窓ガラスに頭をつけて寝ている人の脳内に囁きかける宣伝技術「The talking window」
骨伝導技術を用いることで音を出すことなく、電車の窓ガラスに頭をくっつけて寝ている人にだけ直接働きかける宣伝技術のデモムービーがYouTubeで公開されています。ムービーでは、実際には音が鳴っていないにもかかわらず、突然音が伝わってくるため驚く乗客の姿が見られます。
BBC News - Talking train window adverts tested by Sky Deutschland
http://www.bbc.co.uk/news/technology-23167112
The talking window - YouTube
これは、ドイツで衛星放送サービスを行っているSkyの依頼を受けて、広告代理店BBDOのデュッセルドルフ支店が開発したもの。
電車内で窓に頭を置いて寝ている乗客たち。
頭に突然音が流れてきて……
「えっ?」と、かなり驚いた表情をする女性。
他の人たちもそれぞれ、どこからともなく音が聞こえてきたことに気がつきました。
しかし、耳に何かが聞こえてきたというわけではないので、何が起きたのかと訝しんでいます。
他の乗客には窓の振動から伝わる音が聞こえません。
窓ガラスに取り付けられたこの端末がタネ。
この装置から振動が出て……
振動は窓ガラスを伝わります。
骨伝導により、振動は窓ガラスに頭をつけている人に伝わり、音に変換されて知覚されるという仕組みです。
イメージ的にはこんな感じで、窓ガラスに頭をつけている人にだけ音が伝わっています。
窓ガラスに頭をつけて……
ガラスから頭を離します。
「これどうなってるの?」といった表情。
心に直接呼びかけてくる(……きこえますか…きこえますか…)というネタが現実で再現できてしまうような技術ですが、今後は広告以外に、音楽・娯楽・乗り物情報・天候などにも使用できるのではと考えられているようです。
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