食べて使い勝手を実感してみることにしました。
これがレンゲスプーン。ステンレス製です。
開封してみました。内容は5本入り。
スプーンというと写真上にあるような形状で、柄とつぼの間にくびれがあり、つぼの先が細くなっているのが一般的。しかし、上から見てみるとレンゲスプーンにはくびれがなく、つぼの先は丸みを帯びており、柄もやや太めになっているのが特徴。
一般的な形のスプーンの重さを量ってみたとろころ、30gでした。
一方、レンゲスプーンの重さは1本42gとやや重め。
手に持ってみるとこんな感じ。
裏面。
横から見ると、ゆるやかな曲線を描いていました。
つぼは以下のような感じ。
レンゲスプーンの上に通常のスプーンを重ねてみると、やはりレンゲスプーンのつぼ先端がはみ出ました。
一方、くびれ直前のふくらみはレンゲスプーンの方が小さく、後ろから見てみると、通常のスプーンがはみ出ていました。つまり、通常のスプーンよりも輪郭の上で凹凸が少なく、よりなめらかなフォルムを描いているということ。
つぼを比較してみると、左・レンゲスプーンの方が右・通常のスプーンより少し深めに作られており、レンゲスプーン先端のプレートが分厚いのが特徴。
ということで、実際にレンゲスプーンを使ってみます。用意したのはスープストックトーキョーの東京ボルシチ・田舎風ビーフスープ・牡蠣のポタージュの3種類。
東京ボルシチからいただきます。
まず通常のスプーンを使ってみたところ、具をつぼに載せてしまうといっぱいいっぱいになってしまいました。
次にレンゲスプーンですくってみます。大きな具がヒョイっと載るのはもちろんのこと、具で一杯になってしまってスープがあまりすくえない、ということはナシ。
横から見ると以下のような感じ。上が通常のスプーンで下がレンゲスプーンの写真です。レンゲスプーンの方が深さがある分しっかりと食べ物を載せることができてスープ量も増加、大きな口で頬張りたい、という人にとってはかなり良さげ。
また、くびれがなく、柄とつぼの境目が前にせり出していないためスプーンのつぼ全体を口の中でスプーンを滑らせた時に非常にスムーズで、違和感を感じることがありませんでした。
サラっとしたスープに対して使うとこんな感じ。フランス料理でスープを飲む時は、「手首を45度回転させてスプーンの先からスープを飲む」というマナーがあり、スプーンの先端が細くなっていると有利なのですが、「そんなことは関係ない、おいしいものを口いっぱいに頬張りたい」という時には「深さがあってたっぷりすくえる」「つぼ全体を口に入れても違和感を感じない」というレンゲスプーンはかなり使えそうです。
具が多いスープを飲む時に使うとタップリすくえ、かつ具がこぼれてしまうこともありませんでした。
液体物だけでなく、ごはんなど固形の食べ物に対しても使えるのか?ということで、野菜たっぷりのカレーを用意。
通常のスプーンでたくさん食べようとすると、つぼの底が浅いため上に盛り上がる形になり、口に運ぶ際にうっかり落としてしまいそうになりました。頑張ればレンゲスプーンと同じくらいの量をつぼに載せられるのですが、ご飯の時は頑張らないで食べたいもの。
しかし、レンゲスプーンはたくさんご飯や野菜を載せても安定しており、ボロッと食べ物が落ちてしまうことはありません。
また、納豆をスムーズに混ぜることも可能でした。
レンゲスプーンは柄が普通よりも幅広に作られており、かつ重さもあるので安定感があり、「重いと使いにくいのでは?」と思ってしまうところですが、その逆で手を動かしても柄が指にフィットしているので非常に使いやすくなっているわけです。
ということで、「固形物に対しても使いやすい」「安定感がある」「一度にいっぱい食べ物を口に入れられて滑りがスムーズ」なスプーンとなっており、いつものスプーンだと何となく使いづらさを感じていたり、もっと一度に食べ物を頬張りたい、という人なら一度試してみる価値はアリ。また、これまでのスプーンに違和感を感じていなかった人が使ってみても、「そうか、これまでのスプーンは使いにくかったのか!」と目からうろこになる可能性を秘めていました。
なお、Amazonでの価格は5本組で税込934円です。
Amazon.co.jp: レンゲスプーン5本組 18756: ホーム&キッチン
http://www.amazon.co.jp/dp/B004DL1YS4
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