授業料の支払いにBitcoinの利用が可能になった世界初の大学

By Antana

キプロス共和国の首都ニコシアにあるニコシア大学。キプロス共和国最大の私立大学であり、地中海地域最大の英語学校の1つでもあるこの大学で、学費とその他の料金の支払いにBitcoinの利用が可能になりました。

UNic to be the first university in the world to accept Bitcoin | University of Nicosia
http://www.unic.ac.cy/news-and-events/73/unic-to-be-the-first-university-in-the-world-to-accept-bitcoin/112831#.Uo7Wp-LfiSp

キプロス共和国で1番大きな私立大学のニコシア大学では、現地時間で2013年の11月21日、授業料やその他の料金をBitcoinで支払うことが可能になると発表しました。大学での支払いでBitcoinが用いられるのは世界初。

さらに、ニコシア大学では2014年の春からデジタル通貨の理学修士課程を開始予定。金融システムと通貨が互いにどう影響していくのかといったことや、システムのイノベーションなどからデジタル通貨の技術的な土台を理解していくことで、金融サービス・ビジネス・起業家・政府高官・行政官などをサポートできるコースになるよう計画されている、とのことです。

ニコシア大学理事のChristos Vlachos博士は「デジタル通貨の技術的な発展は、やがてはオンライン・コマースや金融システム、送金システムや国際的な経済発展などの重要なイノベーションに結びつくだろう。さらに、デジタル通貨はより効率的なサービスを作りだしたり、金融サービスを世界中の誰にでも広めるメカニズムとしても役立つ」と言います。また、デジタル通貨の理学修士課程をスタートさせるのは、ビジネス・会計・コンピュータ・サイエンスなどの学部では、現在複数分野にまたがるような研究テーマが増えており、そういった時代の変化に対応できるように、といった意味合いもある模様。

By Great Beyond

2014年の春からスタートする修士プログラムは、学内とオンラインの両方で受けられるので世界中どこにいても履修可能。さらに、デジタル通貨に興味を持つ人なら誰でも無料で受講可能な、「デジタル通貨入門」というクラスも設置する予定でこのクラスでは単位の取得も可能です。

また、ニコシア大学ではキプロス政府や利害関係者に対して、キプロス共和国を中心としたBitcoin関連の包括的な枠組みを作り上げることを提案している、とのこと。急成長を続けるBitcoinにいち早く対応しようというニコシア大学の取り組みは非常に面白いですが、国や学生たちはこの流れについてくるのか、これらの反応に注目です。