ハードウェア

iPhone 5/5sが赤外線サーモグラフィになるケース「FLIR ONE」


どんな物でもかざすだけで温度測定して画像保存できる「FLIR i3」などの赤外線サーモグラフィを製造するFLIRが、iPhone 5/5sに取り付けるだけでこれらの端末を赤外線サーモグラフィに変身させることが可能なケース「FLIR ONE」を発表しました。

FLIR ONE™ personal thermal imager by FLIR® - See the Heat
http://www1.flircs.com/flirone/


これがFLIR ONE。iPhoneのカメラではなくケースに付いている専用カメラを使って赤外線エネルギーを検知し、サーマルイメージに変換、そしてiPhone上に表示してくれます。


ケースの各部名称は以下の画像の通りで、カメラ下にシャッターが付いているのが特徴的。




使用時はこんな感じ。FLIR ONEで検知可能な温度の範囲は0度~100度までで、ムービーの撮影も可能です。このイメージ画像に加えて、推定温度も表示可能です。


赤外線を感知するので、こんな感じでカメラを向けた対象のどこがどれくらいの熱を持っているのかが分かるようになります。


アルミ製のケースは、カメラをマウントしている部分からiPhoneを覆う部分を取り外すことも可能で、カラーはマットブラックとホワイトの2色展開。カメラをマウントしている部分を装着した際のサイズが縦139.7mm×横60.96mm×薄さ21.59mm、重さは約91グラムで、本体下部には1400mAhの内蔵バッテリーがあり、これはmicroUSB経由で充電可能です。


カメラは内蔵バッテリーで約2時間の連続使用が可能で、さらにこのバッテリーでiPhone 5/5sを充電することもできます。また、デベロッパー向けのソフトウェア開発キットも提供予定とのことなので、この赤外線サーモグラフィを使ったさまざまなアプリが登場することになるのかもしれません。


赤外線サーモグラフィはどんなことに使用できるのかというと、壁に埋まっている部分の温度や、目で見えない水漏れの発生源を探すのに使えたり……


暗闇で野生動物に遭遇できたり……


闇に紛れる不審者を見つけることもできたりします。


なお、埋まっているものを見つけることはできますが、レントゲンのように物を透かすことは不可能。


世界初のiPhone用サーマルイメージングデバイスであるFLIR ONEは、2014年の春から350ドル(約3万7000円)未満の値段で販売開始予定とのこと。さらに、Android端末用のケースも2014年の終わり頃をめどにリリース予定中のようです。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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