「ニュートンのゆりかご」を人間の頭で実験するとどうなるのか?
「枠に紐で吊るされた複数の球のうち端の1つを引っぱって離すと、その球は他の静止した球へ向かって衝突して、静止する。この瞬間、金属球がぶつかったのと逆側の球は、最初の金属球と同じ速さで弧を描いて飛んでいく。そして、逆の球が並んだ球に戻ってぶつかると、また同じ現象が起きる」という現象をニュートンのゆりかごと呼びますが、そのニュートンのゆりかごを逆さづりにした人間で行うとどうなるのか?ということを実験したムービーが「Helmets Extreme Experiment」です。
これがニュートンのゆりかごをアニメーションで表現したもの。両端の鉄球が交互にぶらーんと動いては戻りを繰り返します。
そして、ニュートンのゆりかごを人間で実験するとどうなるのか?というムービーは以下から。
Helmets Extreme Experiment - YouTube
道を疾走するライダー。
ライダーは全員で5人、一列になって同じ目的地に向かって走ります。
一方、目的地では何やら装置の準備が進行中。
到着しました。
体にロープのようなものを固定していくライダーたち。
ふわっと足が地面から浮いて……
頭が地面に。
宙ぶらりん。
左端の男性を宙高くに引っぱります。
男性を離して、下で静止しているライダーの頭にヘルメットをゴツンとぶつけます。
すると右端の男性の頭が弧を描いて他の4人の体から離れました。
右端の男性がぶつかると、再び左端の男性がふわり。どうやら人間で行ってもニュートンのゆりかごは再現される様子。
いったん体勢を立て直します。
ヘルメットを脱いで……
今度は別のヘルメットを装着。
再び左端の男性を高く引っ張って……
ゴツンと衝突。
すると、5人の体は少し揺れましたが、右端の男性の頭が弧を描くことはありませんでした。
これはSHARK HELMETSというフランスのヘルメットメーカーのプロモーションムービー。ニュートンのゆりかごは衝撃波が中間の球を伝わっていかなければならないのですが、SHARK HELMETSのヘルメットは衝撃を伝達しない構造になっているため、動きが止まってしまうというわけです。
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