取材

砂漠のド真ん中に直径2.4kmの架空都市を造りだす「バーニングマン」への道はこんな感じ


毎年8月の最終月曜日から9月の第一月曜日まで開催される、アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠に突如架空の都市ブラックロック・シティが現れ、参加者たちがおのおのに表現を行うイベントがバーニングマンです。カジノのメッカ・リノから約150km離れた位置にあるこの都市に行ってみたところ、「家に帰るまでが遠足です」ではなく、「ホテルを出てからがバーニングマンです」ということをひしひし感じました。

リノの街はネオン輝く都会だったわけですが、フリーウェイを降り少しすると景色は大きく変化。広大な土地が広がります。


これぞアメリカ!と、ダイナミックな風景に感動していたのですが……


どこまでも続く一本道。これが「永遠」という言葉を使いたくなるほどひたすら続きます。



普段は車通りが少ないのかもしれませんが、今回はバーニングマンに向かう人々でごった返しています。


道脇のスペースですでにキャンプしている人々。


牛もいました。


初めの興奮も冷め、退屈な一本道を眠気と戦いながら進むと、だんだん砂漠っぽくなってくる風景。


と、ここで到着したのはバーニングマン会場から約21km離れた場所にあるエンパイアという街。ここではスーパーマーケットに寄ることができました。


スーパーの前はバーニングマン入りする人々でいっぱい。多くの車が派手なアイテムを載せています。


スーパーの前はお祭りの出店状態。


「KOMBUCHA」と名付けられた謎の飲料なども売られていました。長時間運転してきた人々が休憩しています。


ガソリンスタンドもありました、


エンパイアの街を通りすぎると、再び一本道。


そして走行すること約5km、最後の街ガーラックに到着。ガーラックにはバーニングマンのオフィスやカフェ&バーが存在します。


バーニングマンに参加したいのにチケットがない、という人が至るところで「チケットを下さい」の看板を掲げていました。


会場内は広大なので、移動には自転車などが必須なのですが、ガーラックでは自転車のレンタルも行っている様子。


参加者たちはすでにバーニングマンモードです。


そして地平線を眺めながらさらに車を走らせること数十分……


車の群れを発見。


地面には放射線状に大きく矢印が描かれており、車は複数列に別れて入っていきます。


入り口には交通情報を聞くために、バーニングマンのオフィシャルが放送するラジオの周波数が表示されています。


ということで、ラジオの周波数を交通情報の95.1に合わせて進みます。なお、周波数を変えると他のバーニングマンが放送する別の番組を聴くこともできます。


速度制限は時速16km。


進んだ先では渋滞が発生していました。


これは物理的なチケットを持っていない人が予約番号と引き替えにチケットをゲットするWILL CALLの列。日本からチケットを購入した場合、物理的なチケットは送られてこないため、列に並んでチケットをゲットする必要があります。


あまりにも列が進まないので、バーナー(バーニングマンに参加する人)たちは車の外に出て休憩します。


列が進むと参加者たちをチケットがゲットできるボックスオフィスへと案内する男性を発見。赤鼻です。


これがボックスオフィス。ボックスオフィスへは車を降りて歩いて向かいます。


無事チケットをゲットできました。


チケットと一緒にサバイバルガイドももらいました。


手元に物理的なチケットがなかったため、「はるばるアメリカまで飛んで入場できなかったらどうしよう……」と不安だったのですが、ようやく一安心……したところで、何やら前の車が検問にあっています。


これは車の中にチケットを持っていない人が隠れていたり、持ち込み禁止物品を持ち込んでいないかのチェックで、キャンピングカーで来ていた場合などは中に乗り込み、かなり念入りに調べるようです。


検問も無事通りぬけたら、あとは時速5マイル(約8km)でゆっくりとゲートに進みます。


プラヤに到着したのは午後5時で、まだ明るかったのですが、チケットを手に入れて検問を済ますとすっかり夕暮れ。なお、ネバダ州の夕暮れは午後8時ごろです。


カラフルな旗が立っている場所が、待ちに待ったバーニングマンのゲート。


ここが1年に1度、広大なネバダ州の砂漠に出現する巨大都市、Black Rock Cityです。


・つづき
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in 取材, Posted by darkhorse_log

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