レゴ50万個以上を組み上げて作られた自動車が本当に走っているムービー
デンマーク生まれのおもちゃのブロックであるレゴは大人でも楽しめるものですが、おもちゃの範疇を超えて科学の分野やアートの材料として使われるなどさまざまな可能性を兼ね備えています。そんなレゴブロックを50万個以上も組み合わせて、実際に走行できる自動車を作りあげてしまった人がいました。
SuperAwesomeMicroProject
http://www.superawesomemicroproject.com/
実際にレゴでできた自動車が走っているシーンが以下のムービーに収められています。
Life Size Lego Car Powered by Air - YouTube
特徴的に凹凸のついた立方体の部品
円形のハンドルもブロックを組み合わせて再現
シートには体に合わせた凹凸が付けられているようです
ドアはヒンジ構造となっており、開閉が可能。
少し角ばってることに目をつぶれば、ちゃんとした自動車のコクピットに見えるから不思議です。
本当の自動車さながらのエンジン部分。
エンジンは空気圧を利用した仕組みで動くようになっており、パイプを通して送られた圧縮空気がピストンを押し下げてタイヤを回転させています。
円形に配置されたピストンの中心には、赤色のクランクシャフトが。
エンジンを4基つなげた構造になっており、合計で256個のピストンが使われているそうです。
空気で動くことを示す圧力計を装備。
完成したレゴカーの車体がこちら。製作はルーマニア国内で行われ、船便でオーストラリアに運ばれてきたそうです。
こちらがプロジェクトを率いたオーストラリアのメルボルンに住む企業家Steve Sammartinoさん。ネットを通じて知り合った20歳のルーマニア人であるRaul Oaidaさんと協力してレゴカーを作り上げました。
レゴカーに座るRaul Oaidaさん。本格的な車体のサイズであることがわかります。
使われているレゴのブロックは50万個以上。「Super Awesome Micro Project」と呼ばれるプロジェクトの予算として2万5000ドル(約260万円)の資金が必要だったため、二人はネットを通じて出資を募るクラウドファンディング形式で資金を集めることにしました。
その結果、約40名の出資者から6万ドル(約625万円)の資金を集めることに成功したそうです。
最高時速は約30キロと予想されていますが、走行中に振動でバラバラになるのが怖くて、そこまでスピードを上げられていないとのこと。
ほぼすべてのパーツはレゴブロックで作られていますが、ホイールやベアリングなど大きな力がかかる部分だけはレゴ以外の部品を使っているそうです。
「これまでに作られたことがないものを作りたい」という気持ちをきっかけに始動したこのプロジェクトで、出資を集める際に使われた趣旨書が公開されています。出資することによるメリットは「プロジェクト成功の際には世界に向けて発信を行います。このプロジェクトに関わったことは、出資者のキャリアにおける興味深い出来事になるでしょうし、コンピューターマニア・技術屋としての経歴にプラスとなるでしょう」と説明されています……。
The Super Awesome Micro Project Prospectus
http://startupblog.files.wordpress.com/2012/03/the-super-awesome-micro-project-prospectus1.pdf
このあとにもプロジェクトの構想はあると二人は語っています。どのような作品が登場するのか期待したいところです。
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