レビュー

来たるべき終末に備えてゾンビの傾向と対策をしっかり押さえられる「ゾンビサバイバルガイド」


ゾンビはグロテスクな見た目と人に襲いかかってくるという性質を持っていながら、ゾンビの特殊メイクをして行進するイベントがあったり、イギリスの公共放送局がゾンビ対策ムービーを公開していたり、ゾンビ対策の究極装備キットが販売されていたりと、なぜか多くの人々から愛される存在でもあります。しかし、実際にゾンビが現れた際に半端な心構えでいては生き残ることができないのは確実。そんな時に、ゾンビが実際に現れた世界で生き残るための方法やゾンビたちの特長などを細かく教えてくれるサバイバルガイドブックが「ゾンビサバイバルガイド」です。

Amazon.co.jp: ゾンビサバイバルガイド: マックス・ブルックス, (翻訳監修)森瀬繚, 卯月音由紀: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4047289558


これがゾンビサバイバルガイド。


ゾンビサバイバルガイドに付いている帯には「全人類必携」の文字。


帯を取るとこんな感じ。


背表紙部分。


裏表紙には、ゾンビ映画でよく見られる部屋のドアをふさいでいる様子のイラスト。


ゾンビサバイバルガイドはiPhone 5と比べるとこれぐらいの大きさなので、いざというときにもさっと持ち運べるはず。


厚さは約3.2cm、ここぞというときには武器にもできそう。


手に持ってみるとこんな感じで、いろいろな意味でちょうどいいサイズ感。


カバーを取ってみると血を連想させる不気味なデザインとなっており、これならどこかに置き忘れることもなさそう。


ゾンビサバイバルガイドの目次で各章のタイトルを見てみると以下のように分類されています。

◆第1章 不死者:伝説と真実
◆第2章 武器と戦闘技術
◆第3章 防御法
◆第4章 逃亡法
◆第5章 攻撃法
◆第6章 ゾンビの支配する世界で
◆第7章 ゾンビ襲撃記録

実際の目次はこんな感じで、章の中にも大量のセクションがある感じ。


ということでさっそく中身を見てみることに。第1章の始まりにはゾンビの定義が書かれており、これによると「『ゾンビのように』動き、または演じるもの」もゾンビに含まれるようです。


第2章にはゾンビと戦う際の武器や戦闘技術が書かれています。これによるとゾンビとの近接戦闘は避けるべきであり、人間の方がゾンビよりも俊敏に動けるので走って逃げるのが良いみたいです。


やむなく戦闘をする場合には、ゾンビを殺す唯一の方法である「頭を破壊する」ことが容易になるような、リーチがあり一撃で致命傷を与えられるだけの強度や耐久性のある武器が必要。最高の殴打武器は鋼鉄製のバール、とのこと。


また、ゾンビとの近接戦闘で使用する武器を選ぶ際には「一撃で頭蓋骨を破壊できそうか?」「もしできないなら、一撃で首を落とせそうか?」「扱いやすいか?」「軽量か?」「耐久性はあるか?」というポイントに注意しておけばOK。チェック項目が書かれているので、ゾンビに遭遇して焦っても読み返せば最適な武器を準備可能になりそうです。


さらに、ゾンビが現れた際には髪の毛が短いことが生死を分ける重要なファクターになるようで、ゾンビサバイバルガイドによると「犠牲者たちはしばしば髪の毛をつかんで引き寄せられ、身の毛もよだつ最期を遂げている」とのこと。


ゾンビが発生しても、戦う準備を整え周囲を警戒する必要アリというだけで、すぐに逃亡しようとするのは無用なパニックやゾンビに襲撃のきっかけを与えるだけのようです。


屋内に籠城する場合にはそれ相応の準備が必要ですが、移動時には比較的軽装でいなければすぐにゾンビにやられてしまうことになりかねません。そういったさまざまなシチュエーションごとに応じた武器や装備品のリストなどが掲載されているのもこのサバイバルガイドの優れたポイント。


ゾンビに包囲されてしまった中で生き延びていくにはちょっとした知恵を働かすことも大切で、食料や電気の調達、防壁の完備などは命に直結する大事なポイントになります。


また、耳栓を持っていればゾンビのうめき声をシャットアウトでき精神的に安定するとのことで、「ゾンビに囲まれて籠城生活でもしていたのか?」と思うような気の利いたアイテムチョイス。


ゾンビと戦うにしろ逃げるにしろ1番に役立つ道具は、鍛え上げられた自身の肉体。日々の鍛錬を怠らないことがゾンビ対策の第一歩になるようです。


ゾンビから逃げるのに1番適した乗り物は意外にもオフロードバイクだそうです。ゾンビサバイバルガイドの統計によると、ゾンビ発生時にオフロードバイク以外の乗り物で逃げた人たちと比べると、オフロードバイクで逃げた人たちの生存率は約23倍もある、とのこと。どこで取った統計なのかは謎ですが、ゾンビから逃げる際には是非参考にしたい情報。


大量発生したゾンビたちを掃討しなくてはならない、そんな場面に遭遇してもゾンビサバイバルガイドがあれば問題なしで、あらゆるゾンビの撃破方法が詰め込まれています。たとえば一気に大人数のゾンビを倒したい場合には、トラックなどで大きな音を出して走り回ればゾンビが後を追ってくるので、荷台に乗せたスナイパーにゾンビを狙わせればOK。


ゾンビは水中でも難なく動き回ることができるようで、そんな時には水中のゾンビを1人が捕縛して、もう1人が頭を撃ち抜く1本釣りという方法がベターかもしれません。


このゾンビサバイバルガイドには過去のゾンビ襲撃記録が書かれており、その中には日本のゾンビについての記述もあります。


そして巻末にはこんなメモスペースが用意されており、ここに「ゾンビ大発生の兆しかもしれない疑わしい出来事」を記録すればOK。書き込んだメモによりゾンビの早期発見が可能になり、人類の生存確率が上昇するのかもしれません。


ゾンビサバイバルガイドの著者は、全世界ゾンビ対戦映画「ワールド・ウォー Z」の原作者であるマックス・ブルックス氏なので、8月10日から日本での公開がスタートした映画の中ではゾンビサバイバルガイド内で紹介されている対処方法が見られるかもしれません。なお、ゾンビサバイバルガイドはAmazonにて税込1890円で購入できます。

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in メモ,   レビュー, Posted by logu_ii

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