Googleがロボット企業7社を買収、Androidの次は本当のロボットを開発か
By Pierre Lecourt
主にスマートフォン向けに開発されたAndroid OSでおなじみのGoogleですが、ロボット開発企業7社への資金提供および買収を進めていることが判明しました。プロジェクトを進めているのは、Android OSの開発を率いたアンディ・ルービン氏で、買収対象には日本のロボット開発企業も含まれています。
Google Acquires Seven Robot Companies, Wants Big Role in Robotics - IEEE Spectrum
http://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/industrial-robots/google-acquisition-seven-robotics-companies
Google Puts Money on Robots, Using the Man Behind Android - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2013/12/04/technology/google-puts-money-on-robots-using-the-man-behind-android.html
Googleが開発の視野に入れていると見られるのは産業用ロボットの分野で、無人飛行機で商品が宅配される時代でありながら、舞台裏となる商品倉庫ではいまだに人手に頼っている現状を変えたいという構想があるとみられています。
今回の買収の対象になっているのは、下記の7社です。
◆1:SCHAFT
ヒト型ロボットの研究開発・製造・販売を行う日本の企業で、東京大学情報理工学系研究科・情報システム工学研究室(JSK)から独立して2012年に創業しました。「蹴られてもコケない2本足ロボット」を開発しています。
High-Power Robot Legs Can Jump, Balance - YouTube
◆2:Industrial Perception
コンピュータービジョンシステムを搭載したロボットアームを開発しており、代表的なものとしてはトラックへの荷物の積み卸しロボットなどが挙げられます。以下のムービーでは、ロボットアームが人間の作業員がやるのと同じように、荷物を確認して掴んでは次々と放り投げていくというデモの様子を見ることができます。
Industrial Perception, mixed case handling - YouTube
◆3:Meka Robotics
ヒト型ロボット「M1 Mobile Manipulator」を開発している企業。
こんなロボットです
◆4:Redwood Robotics
ロボット開発会社のWillow Garageや上記のMeka Roboticsとともにロボットアームを開発している企業
◆5:Bot&Dolly
映画「ゼロ・グラビティ」の撮影で使われたロボットカメラを開発している企業。ロボットカメラとプロジェクションマッピングを組み合わせたデモムービーも必見です。
Box - YouTube
◆6:Autofuss
学術分野を強みとした映像製作会社で、上記Bot&Dollyとは姉妹関係にある企業。
◆7:Holomni
産業用パワーキャスターを開発しています。
Googleは既に、注文当日に即配送してくれる「Google Shopping Express」と呼ばれるサービスを提供開始しており、今回の動きもこれに関連したものなのかもしれません。
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