音楽リテイク60回・シネスコ制作など「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」への熱意が伝わってきた舞台挨拶レポート
12月28日から公開となるアニメ映画「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」の舞台挨拶&アフタートーク付き特別先行上映会が、12月16日の18時半から開催されました。舞台挨拶には監督の平尾隆之さん、主役のヨヨを演じた諸星すみれさん、ネネを演じた加隈亜衣さん、音楽の椎名豪さんが登壇し、作品への思いを語りました。
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
http://www.majocco.jp/index.html
「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」の舞台挨拶&アフタートーク付き特別先行上映会は新宿バルト9で行われました。
司会:
さっそく本日のご登壇者をお呼びします、みなさん盛大な拍手でお出迎えください。平尾隆之監督、ヨヨ役の諸星すみれさん、ネネ役の加隈亜衣さん、そして音楽の椎名豪さんです。よろしくお願いいたします。
平尾隆之監督(以下、平):
監督をやらせていただいた平尾といいます。今日はよろしくお願いします。
諸星すみれ(以下、諸):
ヨヨ役の諸星すみれです。今日はよろしくお願いします。
加隈亜衣(以下、加):
妹のネネ役、加隈亜衣です。よろしくお願いいたします。
椎名豪(以下、椎):
音楽役の椎名です。あ、役じゃないですね、本日はよろしくお願いします。
司会:
本日は「舞台挨拶付き特別上映会」というちょっと長いタイトルのイベントです。実は、10月に徳島で開催されたマチ★アソビというイベの方でも「世界最速試写会」というのをやらせていただいて、それ以来のイベントとなりますが、いよいよ公開を来週に控えて、平尾監督、今の率直な気持ちはいかがでしょうか?
平:
緊張しています(笑)
司会:
すごく伝わります(笑)
平:
完成してから少し時間が経っていますが、公開が迫ってきてここ数週間はずっとお祭り前のそわそわした感じがあります。見てくださった皆さんがどう感じるのか気になりつつも怖い、そんな感じです。
司会:
いよいよ見てもらえるわけですが、演出面などでこだわった点などがあればこれからご覧になる皆様にお伝えください。
平:
基本的には「全部」と言いたいところですが、作画の面ではキャラクターを生き生きと動かすためにお芝居をすごく頑張っています。あとは、やわらかい雰囲気を出すために、美術や色使いといった部分を詰めていったところも頑張ったところかなと思います。
司会:
続いて、キャラクターに命を吹き込み、作品を彩る上で欠かせない存在として、姉妹役のキャストお二人にもお越し頂いておりますので、率直なご感想を伺いたいと思います。
諸:
はい……緊張しています。一度、試写会で「ヨヨネネ」を見たんですけれど、本当にすごくって映画にのめり込みました。まだ見ていない方には、本当に早く見てもらいたいです。
司会:
ネネ役の加隈さんはいかがでしょうか?
加:
はい……私も緊張してます。
(会場笑)
加:
私はマチ★アソビというイベントで1度「ヨヨネネ」を見て、そのあと、すみれちゃんと一緒に試写会でも見たので実はもう2回も見ているんですけれども、見るたびに印象や感想が変わっているので、今日見られるみなさんがどういう気持ちで受け取るのか、いろいろと怖い部分や楽しみな部分があって……。映画って、見るときの気持ちや体調によっても受け取り方が変わると思うので、今日見てくださる方々がすごくいいタイミングで見ていただければ良いなと思っています。
司会:
10月のマチ★アソビでもこのメンバーで先行試写会を行いましたが、本日はメイン館のバルト9での舞台挨拶ということで、またちょっと違う緊張感があるかなと思います。いよいよ公開が来週に迫ったところで、振り返ってみていかがですか?
加:
そうですね、さっきちょうど裏で話していたんですけど、アフレコをしたのはかなり前になりまして、そのときと比べるとすみれちゃんの身長が伸びたよねという話をしてたんです。
平:
もう少ししたら僕を追い越すんじゃないかな、という話をしました(笑)
(会場笑)
加:
初めてのイベント参加も「ヨヨネネ」だったりして。
諸:
今までこういうイベントには3回参加させていただいていますが、全てヨヨネネのイベントなんです。
司会:
そしてもう1つ、映画を作っていく中で重要なのが音楽面です。椎名さん、お待たせしました。音に関してもこだわりが多かったのではないかと思いますが、劇場作品ということでどういった部分にポイントを置いて音楽制作をされてきたのでしょうか?
椎:
感情面などを表現する上では、普段の映像に音を付けるのとは違って、「よりドラマティックに」と考えるようにしていました。もう1点は、映画館ならではの音響システムで聞いて、体で感じられる音として作成したのでぜひ劇場で味わっていただければと思います。
司会:
椎名さんには今回の上映会前にも入念な音響チェックをしていただいているので、こだわりの音質も楽しんで頂けるのではないかと思います。監督と椎名さんは音楽制作について、今までどういったやり取りをされてきたのでしょうか?
平:
椎名さんとは直接曲についてのやり取りをさせていただきまして……なかなか大変でしたね。
椎:
苦難の2年間でしたね。
平:
最初の1曲目が「ヨヨネネ」の世界観を決める一発目だったので、なかなか難航して、「ここだ!」というところに椎名さんと一緒に落ち着くまでにはかなりの時間がかかりましたね。
椎:
正直言うと、半年ぐらいかかりました。60回ぐらいリテイクを食らって、「あっちかな?こっちかな?」と探りを入れながら作りました。
平:
椎名さんが僕の無茶なオーダーに粘り強く応えてくれたので、本当に感謝しています。
司会:
椎名さんには今回、小松未可子さんが歌うテーマソング「虹の約束」の作曲もしていただきました。すてきな楽曲が出来上がり、加隈さんはもうこの曲を聞き込んでいらっしゃるとか。
加:
CDをもらって聞いているんですが、、前奏部分が流れてくるだけで映画の世界に引き込まれるような曲です。映画を見終わってから曲が流れるんですが、歌詞や音の雰囲気とかがまさに「ヨヨネネ」だなという音楽だなと思っています。毎回、聞くたびに泣きそうになります。これは1度見ていただければきっと伝わるんではないかなと思います。
司会:
諸星さんも試写会で1度ご覧になっていらっしゃいますが、率直な感想をお願いします。
諸:
声を入れているときは、色や音楽がついていない状態だったので、実際に出来上がったものを見て、「こんな色だったんだ!こんな音がついているんだ!」と、ほんとに……すごかった。何ていったらいいですかね?
平:
ありがとうございます。いや、本当に役者さんからそう言ってもらえるのは制作冥利に尽きるというか、ありがたいことです。
司会:
ここで速報なのですが、映画「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」の舞台挨拶ツアーが決まりました。来週から全国を周り、初日の12月28日に東京新宿バルト9、TOHOシネマズ錦糸町、九州に飛んでT・ジョイ博多、T・ジョイ リバーウォーク北九州を予定しており、翌日の12月29日には梅田ブルク7、T・ジョイ京都、愛知のセンチュリーシネマを周って、最終日の12月30日には横浜ブルク13、新宿バルト9、お台場シネマメディアージュを周ります。
そしてさらに新宿バルト9の中にあるCAFE OASEが今週末から「ヨヨネネカフェ」に変貌を遂げる予定です。また、秋葉原UDX内にある東京アニメセンターでは「ヨヨネネ展」を来週から開催予定となっています。
そろそろ時間ですので最後にこれから映画をご覧になる方々に一言ずつメッセージをお願いします。
椎:
ぜひ体で感じて帰っていただければと思います。
加:
みなさんが「今日」見て良かったと思えるタイミングであればなと思います。ぜひ楽しんでください。
諸:
絵も音楽もキャラクターも、全部が見所の作品なので、魔法にかけられてポヤポヤして帰っていただければと思います。
平:
今日ここにいるみなさん、色々な理由でここに来て下さったと思うんですけれども、見終わったあと、それぞれなにか1つでいいので、温かいものを持って帰ってもらえるといいなぁと思いながら作りました。よろしくお願いします。
上映後には「アフタートーク」として、副監督の高橋タクロヲさん、キャラクターデザインの柴田由香さん、プロデューサーの近藤光さんも参加。
近藤プロデューサー
平尾監督、諸星さん、加隈さん。
椎名さん、柴田さん、高橋さん。
ビスタサイズの作品も多い中、あえてシネスコを選んだ理由は?など、作中のことについて鋭い質問も飛んだアフタートークの内容については後日追加予定です、お楽しみに。
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